大会情報

ニュース (大会最終日:1/15)

シングルスは吉田海偉と金沢咲希が優勝!

 大会最終日は男子シングルス準決勝と決勝、女子シングルスは準々決勝〜決勝が行われた、男子は吉田海偉(日産自動車)、女子は金沢咲希(日本生命)が優勝した。



男子は吉田海偉が2度目のV!

女子は金沢咲希が初の栄冠!

〜男子シングルスは吉田海偉が2度目の優勝!〜  〜決勝で松下を振り切る〜

 男子シングルス決勝は前回優勝の吉田海偉(日産自動車)と、ドイツ組を連破して決勝に勝ち上がったベテラン・松下浩二(グランプリ)が対戦し、吉田が4−2で松下を下して2年連続2回目の優勝を飾った。



吉田が2度目の優勝!

 両者は昨年も6回戦で対戦しており、このときは吉田が松下のカットを打ち砕いて4−1で勝利を収めている。普通にカットで戦うと苦しい松下は、立ち上がりから多彩な攻撃を交えて吉田のリズムを狂わせる。サービスからドライブで先手を取って2−0とすると、的確に攻めて8−2と引き離す。時折混ぜるカットも効果的で11−2で先行する。すると第2ゲームは吉田がバックサイドにボールを集めて松下をカットに追い込み5−1。じっくり攻めて9−5とリードするが、ここから松下が再び攻撃を織り交ぜて連続ポイントを挙げてジュースに持ち込む。しかし最後は吉田が粘りの連続ドライブを見せて1−1に戻した。
 流れを決めそうな第3ゲーム、3−3から松下が攻守で冴えを見えて4−7とリード。しかし吉田が丁寧にプレーして8−7とひっくり返す。ここからラリーの応酬で10−9となり吉田のサービス。レシーブで勝負をかけて回り込んだ松下がフォア前に逆を突かれて吉田が2−1とリードする。第4ゲームは松下の切れたカットと反撃が功を奏して5−8とする。7−9の場面で松下がボディーワークで懸命に返したロビングを吉田が狙いすぎでオーバーミス。すると松下が3球目ドライブをバッククロスに決めて2−2に追い付いた。
   嫌な流れの吉田だが、無理せず緩いループで4−1とリード。落ち着いて松下をカットに追い込んで前後に揺さぶって7−2、8−4と引き離し、連覇に王手をかけた。
 第6ゲーム、ここで決めたい吉田が立ち上がりから連続ドライブで攻勢をかけて2−0。反撃も受け止めて5−0となったところで松下がタイムアウト。ここから攻撃に転じて6−3とすると、流れを断ち切りたい吉田がタイムアウトで間を入れる。このあと7−5の場面で吉田がラリーからスマッシュを決めて、思わず叫ぶ!勝利が見えた吉田、ロビングから1発ドライブで盛り返して10−5とチャンピオンシップ・ポイントを握る。最後は松下の3球目攻撃がオーバーミスして11−5で吉田が勝利を収め、2年連続で天皇杯を手中に収めた。



渾身のドライブで攻め抜いた!

ベテランの心意気を見せたが・・・


吉田、勝利を握り締めた!

■優勝インタビュー■
 決勝はとにかく2連覇を目指して、最初から最後まで攻めるしかないと思いました。全部強く打つのではなくて、緩いボールやループドライブを混ぜていきました。そういうことで相手の調子がおかしくなって、凡ミスが出てくれれば……と思っていました。カットと対戦するのは1年ぶりです。うちのチームにはカットがいないので、普段はカット打ちをやる機会がありません。なので、1ゲーム目はいいボールが入りませんでした。でも、とにかく勝ちたいと思って攻めることを意識しました。決勝もそうですが、ランク決定戦あたりからは1戦1戦が厳しかったです。調子があまり良くなくて、1戦1戦が苦しかった。世界選手権ブレーメン大会に向けての課題はいっぱいあります。これからしっかり練習したいと思います。団体戦は個人戦とは全然違うので、自分の卓球がしっかりできればと思います。


〜準決勝第1試合、吉田が倉嶋との打ち合いを制す〜

 準決勝第1試合は、吉田海偉(日産自動車)vs倉嶋洋介(協和発酵)の対戦。
 立ち上がりから激しい打ち合いが展開されて吉田が10−8とリードした。ここから倉嶋が強気で先手を取りに行って逆転で1ゲームを先行。第2・3ゲームも倉嶋が優勢に進めるが、終盤に吉田が回り込んで連続ドライブを決めていずれもジュースを制して2−1と逆転する。こうなると吉田に余裕が出てきて素早いフットワークと切れ味鋭いジェット・ドライブを放って、決勝進出を決めた。



中盤の競り合いを制した!

要所で攻め込まれ・・・


〜準決勝第2試合、松下が坂本に快勝〜

 準決勝第2試合は、松下浩二(グランプリ)vs坂本竜介(青森大)の対戦。
 偉大なるベテランが、またも若手の前に立ちはだかった。1ゲーム目はジュースにもつれ込んだか、勝負所で雑な攻めが出た坂本の隙を突いて松下が先行する。すると松下は坂本の一発ドライブをじっくりしのいでカット打ちの展開に持ち込んだ。坂本はしっかり打たされるとミスが出る苦しい展開に。松下は時折見せる反撃にも威力があり、坂本を寄せ付けない。
結局4−0のストレートで松下が勝利。ドイツ組の大先輩としての貫禄を見せた。



ベテランらしく落ち着いて快勝!

カット打ちにミスが・・・

〜女子シングルスは金沢咲希が初優勝!〜  〜小西にゲームオールで勝利〜

 女子シングルス決勝は、第3シードの金沢咲希(日本生命)と、女王・平野を破って勝ち上がり2度目の決勝進出となる小西杏(アスモ)が対戦し、4−3で金沢が小西を振り切ってうれしい初優勝を手にした。



金沢が初優勝!

 ともに勝ては初優勝となる両者、立ち上がりから勝ちたい気持ちがぶつかり合う。序盤からいつもより回りこんで攻める金沢が5−3、8−4と引き離す。小西もドライブで応戦して10−8にするが、最後も金沢が回りこんでクロスに決めて1ゲームを先行する。第2ゲームも金沢が小西の速攻をしっかり受け止めて7−4とするが、小西が金沢をバックに追い込んで7−7に。ここから双方攻め合ってジュースとなるが、強気の小西が2本連取して1−1に。
 第3ゲームは互角の滑り出しで3−3。ここから小西がドライブとカウンターを決めて引き離すと、金沢のバックサイドにループドライブを集めてミスを誘い、8−11で一歩先行する。続く第4ゲームはまったく譲らず3−3、4−4、5−5、6−6に。この場面で金沢がしっかり攻めて9−7とすると、ここで2本続けてサービスエースを決めて2−2の追い付いた。
 すると今度は金沢に当たりが戻って5−0とリード。小西も速攻で反撃に出るが、金沢がうまくしのいで11−8で連取して、初優勝に王手をかけた。
 4年前に決勝で梅村に敗れて悔しい思いをしている小西、その思いを込めるかのごとく猛攻を仕掛けて3−8と引き離す。このまま畳み掛けて5−11で奪い取り、ゲームオールに持ち込んだ。
 勝負の最終ゲームは金沢がバックの攻防を制して4−0とリード。ここで小西がファインブロックを続けて4−2となるが、金沢が台上プレーで得点して5−2でチェンジエンド。ここから速いラリー展開となり8−4、9−5と差を詰めさせない。最後はプッシュの攻防から金沢がバッククロスにドライブを決めて、初の栄冠を手にして新女王の座に就いた。
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最後に強気の攻めを見せた!

素早い攻撃を展開したが・・・


栄冠をグッとかみしめる!

■優勝インタビュー■
 初優勝で、すごくうれしいです。いつも1番苦しいときに支えてくださった監督に感謝しています。また、コーチやトレーナーやチームのみんなにも感謝しています。みんなの力がなかったら、いい成績は取れなかったと思います。 1番苦しかったのは小西さんとの決勝です。12月の代表選考会で負けていたので、今回は代表選考会のときと作戦を変えました。具体的には、サービスのコースやリズムなどです。代表選考会のときはフォアハンドをすごく打たれて負けたので、今回はバック側を中心に狙いました。 昨年は、手首をけがして、6月から8月まではまったく練習できない状態になり、自分の中では「もう卓球人生は終わりかもしれない」と思っていました。でも、いい先生に治療してもらうことができ、今は直ったので、すごく感謝しています。 選考会からずっと体調が悪かったのですが、優勝しなければと思っていました。会社の人も応援してくださるし、がんばらなければいけないと思いました。私に期待してくださっているので、優勝して恩返ししたいという気持ちでした。 世界選手権大会では、日本は前回、前々回と3位になっているので、2位以内を目指したいです。決勝戦に出れるようにしたいです。


〜準決勝第1試合、小西が藤沼との高速ラリーを制す〜

 準決勝第1試合は、小西杏(アスモ)vs藤沼亜衣(ミキハウス)の対戦。
 かつての先輩・後輩として手の内を知る両者、序盤は様子を探り合い3−3、7−7、9−9と一進一退でジュースになるが、12−11の大事な場面で小西がサービスエースを決めて1ゲームを先行。続くゲームも小西がジュースで粘りを見せて2−0とリード。すると小西が柔らかいボールで藤沼のバックハンドのミスを誘って5−0。余裕の出てきた小西が7−3とリードする。しかしズルズル行きたくない藤沼が粘りのプレーで4ポイント連取して追い付くと、左右に速攻を決めて引き離して1ゲームを奪い返した。今度は藤沼に気合が入ってリードを奪うが、小西がフォアハンドループでリズムを崩して6−6に追い付く。ここから激しい高速ラリーでまたもやジュースとなるが、12−12から小西が2本続けて攻め込んで3−1と王手をかけた。
こうなると小西の展開となり、第5ゲームは中盤から小西が連続でライジング強打を左右に打ち分けて9−4とリードを奪って一気に勝負を決めた。



ジュースを3回制した!

勝負所で攻撃された・・・


〜準決勝第2試合、金沢が西飯に打ち勝つ〜

 準決勝第2試合は、金沢咲希(日本生命)vs西飯由香(健勝苑)の対戦。
 この試合、1〜3ゲームは金沢が鋭いプッシュと打点の早いドライブで圧倒し、このまま押し切るかと思われた。しかし、開き直った西飯が金沢のプッシュをスマッシュで弾き返して2ゲームを奪い返す。第6ゲームは流れが西飯に傾きそうな展開で競り合うが、9−9から金沢が回り込んで左右に連打を放って、粘る西飯を振り切った。



追い付かれるも最後は締めた!

挽回も、一歩及ばず・・・


〜愛ちゃん、準々決勝で藤沼に惜敗〜

 初優勝が期待された福原愛(グランプリ)は、藤沼亜衣(ミキハウス)にゲームオールで競り負けた。



愛ちゃん、ベスト8に終わる・・・

 世界選手権上海大会でダブルスを組んでベスト8入りした二人の対戦は、バックハンドの攻防に。第1ゲームは福原が中盤に連続ポイントで引き離して11-7で先行する。第2ゲームは中盤から藤沼のフォアハンド強打が決まって1−1に。すると両者硬さが取れて激しい打ち合いが展開される。福原のバック強打と藤沼のフォアドライブの応酬となりジュースにもつれ込むが、12−11で福原が3球目をフォアで決めて2−1とリードする。
 しかし4・5ゲームは藤沼が回転をかけたドライブを福原のバックに集めて打ちミスを誘う展開となり、2ゲームを連取して王手をかけた。追い込まれた福原、5−5の競り合いから時折フォアハンドでの攻撃を混ぜてペースをつかんで連続ポイントを挙げてゲームオールにこぎつけた。
 最終ゲームは福原のフォアvs藤沼のバックの展開で5−2と福原がリードしてチェンジエンド。ここで藤沼がタイムアウトで一息入れて6−5と追い付いたところで福原がタイム。ここから両者ポイントを重ねて8−7となる。ここで藤沼がラッキーなネットインで8−8に追い付くと気迫の連続攻撃を仕掛けて8−10とマッチポイントを握る。結局最後は福原が台上プレーをミスして万事休す。
 福原は4年ぶりに無冠で全日本を終えることになった。



藤沼が立ちはだかった!

最後に攻め込まれ・・・


無念の惜敗・・・


〜ベスト8は岸田、梅村、佐藤、福原〜

 準々決勝4試合はすべて右利きvs左利きの対戦となった。
 第1試合の小西vs岸田(日本生命)は、岸田が1ゲームを先行したのもの、小西が岸田を左右に揺さぶって4−1で勝利。
 第3試合の金沢vs梅村(文化シヤッター)は昨年と同じ顔合わせとなり、金沢が梅村のフォアサイドを攻めてバックドライブを封じて4−1で快勝。
 第4試合の西飯vs佐藤(卓球王国NT)は、西飯が佐藤のドライブをしっかり受け止めて4−1で勝利を収めた。 



岸田は2年ぶりの8強入り

梅村は金沢にリベンジできず


佐藤、敗れたが健闘した

今大会の模様は・・・  〜卓球レポート3月号に掲載!〜

 今大会の詳しい模様は3月号(2/20発売予定)に掲載予定。

 日本一の称号をかけて争われた全日本選手権大会。新女王誕生の影で257名が涙を落とした。
 来年は誰が最後まで笑顔でいられるのか、新しい戦いはもう始まっている。



勝者と敗者、その差は紙一重