大会情報

ニュース (大会最終日:12/17の模様)

男子シングルス、バウム(ドイツ)が初優勝  〜水谷、ゲームオールで敗れる〜

 大会最終日となった12月17日は、男女シングルスの準決勝、決勝、男女ダブルスの決勝が行われた。



バウムが世界ジュニアの頂点に!

 男子シングルスの準決勝、第1シードの水谷は、アッカストロム(スウェーデン)と対戦した。オフチャロフ(ドイツ)、高木和(日本)といった強豪が強いドライブで攻めてアッカストロムのツブ高ブロックにやられてしまったが、水谷は緩急を混ぜた攻撃でアッカストロムを破った。相手のバックのツブ高に緩いボールを送り、チャンスをフォアとミドルに攻めるという戦術の勝利だった。
 もう1つの準決勝は、好調のバウム(ドイツ)が黄聖盛(台湾)に快勝。黄黄聖盛はバウムのボールに最後まで合うことがなく、得意とする両ハンドカウンターが不発だった。

 決勝は、水谷とバウムという左シェーク攻撃型同士の戦いになった。水谷は昨年の神戸大会の団体戦でバウムに敗れるなど、やや苦手としている選手。一方のバウムは、実力は水谷に劣るもののシングルスに入ってから絶好調。また、水谷の多彩なプレーに対しても比較的対応できるため、試合前に勝敗の行方を占うことは難しい。
 試合が始まるとバウムは台について両ハンドで早い攻撃を見せた。水谷は台から下げられて中陣から両ハンドドライブで対抗する。1ゲーム目は接戦の末にバウムが先取。2ゲーム目はサービスがよく効いて水谷が取り返す。3・4ゲーム目は交互にジュースで取り合って、2対2のタイに。前陣で攻めまくるバウム。前、中、後陣という広いスペースで戦う水谷。ハイレベルなラリーの応酬は、今大会の最終試合にふさわしく、大いに盛り上がる。
 勝負となった5ゲーム目、水谷は前半で7対3と大きくリードしたが、そこからバウムが好プレーを連発して逆転勝ち。結果論だが、このゲームの勝敗がこの試合のヤマ場になった。6ゲーム目を奪った水谷だったが、7ゲーム目はバウムがスタートダッシュをかけて一気に10対3。水谷はここから4本取るが、そこで力尽きた。
 徹底して台について、水谷を台から下げてプレーさせるというバウムの戦術がうまくいき、大きく動かされた水谷の体力を奪った。バウムは3大会目にしてはじめてヨーロッパ勢に世界ジュニアのタイトルをもたらした。



好調を維持して攻め抜いた!


水谷は粘ったが・・・

ドイツに栄冠もたらした


最後は力尽き・・・

女子シングルス、丁寧(中国)が初優勝  〜彭雪との同士討ちを制す〜

 女子シングルス準決勝は、丁寧(中国)が沈セロム(韓国)を全く寄せ付けず4対0で下し、彭雪(中国)が中国の帰化選手バーテル(ドイツ)を4対2で下し、決勝は中国同士の対決になった。
 その決勝は、丁寧が力の差を見せて3対0とリード。4ゲーム目は彭雪が意地を見せて奪ったが、根本的な実力差を縮めることはできず、4対1で丁寧が勝利。今大会は北京チームを派遣した中国だが、その中で丁寧だけは代表レベルの力を備えているといっていいだろう。



丁寧がジュニアの女王に

彭雪が2位に

男子ダブルスは江宏傑・黄聖盛組が優勝  〜決勝でロシアペアに快勝〜

  男子ダブルス決勝は、前日に岸川・水谷を破って勢いに乗る江宏傑・黄聖盛(台湾)がスカチコフ・ゴロバノフ(ロシア)を4対1で破って初優勝。台湾ペアは台上でロシアペアを大きく上回り、終始先手をとって試合を有利に進めた。



台湾ペアが強さを見せた

ロシアペアが準優勝

女子ダブルスは丁寧・彭雪聖組が優勝  〜決勝でスペインペアを圧倒〜

  女子ダブルスは、丁寧・彭雪(中国)がドボラック・ラミレズ(スペイン)を4対0で下して優勝。サービス、レシーブ、ラリー、戦術のどれをとっても中国ペアが上をいっており、一方的な内容で勝利を飾った。しかし、敗れたとはいえ、スペインペアの決勝までのがんばりは立派だった。



中国ペアが終始圧倒

今大会の模様は・・・  〜卓レポ2月号に掲載〜

 今大会の詳しい模様は2月号(1/20発売予定)に掲載予定。

 8日間の熱戦が繰り広げられた世界ジュニア選手権リンツ大会。男子は中国がタイトルを獲ることなく、多くの国にメダルが行き渡り、選手たちのレベルが拮抗していることを裏付ける大会となった。
 日本は目標としていた男子団体で優勝し、その他の種目もそれぞれよく戦った。
 女子は第1回大会、第2回大会に続いて今大会も中国が全種目を奪い、他国との力の差を見せつける結果となった。

現地取材班:中川学(卓球レポート編集部)



リンツ、美しいヨーロッパの町並み