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卓球レポート バックナンバー

卓球レポート 2008年11月号

シドニーオリンピックは代表落ちし、アテネオリンピックは4回戦敗退。世界選手権大会男子シングルスでは3度決勝に進みながら、チャンスを物にできず。長かった屈辱のときは、北京オリンピックの男子シングルス金メダルで帳消しになった。

Cover Model:馬琳(中国)
戦型別ステップアップレッスン

卓球レポートの看板技術企画『戦型別ステップアップレッスン』が、バタフライ・ホームページとコラボレーション

photo story 責任:responsibility

 9月1日からグルー(弾む接着剤)の使用を禁止するルールがスタートした。国際卓球連盟(ITTF)はグルーに替わって登場していた補助剤についても、「公認されたラバーに後加工してはならない」というルールに違反するとして、禁止を発表した。
 グルー使用の有無については、ラケット検査で使われるENEZという検査器で調べることができる。しかし、補助剤については、まだENEZでは正確に判断できるまでに至っていない。そのため、現時点では補助剤を使用する選手と使用しない選手が混在しているのが実状だ。  これについてITTFは、「検査器の精度にかかわらず、選手はモラルを持ってルールを守ってほしい」と述べている。
「選手のモラル」という考えについては同感だ。現にボル(ドイツ)やシュラガー(オーストリア)は、「周りが補助剤を使っていようが関係ない。自分はルールを守る」と言って、補助剤を使用せずにプレーしている。また、ドイツはチームとして補助剤を使用しないと決めた。

(続きは卓球レポート11月号誌上でご覧下さい)

カラー技術特集 「これが馬琳の超絶プレーだ !!」

 母国開催というプレッシャーをはねのけ、北京オリンピックの男子シングルスで悲願の金メダルを獲得した馬琳。過去、世界選手権大会男子シングルス決勝の舞台で3度敗れた馬琳は、そのうっぷんを北京で爆発させ、「無冠の帝王」の名を返上した。
 鍛え上げられた肉体が生み出す強烈なフォアハンドドライブと超人的なフットワーク。フォアハンドドライブを引き出すために緻密に計算されたサービスとレシーブ。幾多の苦い経験を糧に磨き抜かれた技は、圧倒的な威力と精度をまとい、馬琳を金メダルへと導いた。
今月のカラー特集は、北京オリンピックで撮影した膨大な連続写真の中から、馬琳の強さが際立っているラリーをピックアップし、彼が金メダルを獲得した要因を探っていこう。

カラー企画 グルー禁止に加えて、補助剤の禁止も正式決定「ITTF用具委員長のグスタフセン氏に聞く」

新ルール、ラケット検査の方法とその結果
 2008年9月1日から、グルー(弾む接着剤)の使用が禁止になった。日本では国際ルールよりも1年先行して2007年9月1日から(ホープス以下は2007年4月1日から)グルーの使用が禁止されていたが、これで国際大会でもグルーは使用できなくなった。
 グルーの禁止は、グルーに含まれる揮発性の有害物質が健康を害するとして決められたもので、8月に開催された北京オリンピックが、グルーを使用できる最後のビッグ大会になった。
 その北京オリンピックの開催期間中の8月15日、国際卓球連盟(ITTF)から補助剤の禁止が正式に発表された。補助剤とは、グルーの禁止に伴って、その代替品として開発された商品のこと。ラバーに塗ることでラバーを膨張させ、その結果弾みが増して、グルーに近い効果が得られるというものが一般的だ。
 しかし、補助剤は「公認されたラバーを物理的あるいは化学的な方法で後加工(あとかこう)し、ラバーの性能、構造、表面などを変化させてはならない」というルールに違反するという理由で、これらについてもITTFから正式に禁止が発表された。トップ選手の多くが「グルーに替わって補助剤の使用」を考えていたが、9月1日からはそれができなくなった。
 卓球レポート取材班は、9月11日から14日まで上海で行われた中国オープンに足を運び、2008年9月1日以降の新ルールに即して行われたITTFのラケット検査を視察。現地でITTF用具委員長のグスタフセン氏へのインタビューを行った。

カラー企画 Gear Analyse 『テナジー・25』×『特殊素材ラケット』

特殊素材ラケットの『アムルタート』『シュラガー』『ティモボル・スピリット』に『テナジー・25』を張った場合の性能を分析した。ひきつれ効果を示す「ボールの回転数の前後比」は『アムルタート』の数値が高く、「球持ちのよさ」とも言い換えられる「ラケット面に平行方向の反発係数」は『シュラガー』が、ラケットの打球面を立てた打法での打球スピードに影響する「ラケット面に垂直方向の反発係数」は『ティモボル・スピリット』が、それぞれ最高値を示した。また、今回実験した用具の「ラケット面に平行方向の反発係数」の平均値は、これまでに実験してきた用具を大幅に上回っている。これは、『テナジー・25』の持つ非常に高いひきつれ効果と大きなツブ形状とによるものと考えられる。