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松平健太が特殊素材ラケットを打ち比べ

 アリレート カーボンを搭載したブレード(ティモボル ALC松平健太 ALC張継科 ALC)に両面テナジー05という定番の組み合わせを長らく愛用してきた松平健太選手(ファースト)が、バタフライのラバーとラケットを打ち比べ。これまであまり多くの用具に興味を示すことがなかった彼が、フレッシュな感覚と視点で用具を分析してくれました。
 4種類の特殊素材の打ち比べでは、想像以上に違いが出たようです。(使用した用具は張継科 SUPER ZLC水谷隼 ZLCレボルディア CNF張継科 ALCの両面にテナジー05を貼ったもの)



健太流ラケット選びの決め手は打球音

「僕はラケットの試打では、まず打球音を重視します。いい音が鳴るほどいいラケットというイメージがあります。飛ぶ(弾む)ラケットはたくさんありますが、回転をかけたときに『キュン』といういい音が鳴るラケットは多くはありません。
 今回試打する4本の中では、張継科 SUPRE ZLCが一番飛ぶと思います。回転はあまりかからなさそうですね。打球音は高いと思います。
 水谷隼 ZLCは使ったことがあります。張継科 SUPER ZLCよりは飛ばないけど、回転はややかけやすいと思います。打球音は高めですね。レボルディア CNFは初めてなので、未知です。
 僕は回転を一番重視しているので、アリレート カーボンの張継科 ALCを使っていますが、素材だけで比べたら、弾みはスーパーZLカーボンとZLカーボンの方があるでしょう。それらと比べて、CNF(セルロースナノファイバー)がどの辺りに来るのかが楽しみです」

バックハンドドライブでラケットの弾みを見極める

「僕の試打の基本はラバーと大きくは変わりませんが、ラケットはどれくらい弾むかも試したいので、後陣からのバックハンドドライブも追加して、以下の5項目で試打をします」
・フォアハンドドライブ
・フォアハンドカウンタードライブ
・フォアハンドの下回転打ち
・バックハンド対バックハンド
・後陣からのバックハンドドライブ



レボルディア CNF「アリレート カーボンに近い万能タイプのラケット」

「皆さんが一番気になっているであろうレボルディア CNFから始めましょう。僕は一度も打ったことがありませんでしたが、僕の好きなタイプの回転がかけやすいラケットでした。弾みもちょうどいいくらいで、僕が普段使っているアリレート カーボンのラケットと似ていると感じました。違いを挙げるとすれば、アリレート カーボンよりもCNF(セルロース ナノファイバー)の方が、打球感が木製合板に近く、少し軟らかいですね。ただ、木製合板ほど手元に響かず、打球感がこもらないので、アリレート カーボンを使用している僕は使いやすかったです。インナーフォースシリーズにも似ていますが、それよりもアウターのカーボン系ラケットに近いですね。
 他のカーボンラケットと比べて、後陣からバックハンドドライブを打ったときは物足りなさを感じたので、前〜中陣でのプレーに向いたラケットだと思います。ただ、フォアハンドドライブの引き合いでは十分威力が出ましたし、万能タイプのラケットだと思います。好感触でした」



水谷隼 ZLC「弾み重視かと思いきや回転もかかるバランスのいいラケット」

「初めのイメージでは、スピード、弾み重視のラケットだと思いましたが、意外に回転もかかってバランスがいいラケットでした。そのバランスの中でも回転量より弾みがややまさっているという感じですね。 
 僕がいつも使っている回転重視のラケットとは少し違いますが、回転も十分かかるし、スピードも出て、さすが水谷隼さん(木下グループ)が使っているラケットだけのことはあると思いました。
 僕のラケット選びの最大のポイントである打球音が一番鳴っていたので、その瞬間にいいなと思いました。
 欠点を挙げるとすれば、例えば、レボルディア CNFに比べたら、スピードを重視している分、弾道は低いですね」



張継科 SUPER ZLC「パワーのある選手にお勧めしたいスピード重視のラケット」

「このラケットは、後陣の引き合いとか後ろからバックハンドドライブを打ったときなど、かなり飛距離が出たので、パワー系の選手にお勧めのラケットです。この4本の中では、レボルディア CNFと張継科 ALCは回転を重視する選手にお勧めのラケットで、水谷隼 ZLCと張継科 SUPER ZLCはパワーのあるスピードを重視する選手にお勧めです。
 スイングスピードの遅い選手やパワーの強くない選手が、こういう弾むラケットでスピードを補うという考え方もあると思いますが、弾めば弾むほどコントロールは難しくなるので、細かいプレーの精度よりも一発の威力を追求するようなパワーのある選手の方が向いているというのが僕の考えです」



張継科 ALC「コントロール重視のバランス系」

「僕が普段使っているラケットなので、使い慣れていますし、やはり安定感と威力のバランスはこのラケットが一番いいと思います。弾みはそこそこですが、回転がかけやすいので、安定感のあるラケットになっていると思います。弾みすぎず、弾まなすぎず、ちょうどよい弾みなので、ボールのスピードよりもコントロール重視のラケットです。この4本の中だと、ちょっと弾むレボルディア CNFといった感じです」



健太が選ぶ特殊素材ラケットに合うディグニクスシリーズは?

「今回は、両面テナジー05で試打をしましたが、ディグニクスシリーズを貼るとしたら、レボルディア CNFのフォア面にディグニクス09C、バック面にディグニクス05を貼りますね。レボルディア CNFには硬い・硬いの組み合わせを貼りたい。
 水谷隼 ZLCには、ディグニクス05より少し軟らかめのディグニクス80ディグニクス64が合うと思います。ディグニクス09Cは硬すぎて合わないかもしれませんね。
 張継科 SUPER ZLCは、ラケットが硬いので、打球感の軟らかいディグニクス64を両面に合うと思います」

これからも、いいラケットができるのが楽しみ

「バタフライの用具を15年くらい使い続けていますが、僕はいろいろな用具を試すタイプではないので、改めていろいろなラケット打たせてもらえて、アドバイザリースタッフ感が出たと思います(笑)
 今回レボルディア CNFを初めて打たせてもらって、まだこうやって新しい素材のラケットができるということは、もっともっといいラケットができるということだと思うので、楽しみになりました。

 僕は試す勇気ないのか、今使っている用具で満足していることが多く、今までは(用具に)あまり興味がなかったんですが(笑)、これからはいろいろ試してみたいと思うようになりました。僕自身いい勉強になりましたし、視聴者の皆さんにも僕のフレッシュな感覚を伝えることができたんじゃないかと思います」

↓動画はこちら

(まとめ=卓球レポート)

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