「卓球は血と魂だ」 第四章 八 次の夢は卓球トーナメントセンター

八 次の夢は卓球トーナメントセンター

-バタフライ卓球道場開館式、お礼のあいさつ-

 「私達の尊敬するロイ・エバンス会長ご夫妻、日本および世界各国卓球協会会長様、そして指導者の皆様、ようこそおいで下さいました。世界卓球界35ヵ国の超一流の指導者皆様をお迎えして、本日バタフライ卓球道場の開館式ができますことは、私達にとってこれ以上の光栄はございません。

 また、株式会社タマスのこの仕事が創業されて37年の今日まで、私達をご指導、ご支援賜りました国内の代理店社長様方、強力会社社長様方、そして協力銀行の代表者皆様をお迎えして、私は心から感激しております。その上に、現在ご支援賜っております海外多数の国から代理店オーナーの皆様をお迎えしております。

 ベラ・シモン博士をはじめ、西ドイツ、アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、スイス、ハンガリー、ユーゴスラビア、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ、そしてオーストラリアの代理店の皆様、ようこそ御来社ありがとうございました。

 この機会にご来場の皆様に対し、長い間の温かいご好意とご支援に対し、衷心より深甚なる感謝を捧げるものであります。

 私自身はもと卓球選手であります。11才の時、卓球を始めて51年になります。37年前は私は英国製のラケットを買い入れ、そのラバーをはがして使い、日本ランキング第2位の選手でありました。今日では英国一流選手の70%以上、ヨーロッパトップランク選手の80%以上がわが社製作のバタフライラバーを使用して頂けるようになりました。

 この原因の第一はいろいろと幸運に恵まれたことであります。第二は私達の37年間の努力と、各国一流選手および指導者皆様のご好意とご指導の賜でございます。私達が今日やるべきことは、さらによい商品をつくり出す努力の継続であります。しかし、一方世界のトップメーカーの立場にある限り、世界の卓球界にその利益の一部をお返しする仕事をなすべき責任がある、と考えております。

 私達株式会社タマスは過去27年間、日本文および英文による“卓球レポート”誌を月刊し、日本および全世界の卓球選手たちに情報を提供して参りました。これは卓球を通じて国際交流にもお役に立つ仕事をしてきたものと確信しております。

 また私達は6年前に、隣りの本社ビル5階に卓球研究所をつくり、用具の改良と卓球技術研究の場をつくり、よい仕事をしてきた、と考えておりますが、今回このバタフライ卓球道場を建設いたしましたのも、その目的をさらに深く追求するためでございます。
 この道場は主として日本の若い選手たちの勉強の場となり、また広く日本人社会に卓球を普及する各種の講習会の場となるでありましょうが、同時に我々は、世界各国の希望を受け入れて卓球技術の国際交流の場として活用していきたい、という念願をもっております。
私はここで皆様のお許しを頂き、今後10年間に実現したい私達の夢の計画を一つ申上げさせて頂きたいと存じます。もし、私達がこの道場の活用に成功して、日本における卓球人口の増加のメドがついた場合、次にやりたいことがございます。それは東京から一時間の郊外に3階建の卓球トーナメントセンターをつくりたい、という夢でございます。
そこには合計60台の卓球コートが置かれており、そこでは家庭婦人の大会、ベテランの大会そしてジュニアや一般の大会など、三種類のトーナメントが、同時に、毎日開催できます。200台の駐車場があり、安くておいしいレストランも付設される、というものであります。私達は今日すでにその用地の半分を手に入れております。
 小さい井戸を深く掘りつづけたい、という念願、これが株式会社タマス創業の精神でございます。また、事業の利益をもって卓球の普及と振興につくすことが、私達の永遠のテーマでございます。10年後、幸運に恵まれてこの夢の計画が実現できました時には、再びエバンス会長ご夫妻に、ぜひお出で頂きたい、と今お願いを申上げておきたいのであります。
 最後に、もう一度重ねてお礼を申上げたいと思います。本日ご来場頂きました皆様、お忙しいところ、また遠路わざわざご来臨の光栄を賜り、誠にありがとうございました。今日まで37年の長い間、私および多くの社員達を温かく育てて下さった皆様のご厚意に対して、深く深く感謝申上げるしだいでございます。皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申上げ、また世界卓球界の発展を祈念してごあいさつといたします。どうもありがとうございました。」
(昭和58.4.26)

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