「幸せな競技生活でした」石垣優香が見せた最後の舞い

華麗なプレーを見せ続けてきた石垣は今大会を持って現役引退

現役最後の大会でベスト8入りを果たした


 平成29年度全日本選手権大会は6日目が終了し、男女シングルスのベスト4、男女ダブルスの優勝ペアが決まった。

 土曜日ということもあり、多くの観客が集まる中で昨日までに続いて熱い戦いが繰り広げられたが、その中でも印象的だったのは伊藤美誠(スターツSC)対石垣優香(日本生命)の試合だ。試合は伊藤が石垣に1ゲームを先制されたものの逆転勝利。4強入りを決めた。

 敗れた石垣はこの試合を持って現役引退となった。試合が終わると石垣は集まった観客に深々と一礼。目に涙を浮かべながらコートを後にした。

 試合後のインタビューで石垣は「たくさんの方にお世話になったので最後の一本まで感謝の気持ちを込めてやったことが良いプレーにつながりました。1回でも多く勝つことが恩返しだと思っていたので、最後でしたが、勝ちたい気持ちもありました。」と涙を流しながら語った。

 卓球を始めたのは9歳でおよそ20年近くプレーし続けてきた石垣。これまでで印象に残った試合について問われると「印象に残っている試合はたくさんありますが、2014年の世界卓球のオランダ戦でリ・ジエ選手に勝った試合です」と話した。オランダ戦はメダル獲得をかけた試合で大激戦の末に日本が勝利を収めた試合だ。石垣は3番で自身と同じカット主戦型のリ・ジエを3対1で破った。世界卓球2014東京で日本代表の監督を務め、今大会、石垣の現役最後となる試合でベンチに入った村上恭和さんはオランダ戦後、「石垣が頑張ってくれました」というコメントを残しているが、その言葉どおり、石垣の頑張りなくして日本のメダル獲得はなかったといえるだろう。

 また、石垣は現役生活を振り返り、「カットマンになって苦しいこともありましたが、たくさんの方に支えていただいて、応援していただいてカットマンだからこそ良い瞬間も味わえたし、すごく幸せな競技生活でした。」と語った。今大会でも華麗なカットで観客を魅了し続けた石垣。5、6回戦はフルゲームにもつれる激戦で苦しい場面もあったが、カット主戦型としての矜持を見せる粘りのプレーで勝利をもぎ取ったのが印象的だった。

 今後は「小さい子に卓球の指導をしようと思っています。ずっと卓球には携わっていきたいです」と石垣。華麗な舞いを見せ続けてきたチョッパーの引退は名残り惜しいが、これから先、新たなステージでの活躍に期待したい。


詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018

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