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森薗政崇と加藤美優が世界卓球日本代表に内定

3月1日、カメイアリーナ仙台(宮城)にて2019年世界卓球選手権日本代表選考会が行われ、男子は森薗政崇(岡山リベッツ)、女子は加藤美優(日本ペイントホールディングス)が、最終選考会を勝ち抜き、日本代表の切符を手に入れた。

 男子は、張本智和(JOCエリートアカデミー)、丹羽孝希(スヴェンソン)、水谷隼(木下グループ)、吉村和弘(愛知工業大学)が既に内定済み。森薗はラストの1枠を自力で手にし、初のシングルス代表を決めた。(男子選考会の模様はこちら)

■森薗政崇選手、記者会見でのコメント
「今までダブルスはある程度結果を残して来れましたが、シングルスはいまひとつ結果を出し切れずにいて、この選考会の前も、正直自信がなかったんですけど、試合をやっていくにつれて、競り合いをものにすることができて、段々自信をつけて、決勝は力も抜けていいプレーができて、代表の力を自分で勝ち取れたことはビックリしてます。

 オリンピックに出るためには、今年の世界選手権に出場することは必須だと思っていたので、今回の選考会への思い入れというのは強かったです。
 まだ、男子ダブルスや混合ダブルスの代表は発表されていないので、どの種目に出るのかはわかりませんが、今まではダブルス1種目にしか出てこなかったので、もし複数種目に出場することになると柔軟な対応が必要になってくると思うので、いろんな場面を想定して普段の生活からきっちり準備していきたいと思います。

 決勝で対戦した吉田雅己さんは青森山田時代からの先輩で2年間同じ部屋でお世話になって、今は岡山リベッツのチームメートなので、お互いに手の内は知り尽くしています。普段、吉田さんは出だしはセオリー通りに安全策を取ってくるんですけど、今回は思い切ってロングサービスを出されてしまって、それでちょっと戸惑った場面がありました。でも、途中からは、僕のイメージ通りのコースにサービスが来ていました。今大会に臨むに当たって、吉田さんはおそらく勝ち上がってくるだろうと思って、たくさん映像も見てきたので、それが功を奏して後半はレシーブで対応することができました。

 Tリーグのレギュラーシーズンが終わって、この選考会まで1週間くらい練習する期間があったので、いろいろな新しい技術を取り入れて、試合で試すのは今回が初めてだったんですけど、試合が始まって試してみると、いい感触だったので、この1週間が重要だったのかなと思います。
 Tリーグはただ単にファンにプレーを見てもらう場ではなく、自分を強くさせてくれる場だと思っていて、チームメートの林昀儒(中華台北)のサービスが他の選手にものすごく効いているのを後ろで見ていて、それを僕自身取り入れたいなと思い、いろいろなコツを聞いて、この1週間で普段の3倍くらいのサービス練習の量を増やしてきました。今日は3試合ともサービスがよく効いたので、いいチョイスだったなと思います。

 今までいろいろな方にベンチコーチに入っていただいて、いろいろなアドバイスを受けてきましたが、人それぞれ言われることが違って、試合の土壇場とか余裕がない時に自分の思ってることと違うことを言われてしまうと、不安になってしまう。あとはベンチコーチがいると頼りすぎてしまって自分で考えなくなるというデメリットもあるので、今回初めての試みでしたが、全部自分で考えて、自分で決断して、それで負けたらしようがない、そういう風に考えてベンチコーチはなしで臨みました」

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 女子は、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(日本生命)、佐藤瞳(ミキハウス)が内定済み。加藤の世界卓球シングルス出場は、2017年のデュッセルドルフ大会以来2度目。デュッセルドルフではベスト16の好成績を収めているだけに、ブダペスト大会での活躍にも期待したい。(選考会の模様はこちら)

■加藤美優選手、記者会見でのコメント
「試合が多くて、調整もそこまでできていなかったので、不安もすごいありましたが、勝つことができてうれしいです。

 ずっとオリンピックを目指してやってきましたが、最近は『もうだめなのかな』とか『もうあきらめた方がいいのかな』と思っていました。でも、今回代表になることができて、まだあきらめるのは早い、まだチャンスはあると思いました。本戦では自分らしくのびのびとプレーすることが勝ちにつながると思うので、気負いすぎず楽しみながら試合をしたいです。

 早田選手との準決勝では、3ゲーム目までは、しゃがみ込みサービス、右回転や巻き込みサービスを混ぜて使っていましたが、そうすると毎回違うレシーブが返ってくるので、読みづらいというのがあったので、しゃがみ込みサービス一本に絞りました。そうしたら同じようなレシーブが返ってきて、3球目が攻撃しやすくなるので、レシーブの的を絞るためにサービスを変えました」

(取材=佐藤孝弘)

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