日本卓球協会は2021年9月11日の理事会終了後に会見を行い、ナショナルチームの新監督を発表した。
ナショナルチーム男子監督は、倉嶋洋介氏に代わって、田㔟邦史氏(日本卓球協会)が就任。田㔟氏は現在、ジュニアナショナルチーム男子監督、ナショナルチーム男子コーチを務めている。「身が引き締まる思いです。倉嶋監督が築いたものを継承しながら、よいチームをつくりたいです」と田㔟氏。打倒中国、金メダルを最大の目標に、NTCを拠点とした合宿、選手とのコミュニケーションや対話を重視した強化を続けていく方針。「大事にしたいのは結束力、団結力です。その中で、競争の激しい、厳しいチームにしていきたい」と話す。
ナショナルチームの女子監督は、馬場美香氏に代わって、渡辺武弘氏(中部大学)が就任。渡辺氏はこれまで女子ナショナルチームのヘッドコーチを務めていた。「大役をいただき、身に余る光栄です。馬場さんが作ってくださったよい流れを引き継いでがんばります」と渡辺氏。パリ五輪での金メダルを最大の目標に、それまでの国際大会、国内選考会でレベルアップしていくこと、また、次世代の選手がレベルアップできることを目指す。「選手それぞれの母体がしっかりしており、母体とコミュニケーションをとりながら、一緒に強化していきたいです。合宿や選考会でレベルアップ、切磋琢磨し、誰もがオリンピックを狙えるようにしていきたい」と話す。
新監督の任期は2021年10月1日から2025年3月31日まで。新たに監督に就任した田㔟邦史氏、渡辺武弘氏のもとで、卓球日本のさらなる活躍が期待される。