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兵庫県神戸市で張本智和、松下大星による講習会を開催

 2023年4月2日、兵庫県神戸市(TTSタカハシ くにづかTAQ)で世界卓球2023ダーバン大会日本代表の張本智和選手(智和企画)と、3月に行われた東京選手権大会男子シングルスで優勝した松下大星選手(クローバー歯科カスピッズ)の講習会が開催された。
 開会式では、今回のスペシャルイベントを主催したTTSタカハシの高橋清之社長が両選手を歓迎した。

イベントを主催したTTSタカハシ・高橋清之社長が歓迎の挨拶

講習会は選手の息づかいが聞こえるほどの近さ

直前の東京選手権大会で優勝した松下はパワフルな強打を披露!

張本智和は世界トップクラスのバックハンドで会場をくぎ付けに!

松下はエキシビションマッチで敗れ、対戦成績が"1勝2敗"に

【講習会&エキシビションマッチ】
 今回のイベントはTTSタカハシの一般会員とクラブチームの生徒を対象にして行われ、前半は張本と松下による講習会が行われた。
 一般会員はベテランの方が多いこともあり、ペンドライブ主戦型の松下が披露した力強いドライブ連打に驚きの声が上がった。一方、クラブチームの生徒は小中学生中心ということで、張本の世界トップクラスのバックハンドやチキータに注目が集まった。フェンス越しに展開される両選手の模範プレーを目の当たりにして、熱心に見入る生徒、ボールの勢いにため息を漏らすファン、スマホを構えて動画を撮る保護者等、会場の内外から熱視線が送られた。

 参加者からの質問コーナーでは、バックハンドドライブやスマッシュの打ち方、試合で緊張することへの対策等が聞かれた。チキータレシーブについて答えた張本は「強く打てることを優先するが、相手もチキータ対策をしているので、無理なときはしっかりとチキータした後、返ってきた4球目を狙い打つ準備が大切」という考え方を披露した。

 両選手が一通りの技術を披露した後、注目のエキシビションマッチが行われた。MCの采配で、参加者は自分がいるサイドの選手を応援することとし、拍手とかけ声の練習で心をほぐした後、両選手が再入場。
 松下によると両者の対戦成績は1勝1敗とのこと。その1勝は張本の幼少期に松下が勝利したもので、そのまま勝ち逃げしたい所だったが、2022年9月の第2回パリ五輪日本代表選考会で敗れてしまったそうだ。負けた記憶がなかった張本も、このカミングアウトに思わず苦笑い。
 このような経緯もあり、模範試合の立ち上がりは松下に気負いが出たのかプレーに硬さが見えて、0-5とまさかの大リードを許す。関西を拠点とする松下に、ファンから応援のゲキが飛び、ようやくエンジンがかかってきて、ドライブを打ち込む松下、両ハンドの攻守で応戦する張本という展開で、見応えのある好ラリーを連発。フェンス越しに体感するボールのスピードや選手の素早い動きを目にして、観客から拍手や驚嘆のため息が押し寄せ、それに呼応して両選手のプレーにも熱が入った。
 試合は張本が松下の追い上げを振り切って11-8で勝利を収め、対戦成績を"2勝1敗"とした。日本を代表するシェークハンドとペンホルダーの好試合に、幾重にも重なって見学した参加者と場外の保護者から惜しみない拍手が送られた。

卓球台を並べ、小中学生が張本選手、松下選手とラリー体験

世界レベルのサービスやドライブを体感

両選手から得点を挙げた中学生に張本選手着用のリストバンドをプレゼント

【張本選手、松下選手とのラリー体験】
 エキシビションマッチの後は、卓球台を2台にして、張本・松下両選手とのラリー体験が行われた。TTSタカハシのクラブチームに所属する小中学生ら60名が、2球交代でトッププレーヤーのテクニックを体感。1球目はフォアハンドでお手合わせし、2球目は二人のサービスからのラリーが行われた。
 あこがれのトッププレーヤーが、目の前でプレーを披露するという珠玉のシーンに、順番待ちの生徒たちのドキドキ感が止まらない。
 張本選手は世界屈指と言われる回転量の多いサービスでほとんど返球を許さず、その切れ味を体感した選手たちから驚きの歓声があがった。一方、大阪在住の松下は、ファンサービスの精神で多くの生徒とラリーを展開。時折打ち込まれて得点をプレゼントし、ガラス越しにずらりと並ぶ保護者からも拍手が巻き起こっていた。

お楽しみの大抽選会では、張本自ら抽選ボタンをポチッ!

みんな、自分の番号を呼んで欲しいんです!

見事に両選手のサイン入りリュックをゲットした小学生

【お楽しみ大抽選会】
 スペシャルイベントの最後は、両選手の直筆サイングッズが当たる大抽選会。定番の色紙を皮切りに、当日に両選手が使用したバタフライ卓球用品が用意され、ラケットケースやリュック等の豪華賞品の抽選が行われた。
 参加者には事前に番号入りの抽選券が配られており、パソコンを使ってランダムに当選番号を決める方式で、目玉賞品では張本選手と松下選手が決定ボタンをプッシュ。参加者は自分の抽選番号を掲げて「○○番を当ててぇ」と叫んだり祈ったり。当選番号が発表されるたび、一喜一憂するシーンが繰り広げられ、大盛り上がりの中で締めくくりを迎えた。

↓講習会の動画はこちら

(取材=小松賢、兼吉秀洋)

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