2025年6月に引退したドイツの皇帝、ティモ・ボルが来日し、卓球イベントやサイン会を行った。
※写真は9月13日に行われた卓球イベントから
広島・廿日市でティモ・ボル、水谷隼、岩井田駿斗が共演

来日して最初のプログラムは広島県廿日市市が主催する「令和7年度トップアスリートふれあい事業 スーパースター卓球イベント」と題し、ティモ・ボル、水谷隼(木下グループ)、岩井田駿斗(野田学園高)を招いたイベントに登場。今年で開館30周年を迎えたグローバルリゾート総合スポーツセンター サンチェリーを舞台にしたビッグイベントには、廿日市市をはじめ近隣の広島市や山口県などから約1000人の観客を集めて盛大に行われた。
主催者を代表してあいさつに立った松本太郎廿日市市長は「この事業は毎年やっていて、これまで陸上、テニス、サッカーなどを実施しましたが、(観客が)こんなに集まったのは初めてです。この廿日市に卓球界を引っ張ってきたレジェンドとこれから世界を狙う若き選手が来てくれてうれしいです。」とスターを歓迎した。

スーパースターの技術と練習を紹介
今回のイベントは3時間という長丁場で、まずは恒例のサインボールの投げ入れで観客の気持ちを和ませたのち、岩井田、水谷、ボルがそれぞれの技術や練習方法などを紹介。目の前で披露されるワールドクラスのテクニックに観客の目がくぎ付けとなった。


質問コーナー&チャレンジマッチ
続いて行われた質問コーナーは観客から希望者を募り、威勢良く挙手でアピールした3名が指名され、ボルや水谷から直接アドバイスを受ける幸運を手にした。
前半の最後はチャレンジマッチで、地元廿日市市の卓球選手を中心に6名が挑戦。チャレンジャーにハンディーを付けてスタートし、トップバッターの岩井田が追いかける形。同点まで追いついたところで水谷とボルにバトンタッチするパターンで、白熱の展開に会場が大いに盛り上がった。
スーパースター総当たりのエキシビションマッチ
休憩を挟んでお待ちかねのエキシビションマッチがスタート。3名が1ゲームの総当たり戦を行い、初戦はボルが緊張気味の岩井田に競り勝つと、第2戦は動きが戻った岩井田が水谷のフィッシュを打ち込んで勝利をゲット。
いよいよ第3戦はファン待望のボルと水谷の一戦。開会式でボルとの対戦成績が良くないことを紹介した水谷が第2戦とは見違えるほどの強打で攻める。一方のボルも回転量の豊富な両ハンドで応戦し、10対9という大熱戦にフロアのボルテージが高まる。注目の1本は水谷の猛攻をボルが盛り返して42球のラリーが続くが、最後は水谷が打ち切ってボルを下し、現役さながらのガッツポーズを見せた。




大抽選会で直筆サイン入りグッズをプレゼント
最高の盛り上がりで迎えた締めくくりは大抽選会。3名にゆかりの賞品が準備され、岩井田は野田学園のオリジナルTシャツ、水谷は全日本卓球V10記念のTシャツ、ボルはティモボルALCを用意し、その場で直筆サインを入れたあと、当選番号が呼ばれる度に歓声と悲鳴が入り乱れた。
閉会式でイベントを振り返ったボルは「今日は楽しく卓球することができたことに感謝したいです。この中からプロを目指す選手が出ると思いますが、楽しむ気持ちを忘れないで続けていって欲しいと願っています。」と、詰めかけた多くの少年少女らを激励した。
最後を締めくくった水谷は「今回初めてボルさんと卓球イベントができたことをうれしく思います。みなさんも世界的なプレーを間近で見られて、卓球人生の一歩となればと思います。これからも卓球の普及活動を頑張っていくので、応援をよろしくお願いします。」と話し、ボルとの初共演を笑顔で振り返った。


埼玉と東京のバタフライ特別会員店でサイン会を実施
卓球イベントの翌日、9月14日と9月15日に埼玉と東京のバタフライ特別会員店でサイン会を開催。大宮卓球、国際卓球 渋谷店、国際卓球 高田馬場店が会場となった。
サイン会に訪れたファンの中には、2000年に発売されたファーストモデル『ティモボル・スピリット』や、バタフライとの契約30周年記念ラケット『ティモボル 30th アニバーサリー エディション』を持ち込む人がおり、ボルは満面の笑みでサインを書き入れた。
卓球レポートの特別企画、公開準備中!
ボルは9月16日にはバタフライ本社を訪れ、卓球レポートが取材を敢行。
なぜ、ボルは長年にわたり世界の第一線で活躍し続けられたのか、特別企画の公開をお楽しみに!


















