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平成24年度全日本卓球選手権大会5日目⑨ 男子シングルス6回戦

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 男子シングルス6回戦1番の波乱は全日本王者吉村真晴の敗退だろう。平野は野田学園高の先輩で、5回戦ではガッツあふれるプレーでカット主戦型の塩野に逆転勝ちを収めて初のランク入りを果たした。平野は元チームメイトの吉村のサービスを苦にすることもなく、先手を与えずに奔放なプレーの吉村に力を発揮させない。2ゲームを連取された吉村は、持ち前の鋭い両ハンドで攻めて1ゲームを返すが、やはり思うようにプレーできない様子のまま、先輩の平野が金星を挙げた。
 
 丹羽は打球点の早い両ハンドで突き刺さるようなボールで坪口を攻めて圧勝。ただ、プレーに波があり、第2ゲームをあっさり落としたが、プレーの質が他の選手とは明らかに違うところに面白みを感じる。
 
 岸川は高木和とこのラウンドで最もレベルの高いラリー戦を見せた。同世代で勝負し続けてきた2人は、ともに凡ミスが少なく、ラリーでの決定力でわずかに上回る岸川が取って取られての接戦を制し、ベスト8入りを決めた。
 
 松平健太は期待の若手・村松と対戦。松平は村松のカットを回転量の多いループドライブでつなぎ、チャンスボールをミドルに、バックにワイドに決めた。攻撃力もつけてきた村松だが、松平のボールの回転量の多さ、また、攻撃に対しても前陣でカウンターする松平に1-4で屈した。
 
 松平賢二は吉田雅己との強打者対決をストレートで制した。ブンデス・リーガでの修行の成果を見せ、世界選手権パリ大会代表選手選考会で好成績を残した吉田だが、アグレッシブな松平のプレーに受けに回ってしまった。
 
 大矢は強力なバックハンドと台上でパワフルなフリックを決める好調の時吉に1-3とリードを許すが、ここから前陣でフルスイングする大矢のプレーが爆発。全力で吠えて士気を高める大矢に全日本に賭ける執念を見た。
 
 張は堅いブロックとカウンターが鋭く決まり、ラリー戦を得意とする森本に実力を発揮させずストレートでベスト8入り。
 
 水谷は瀬山の速攻を中陣で受け止め、落ち着いてさばき、決めきれない瀬山のミスを誘った。危なげのない試合運びで同級生対決を制し、再び天皇杯を手に入れるための挑戦をまた1歩前進させた。
 
平野友樹(明治大) 11-8、13-11、9-11、11-7、11-4 吉村真晴(愛知工業大)
丹羽孝希(青森山田高) 11-3、2-11、11-3、11-4、11-3 坪口道和(長崎県スポーツ専門員)
岸川聖也(スヴェンソン) 5-11、11-8、16-14、11-13、11-7、1-11、11-4 高木和卓(東京アート)
松平健太(早稲田大) 11-7、11-5、4-11、13-11、12-10 村松雄斗(JOCエリートアカデミー)
松平賢二(協和発酵キリン) 11-6、11-8、11-9、13-11 吉田雅己(青森山田高)
大矢英俊(東京アート) 11-5、9-11、9-11、4-11、11-5、11-9、11-7 時吉佑一(TEAM GIFU)
張一博(東京アート) 11-3、11-9、11-3、11-9 森本耕平(愛知工業大)
水谷隼(beacon.LAB) 11-8、11-7、11-5、11-6 瀬山辰男(リコー)
 

 

今大会の詳しい情報・記録は日本卓球協会ホームページに掲載されています。

日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2012/

 

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。

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