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世界卓球2013パリ大会6日目⑤、男子単4回戦、松平健太がベスト8入り

男子シングルス4回戦、馬琳、江宏傑を破ってベスト16入りを果たした松平健太が今度はサムソノフを破って準々決勝に駒を進めた。丹羽は馬龍に善戦したが、力及ばず敗れた。

 

20130517-01.jpg松平はフィジカルプレー

20130517-01.jpgサムソノフは抜群の安定感

20130517-01.jpg松平が接戦をものにして初のベスト8入り

20130517-01.jpg丹羽は馬龍の豪打をカウンター

20130517-01.jpg馬龍は全力のプレーで丹羽を破った

 
松平健太(日本) -3,13,-12,8,9,-3,8 サムソノフ(ベラルーシ)
馬龍(中国) 5,-9,7,-9,4,7 丹羽(日本)

松平は序盤から両ハンドを思い切り振っていくが、懐の深いサムソノフを相手に決めきれずに3-11で先行される。サムソノフも落ち着いたプレーで松平を左右に振り回すが、松平は足もよく動いてフォア側に飛びついた後のバック側のボールにもフルスイングで対応。スーパープレーを見せる。3-2とし王手をかけた松平だが、第6ゲームは3点でサムソノフ。勝負は最終ゲームに持ち込まれた。松平の2点リードで進むが、サムソノフもコースをついたプレーで7-6と逆転。しかし、ここでサムソノフが勝利を意識したかまさかのサービスミス。アグレッシブに動き回って攻めた松平が初のベスト8入りを決めた。

丹羽はロンドンオリンピックのアジア大陸予選会で勝っている馬龍と勝負。序盤から馬龍の豪快なフォアハンドが丹羽に襲いかかる。ボールの速い選手はほかにもたくさんいるが、馬龍のフォアハンドの威力は桁違いのものを感じる。そのボールをカウンターする丹羽の技術は間違いなく世界トップクラスのものだ。中盤までは互角の勝負を見せたが、第5ゲームで丹羽がリードを許すと、馬龍のフォアハンドドライブは勢いを増して、丹羽は攻め返すことができない。メンタルの弱さが指摘されることの多い馬龍だが、この試合では最後まで強気のプレーを見せて丹羽を退けた。

■渡邊コーチ&松平健太インタビュー
「出足はバック対バックで行こうと思っていましたが、サムソノフのバックハンドの球が走っていたので、フォアハンドに切り替えました。フォアハンドを使うと動かされることになりますが、健太もよく動き切りました。前半はバックを攻めすぎて上からこられましたが、中盤からはミドルやフォアを増やしたら相手の打球点が下がってきて、健太のカウンターが決まってきました」と渡邊隆司コーチ。

「すごく疲れました。本来は僕が相手を動かすタイプなのに、今日は相手に動かされました。1~3回戦は汗をかきませんでしたが、初めてこんなに汗をかきました。苦しかったです。振り回されるのを覚悟で最後まで両ハンドで動き切ると意識していました。
2ゲーム目で逆転勝ちしてからボールが合い始めて、冷静になってラリーが互角になってきました。それまではコース取りでやられていました。最終ゲーム6対7で相手がサービスミスしてびっくりしました。7対7のときにサービスで取りにいこうと思ったので、思い切り切りました。
次は許昕選手だと思うので、もう1回中国選手を倒したらすごいことだと思います。それを目標にがんばります。許昕選手とはこれまで1勝1敗です。馬琳選手やサムソノフ選手のときの感じでやっていきたいです。出足、1ゲーム目、2ゲーム目が重要だと思います」と松平健太。

■倉嶋監督&丹羽孝希インタビュー
「今までと違う戦術を使いました。逆横回転サービスをバックサイドに出して、相手のチキータがバック側に来るのでそれをカウンターで狙う。プレー内容や戦う姿勢はよかったと思います。負けはしたが収穫になりました」と倉嶋洋介監督。
「接戦で取ったゲームの次のゲームの出足が悪すぎました。取った次のゲームをもっと厳しくいかないとだめだと思いました。馬龍は、気合は入っていましたが、プレー自体はそれほどでした。馬龍は凡ミスがなくて入れるところは入れる、決めるところは決める、という感じですが、僕は緩くきたボールを決め切れずに凡ミスが出ました。1年前(オリンピック予選)はチキータを嫌がっていましたが、今日は逆に狙ってきました。
パリの観客は応援がすごくて、やっていて気持ちがよかったです。まだ終わりたくありませんでした。中国選手のボールは打たれたらブロックできませんが、健太(松平)さんは返せているので、僕ももっと守備をしっかりやります。ベスト16に入るというのは難しいことなので、入ったことには満足していますが、欲を言えばもっと試合がしたかったです。でも、全然悔いはありません」と丹羽。


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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com
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