インカレ、豊田市で開催 ～愛工大と淑徳大が優勝～

平成25年6月27～30日、大学のチームNo.1を決める第83回全日本大学総合選手権大会（団体の部）（通称インカレ）が豊田スカイホール（愛知県豊田市）で開催。男子は愛知工業大、女子は淑徳大が優勝を果たした。

【男子団体】愛知工業大が、明治大、青森大を破り13年ぶりの優勝

愛知工業大は13年ぶり5度目の優勝

準決勝で吉村が丹羽とのエース対決を制する

決勝ラストは主将の森本が決めた

男子優勝は愛知工業大学。地元愛知開催でチームの気持ちが一つになり優勝へ突き進んだ。
注目された明治大との準決勝ではトップで吉村と丹羽が対戦。気迫溢れるプレーで戦う吉村と研ぎ澄まされた両ハンドカウンターで攻める丹羽。両者一歩も譲らず最終ゲームへ。吉村が気持ちを崩さず持前の勝負勘が合致し序盤で引き離し９-２とリード。ここから9-7まで詰め寄られるが最後まで攻めきった吉村が勝利。貴重な先制点を挙げる。
2番は新加入の吉田雅己。強い気持ちを全面に出すプレースタイルと精度の高い両ハンド攻撃で高校時代の先輩神を圧倒。
続くダブルスは森本・吉村と丹羽・町の対戦。「ダブルスを取られたら流れが明治に行く。ここが勝負」と試合後の森本が語ったがその通りの超ハイレベルのラリー戦を展開。結果3ゲーム目を逆転で奪った勝負強さを発揮した森本・吉村が勝利し愛工大が明治大を下し決勝進出を果たした。

決勝は青森大。トップで吉村が上田に敗れるも2番で吉田が勝ち１－１。そして勝負所のダブルスを森本・吉村がラリー戦を制し勝利。4番で青森大の松原が意地を見せて加藤を破り勝負はラストへ。ラストは主将の森本。「中学1年生からこの学園に入って10年。卓球を強くさせていただき人間的にも成長させていただいたのに１度も全国優勝できてなくて、だからこの学園に恩返しがしたいと思っていました」と気持ちを語ってくれた森本。試合ではその気持ちを冷静な方向にスイッチし得意のラリー戦で得点を重ねた。そして最後は相手のサービスミスにより決着。悲願の全国優勝を自らの手で決めた。

2位は青森大。エース上田は大学４年間すべて決勝進出を果たしている。決勝でもトップで吉村を破りその存在感を示した。
3位は明治大。丹羽、町、有延が入学し神、平野で3連覇を目指したが愛工大の気迫に押され敗れた。同じく3位の早稲田大はエース大島の単複の活躍で順調に駒を進め準決勝の青森大戦もラストまでもつれる接戦を演じた。男子団体のランキングは下記の通り。

１位　愛知工業大　２位　青森大　３位　早稲田大　４位　明治大
５位　法政大　　　６位　筑波大　７位　日本大　　８位　朝日大

 

【女子団体】淑徳大が専修大を破り10度目の優勝

淑徳大は10度目の優勝

要のダブルスを勝ち取った松澤・丹羽ペア

ラストは丹羽が決めた

女子団体は淑徳大が10度目の優勝を果たした。エース松澤を軸に丹羽と楊、新人の佐藤が活躍した。専修大との決勝ではトップで松澤が劉に敗れるが2番で楊が鈴木に勝利しチームを救う。ポイントとなるダブルスを松澤・丹羽が息のあった連携プレーで競り合いを制し貴重な勝利をあげると4番で佐藤は敗れたがラストで丹羽が安定したプレーで勝利を決めてチーム全員で優勝を果たした。呉監督は「10回目の優勝ができてよかったです。昨年は松澤の故障もあって果たせませんでしたが今年優勝することができ選手、コーチ陣に感謝しています。今年からジュニアナショナルチームの監督に就任し練習を見る時間が少なかったんですが、選手たちが10回目の優勝を達成したいという気持ちで自ら強く練習した成果だと思います。」と選手の健闘を称えた。

2位の専修大は予選リーグで同志社大に敗れ2位通過となったが決勝トーナメントに入り、
留学生の劉莉紗を軸に鈴木・北川のダブルスや、カットの庄司が活躍し勢いを取り戻し決勝進出を果たした。決勝戦も2-3の接戦だけに悔しい敗戦。
3位は立命館大。昨年優勝の東京富士大をラストでカットの戎が岡を破った。
そして近畿大、龍谷大との関西対決を共に3-2で勝利し勝負強さを見せた神戸松陰女子学院大が3位入賞を果たした。女子団体のランキングは下記の通り。

１位　淑徳大　　２位　専修大　　　３位　立命館大　４位　神戸松陰女子学院大
５位　同志社大　６位　東京富士大　７位　金城大　　８位　龍谷大