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甲府インターハイ4日目① 男子学校対抗準決勝 ~愛工大名電と青森山田が決勝へ~

大会4日目の朝9時から男子学校対抗の準決勝が行われ、愛工大名電と青森山田が決勝に進出した。

 

140804-1.jpg松山が苦しみながらも葉波との1年生対決を制して名電が先制
 
140804-2.jpg松下(右)/高杉のダブルスがきっちりしめて名電がストレート勝ち

140804-2.jpg愛工大名電は昨年、準決勝で敗れた青森山田にリベンジを臨む
 

●愛工大名電(愛知) 3対0 鶴岡東(山形)

 愛工大名電のトップは、3回戦の関西戦で郡山を破る殊勲を挙げた1年生の松山。対する鶴岡東もここまでチームを引っ張ってきた感がある1年生の葉波。好ラリーが予想された1年生対決は、意外にも葉波が緩急にリズムをつけて松山のリズムを乱し、2-0とあっさりリードを奪う。調子がまったくつかめない松山だったが、今枝監督の「こんな準備しかしてきていないのか。おまえの力はこんなもんじゃないはずだ!」という檄に奮起。松山は、葉波のゆるいつなぎのボールを狙い打てるようになり、3ゲームを連取して逆転勝ち。貴重な先制点を挙げた。
 2番は松下が相馬を寄せ付けず、ストレートで完勝。鶴岡東ベスト4入りの立役者の一人として奮戦を続けてきた相馬だったが、松下の厳しすぎる攻めに勝機を見いだすことはできなかった。王手をかけた愛工大名電は3番のダブルスもストレートで勝利。トップで松山の逆転劇から流れをつかんだ愛工大名電が、鶴岡東の快進撃を止め、決勝進出を決めた。
 敗れたといえ、鶴岡東の活躍は男子学校対抗を大いに盛り上げた。活躍した葉波は1年生で、相馬も2年生という学年を踏まえると、鶴岡東は来年も優勝争いに絡んできそうだ。

■愛工大名電 今枝監督のコメント
「1番の松山は心折れそうになったところからよく奮起して盛り返してくれました。2番の松下も、今大会好調の相馬選手に対していい精神状態でプレーしてくれました。明日は待ちに待った決勝です。今回優勝することができれば19年ぶりですが、奇しくも私が高校時代、インターハイの学校対抗で優勝したときも19年ぶりでした。そういう巡り合わせだということを選手たちにも言い聞かせているので、ぜひ優勝を目指したいと思います」

■鶴岡東 杉野森監督のコメント
「選手たちは力を十分に発揮したと思っています。この大きな舞台で試合ができる喜びを感じさせたかったので、その点ではよかったのですが、その中で『もう少し競ることができれば』というところに悔いが残りました。トップの葉波の3、4ゲーム目は精神的な部分で勝ち急ぎ、入れにいってしまったところを狙い打たれました。団体戦に向けてチーム一丸となって準備をした成果で、精神的に頑張ることができたことはよかったと思います」

 

140804-3.jpgラストの三部は安定感のあるプレーで決勝進出を決めた

140804-4.jpg及川は南谷の粘り強さに屈した

140804-4.jpg明徳義塾は南谷(写真)と渡辺が得点を挙げたが一歩及ばず

●青森山田(青森) 3対2 明徳義塾(高知)

 本命の青森山田と昨日の準々決勝で野田学園を倒して勢いに乗る明徳義塾の対戦は、2対2のラストまで勝敗がもつれる接戦となった。
 1番は青森山田が坪井。対する明徳義塾は今回が初出場になる春日。坪井は競り合いながらも要所を強気で攻め、まず、青森山田が先制する。2番はこちらもこの試合が初出場になる高橋とエース・渡辺。渡辺が地力の違いを見せて高橋をストレートで下し、試合は勝敗を左右する3番のダブルスへ。
「昨日OBが撮影してくれた(明徳義塾のダブルスの)ビデオを朝4時から繰り返し見て研究した」と明かす青森山田の板垣監督のアドバイスを受けた坪井/三部は、要所で効果的な攻めを見せ、渡辺/南谷を退けて決勝進出に王手をかけた。
 続く4番の及川対南谷、5番の三部対金は2台進行で行われ、4番の及川が南谷に敗れたが、5番の三部が金に先に勝っていたため、3対2で青森山田が勝利した。
 監督の熱意と豊富なタレントの力をかみ合わせて、青森山田は明日の決勝で2年ぶりの王座奪還を目指す。


■青森山田 板垣監督のコメント
「1番の坪井が4ゲームの苦しいところで守りに入らず、彼らしい強気のプレーで勝ちきった。これがすべてだと思います。1番でのプレーがダブルスでのよいプレーにもつながりました。明日の決勝は、いくべきステージだと思っています。明日の団体決勝までにダブルスもシングルスもあるので、まずそれらの個人戦で全部勝つことを目指します。そうすれば、チーム全体が自信を持って決勝に臨むことができるでしょう」

■明徳義塾 佐藤監督のコメント
「選手たちは十分に頑張ってくれました。サービスやレシーブ、チキータへの対策などを重点的に練習してきましたが、チームの力は青森山田の方が一枚上でした。オーダーも読みが少し外れてしまいましたね。ダブルスでは第1、第3ゲームの渡辺のサービスに対して坪井選手のレシーブがうまくいっていなかったので、そこを崩すことができたら勝つ可能性はあったと思います」
 

 


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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
平成26年度全国高等学校総合体育大会:http://www.zen-koutairen.com/2014soutai/
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/

今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載予定です。
 
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