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世界卓球2015蘇州大会最終日④ 張継科、方博に敗れ準決勝で敗退

世界卓球2015蘇州最終日、男子シングルスは準決勝の第2試合は張継科対方博。超級リーグでもチームメートの両者だが、序盤から思い切って攻めた方博が2連覇中の世界チャンピオンの張継科を破って決勝進出を決めた。
 

方博は安定感抜群のフォアハンドで張継科を圧倒
 
張継科も反撃を試みたが波に乗る方博のボールを押さえられず
 
張継科は最後まで自分のペースをつかめなかった
 
観客の声援に力なく応え会場を後にした
 


<男子シングルス準決勝>
方博(中国) 5,7,-5,9,10 張継科(中国)


4回戦で優勝候補の許昕を破り、準々決勝ではフランチスカをフォアハンドで圧倒した今大会のシンデレラボーイ方博が初出場で初の表彰台。張継科とは山東魯能チームのチームメートだ。コーチも張継科と同じ肖戦で、いろいろな意味で張継科の「後輩」だ。大会前日の練習でも張継科と練習していたが、世界王者の先輩を相手に、緊張している様子が見て取れた。だが、その二人が真剣勝負をするとなれば、結果はふたを開けてみないとわからないのが世界卓球だ。
試合は方博が、ロングサービスから攻めるなど先の馬龍対樊振東を思わせる幕開け。先輩への遠慮などはみじんも感じさせない真剣なプレーだ。方博は全力で攻めなければ勝てないとばかりに序盤からアグレッシブに両ハンドで攻めて11-5と先制。
第2ゲームは大きなラリーでもフットワークの良さと安定感のある両ハンドで張継科に拮抗する方博。張継科は一気に波に乗られないようにたっぷりと間を取りながらの慎重なプレー。しかし、方博の強気の攻めを止めることはできない。6-6から方博が鋭い両ハンド攻撃で9-6とリード。張継科はチキータもミスして再び方博にゲームポイント。張継科のバックカウンターがオーバーして方博が先輩を相手に2対0とリード。
第3ゲームも方博は攻め続けるが、攻め急いでミスが出る。落ち着いてプレーした張継科が11-5で1ゲーム返した。
一度フォアハンドを打たせると、かなりの決定率で得点している方博。このゲームも張継科との打ち合いで一歩も引かずに方博が打ち勝って4-2とリード。張継科が全力でフォアハンドドライブを放っても、なかなか簡単には決めさせてくれない。方博は積極的に足を動かしてフォアハンドで攻めて8-4と引き離す。方博のミスが続き8-6と迫られたところで、このゲームを落としたくない方博がタイムアウト。方博は強気のフォアハンドでリードを保ち10-8とゲームポイント。張継科も負けじとフォアで決めるが、方博がフォアドライブを張継科のミドルに決めて11-9。方博が3対1で王手をかけた。
方博は高い集中力でプレーを続け、凡ミスがほとんどないが、3-3から勝利を意識したか、チキータを2本連続ミス。フォアハンドを先に打てば高い決定率で得点している方博が、ラリーからの得点と3球目攻撃で6-7と詰め寄る。ここで方博のサービスに対して、張継科はいらだったようなバックハンド強打をミスして7-7に。次のポイントも方博がフォアハンドで決めると、張継科はたまらずタイムアウト。張継科は得点しても「違う違う」というように首を振る。方博がここまで決めてきたバックストレートへのフォアハンドドライブを張継科がここで始めてクロスにカウンター。しかし、サービスから浮いたボールを3球目攻撃した方博が再び9-9と追いつく。方博のチキータを張継科がカウンターミスして方博にマッチポイント。しかし、張継科もバック対バックのラリーから回り込んだ方博のミドルを突いて10-10に。方博がフォアクロスにエースボールを放ち再びマッチポイントを握ると、張継科はバックハンドをミスして自らの連覇を2でストップさせてしまった。
今大会のシンデレラボーイ方博が初出場で初の決勝進出を決めた。

 

今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2015蘇州/公式サイト(中国語/英語):http://www.suzhou2015.org/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2015蘇州(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2503&category=WTTC

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