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第46回全国中学校大会 ~団体は愛工大附属と明徳義塾が優勝~

平成27年8月21~24日、セキスイハイムスーパーアリーナ(宮城)で第46回全国中学校大会が開催された。男子団体は愛工大附属(愛知)が優勝し、3連覇達成。女子は明徳義塾(高知)が初優勝を飾った。シングルスは、男子が宇田幸矢(稲付)、女子は塩見真希(四天王寺羽曳丘)がそれぞれ優勝した。


【男子団体】愛工大附属(愛知)が3連覇達成!

選手層の厚さで通算9度目の栄冠選手層の厚さで通算9度目の栄冠

全勝でエースの重責を果たした愛工大附属の田中全勝でエースの重責を果たした愛工大附属の田中

明豊の近藤はパワフルなプレーで勝ち星を重ねた明豊の近藤はパワフルなプレーで勝ち星を重ねた

 男子団体は、愛工大附属(愛知)が優勝し、3連覇を果たした。田中を筆頭に実力のある選手をそろえ、穴がどこにもないのが愛工大附属の強み。明徳義塾(高知)との準決勝以外は1点も落とさない完璧な内容で、優勝へと一気に駆け上がった。

 2位には、パワフルで動きのよい選手がそろった明豊(大分)が入った。九州大会で敗れていた中間東(福岡)にリベンジした準決勝は見事だった。

 3位には、優勝した愛工大附属に迫った明徳義塾と、準々決勝で強豪の野田学園(山口)を下した中間東が入った。

【女子団体】明徳義塾(高知)が初優勝!

創部14年目で悲願の初優勝創部14年目で悲願の初優勝

決勝トップで先制点を挙げた明徳義塾の1年生・岡田決勝トップで先制点を挙げた明徳義塾の1年生・岡田

横浜隼人の青木は準決勝5番で貴重な勝利を挙げた横浜隼人の青木は準決勝5番で貴重な勝利を挙げた

 女子団体を制したのは、明徳義塾(高知)。上位進出の常連校だが、意外にも今大会が初優勝になる。「一人一人がいいたすきを次にわたす約束で戦った」と佐藤監督が語るように、ずば抜けた選手はいないものの、チーム全員の力で強豪を連破し、悲願を勝ち取った。

 2位の横浜隼人(神奈川)は、多彩な戦型の選手がそろった好チーム。就実(岡山)との準決勝は2対2のラストまでもつれたが、サウスポーの青木が粘り強いプレーで競り勝ち、決勝進出を果たした。

 3位には、昨年のカデット13歳以下王者・皆川を擁する昇陽(大阪)と、選手とベンチの一体感が際立っていた就実が入った。


【男子シングルス】2年生の宇田幸矢(稲付)が初優勝

両親が見守る中、堂々の優勝を飾った両親が見守る中、堂々の優勝を飾った

プレーの厳しさは大会随一。中でもループドライブの回転量は強烈プレーの厳しさは大会随一。中でもループドライブの回転量は強烈

田中は安定感を武器に勝ち上がったが、決勝では受け身が多かった田中は安定感を武器に勝ち上がったが、決勝では受け身が多かった

 男子シングルスを制したのは、2年生の宇田幸矢(稲付)。どこからでも威力のあるボールを打てるのが宇田の持ち味で、強烈なループドライブやチキータレシーブからの厳しい攻めで対戦相手を圧倒した。今後は、安定性を高めつつ、持ち前の決定力をさらに磨いて大きく羽ばたいてほしい。

 第1シードの田中佑汰(愛工大附属)は、シニア顔負けの安定性の高いプレーで決勝まで勝ち上がった。決勝では宇田の強打に安定感で対抗したが、最後は宇田の攻めに押し切られてしまった。

 3位には、中学生離れしたパワフルな両ハンド攻撃を見せた浅津碧利(稲付)と、リズミカルな速攻が魅力の1年生・手塚崚馬(明徳義塾)が入った。

【女子シングルス】塩見真希(四天王寺羽曳丘)が優勝

昨年のカデット14歳以下に続くビックタイトル昨年のカデット14歳以下に続くビックタイトル

表ソフトラバーでのフォアハンドはミスが少なく、実に多彩表ソフトラバーでのフォアハンドはミスが少なく、実に多彩

2位の出雲はバックハンドの変化で優勝候補の早田を下す金星2位の出雲はバックハンドの変化で優勝候補の早田を下す金星

 早田ひな(中間東)の3連覇に注目が集まった女子シングルスだが、早田が準々決勝で敗れる波乱の中、優勝したのは塩見真希(四天王寺羽曳丘)だった。塩見はフォア面に表ソフトラバーを張るシェーク異質型で、特にフォアハンドの精度やバリエーションが光っていた。

 塩見と決勝を争ったのは出雲美空(曙川)。決勝では塩見の変幻自在な速攻にペースをつかめなかったが、表ソフトラバーでのバックハンドを軸に早田を下したプレーは素晴らしかった。

 3位には、バックハンドの変化とフォア強打が持ち味の青木千佳(鯖江市中央)と、パワフルな両ハンド攻撃で勝ち上がった江戸絢音(昇陽)が入った。


なお、大会の記録は第46回全国中学校大会公式サイトに掲載されています。
第46回全国中学校大会公式サイト:http://www.k3.dion.ne.jp/〜ttbukai/zenchu/46zenchu.htm
今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載されます。

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