9月26日~10月3日まで第22回アジア選手権大会がタイのパタヤスポーツスタジアムで開催されている。大会1日目は団体戦の予選リーグおよび、決勝トーナメントの一部が行われた。女子日本代表は準決勝進出をかけて中華台北と対戦。エースの石川をけがで欠く中、3対0で勝利してベスト4進出を決めた。
<女子団体準々決勝>
日本 3―0 中華台北
◯福原 6、5、9 陳思羽
◯伊藤 4、6、4 鄭怡静
◯平野 6、6、8 鄭先知
日本は1番に福原を起用。陳思羽と対戦した。両者は8月のチェコオープンでも対戦しており、そのときは福原がストレートで勝利を収めている。再戦となった今回の戦いでも、福原は陳思羽を圧倒。緩急をつけたバックハンドで試合の主導権を握り、ストレート勝ちを収めた。試合後、福原は「石川選手がいない中、自分が2点をとるつもりで臨んだ」と語り、チームの柱としての役割を全うした。
2番の伊藤は鄭怡静と対戦。「2番で出場させてもらい、勝たなければといけないという強い気持ちを持って戦った」と試合後に振り返った通り、伊藤らしい前陣でのスピード感あふれるプレーで難敵を破った。
福原、伊藤の良い流れを受けた平野も、鄭先知にストレートで勝利。エースの石川がいない中、中華台北に快勝して明日の準決勝へと駒を進めた。
試合後、村上監督は「勝てるか不安でしたが、福原が1番で勝利してびしっと締めてくれました。石川がいない中、良い緊張感で試合に臨んでいたと思います。また、2番の伊藤も非常に落ち着いてプレーしていました。物怖じしない精神力はもちろんですが、彼女のレシーブ力の高さにあらてめて驚かされました」と語った。
また、大会直前で無念の棄権となった石川の状態についても説明を行った。石川は日本からタイに移動する前日の練習で左足内転筋を痛め、その痛みがタイに到着後の練習で再発したため、棄権することになった。石川はすでに帰国して、けがの治療を行っているとのことだ。
日本のほか、韓国がシンガポールに勝利を収め、準決勝進出を決めている。カット主戦型の徐孝元が2得点を挙げる活躍でチームを勝利に導いた。
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今大会の模様は卓球レポート12月号(11/20発売)に掲載予定です。