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元日本代表が世界卓球を語る「梅村礼の眼」⑥

世界卓球2017デュッセルドルフでは、全日本チャンピオンの座に2度輝き、日本代表としても活躍した梅村礼がその鋭い目で見た世界卓球を語る。ここでは、混合ダブルス準々決勝の話を聞いた。


ayazo.jpg<混合ダブルス準々決勝>
吉村真晴/石川佳純 11,3,5,-8,6 李尚洙/梁夏銀(韓国)

第1ゲームは石川選手が男子の李尚洙のボールを取る展開でしたが、このゲームを取ることができたことが大きなポイントになりました。男子のボールに女子がしっかり対応できると、次に相手の女子のボールを吉村選手が男子に対して強く攻めていけます。逆に、女子のボールを石川選手が取るときは問題ないと思っていたので、男子のボールに対していかに厳しく対応できるかが勝負の分かれ目になると思っていたので、第1ゲームをジュースで取ることができたのはかなり大きかったですね。
組んで長いペアなので、感覚も戦術もしっかりはまっている感じもしました。唯一心配だったのは、石川選手が李尚洙のボールをどれだけ捌ききれるかというところでしたが、それができたのが勝因ですね。女子の男子のボールに対する対応力は、強い混合ダブルスのペアには欠かせない要素なので、今回も上位を狙えるペアだと思います。
お互いをカバーできるのもこのペアの強みです。全体的に固さも抜けて、いい状況で回っているなという印象を受けました。長く組んでいる分、どういうプレーをするかというのが話し合えているし、お互いにわかってきているので、パートナーのしたことに驚いたりすることなく、自分たちのやりたいプレーをスムーズに展開できているという気がしました。
明日は方博/ゾルヤ(中国/ドイツ)との対戦ですが、このペアは言葉の壁があるので、自分たちで相談しながら流れを変えていくということができないと思います。混合ダブルスで一番困るのは、女子のボールを男子が取れずに入れるだけになってしまったボールが男子に狙い打たれるというパターンですが、ゾルヤのボールは女子特有の軽さや弱さがないので、そこは吉村選手は問題なく対応できるでしょう。あとは方博を動かして、100%で打たせないコース取りをしていけば勝機はかなりあると思います。

黄鎮廷/杜凱琹(香港) -8,8,12,9,-7,9 田添健汰/前田美優
田添/前田は混合ダブルス一本で、練習もやり込んできていると思うので、ペアリングもよいのですが、決めなければいけないときに決めきれないシーンがありました。大きいラリーになったときに、前田選手が前陣でプレーして、田添選手が下がりすぎてしまうとボールの軌道の高さが変わってしまって、前田選手がブロックしにくくなってしまいます。ですから、田添選手ができるだけ下がらずに打って、次に前田選手がブロックしやすい展開をつくってあげるともっと勝機があったかもしれません。シングルスだと次に自分のボールを打つのは自分なので、どんなボールを打ってもいいのですが、パートナーが打ったボールに対して合わせられなかったり、無理をしてしまうということがダブルスではあるので、そういうところがちょっとあったかもしれません。
特に混合ダブルスで一番難しいのは、距離感が違う選手と組む場合、女子が前陣で速く回すと、その返球に男子が振り回されて間に合わないということや、先ほど述べたように軌道の高いボールのラリーになって女子がカウンターできないなどということになりがちです。ラリーが長くなればなるほど、自分たちの計算だけではプレーできないので、そうしたところが弱みになってしまうということがあります。1球1球厳しいボールを出して、パートナーに簡単なボールが返ってくるようにするということに気をつけると、田添/前田も世界のトップを目指せるペアになると思います。
 


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今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/

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