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【梅村礼の眼】⑨今の中国から3点を取れるチームはない


元全日本王者の梅村礼が見た世界卓球ハルムスタッド2018。男子決勝、中国対ドイツの戦いぶりを聞いた。


盤石の強さを誇る中国。せめて相手チームも万全の体勢で臨みたかった


万全でないボルでは馬龍には厳しい

 ボルが本調子であっても厳しい勝負だったと思いますが、万全の馬龍に対して腰に不安を抱えた状態ではさすがに難しかったですね。ボルは準決勝と同じように前陣でプレーしようとしていました。随所にボルらしいプレーは見られましたが、万全な状態で臨んで勝負になるかどうかというところなので、内容的には馬龍は不安なくプレーしていたと思います。


樊振東はパワーでフィルスを圧倒

 フィルスは守備範囲が広く攻撃力もありますし、この試合のパフォーマンスも悪くはなかったと思います。ただ、そうしたいい状態のフィルスでも打ち抜いてしまう樊振東のパワーはさすがですね。プラオゼ(ドイツのスポーツディレクター)に話を聞いたところ、ボルもオフチャロフもフランチスカもけがを抱えた状態でしたから、それで誰を出すかとなったら、フィルスかシュテーガーですが、予選でも決勝トーナメントでも調子のよかったフィルスを使うしかないということでした。内容的には悪くはないですが、完全に実力差が出た試合となりました。


許昕はテクニックでフランチスカを上回った

 1ゲーム目をフランチスカが取って、もっと競った展開になると思いましたが、フランチスカの弱いところを見つけてからの許昕はそこを徹底的に攻めて圧倒しました。フランチスカはサービス、レシーブの長さが甘かったですね。大きいラリーになっても、許昕は回転量の多い深いボールで、横回転を入れて曲げたり、強打で決めるだけでなく相手のミスを誘うテクニックをうまく使っていました。ベースになる技術がやはり中国チームの方が上回っているので、競っても最後は締められてしまいますね。

 決勝に勝ち残ったのはドイツでしたが、メンバー的には韓国、日本にも中国に挑戦するチャンスはあったと思います。韓国も日本もやってみれば、また違う展開になっていたと思います。ただ、どこと対戦しても今の中国から3点を取れるチームがあるとは考えにくいですね。現状では2点も難しいのではないでしょうか。それくらい盤石の強さでした。
 

 


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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)

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