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女子シングルスは大藤が優勝!


大会最終日は男女シングルスの3回戦から決勝までが行われ、女子シングルスは大藤沙月(四天王寺)が初優勝し、女子団体と合わせて2冠を達成した。

 
【女子シングルス決勝】
大藤沙月(四天王寺) 3,6,7 小塩遙菜(稲付)

●優勝 大藤沙月(四天王寺)
 
2年生の大藤が初優勝!
 
大藤は完璧なカット攻略を見せた


 女子シングルスは、昨年1年生でベスト8を果たした2年生の大藤が、第1シードの菅澤(四天王寺)、1年生ながら優勝候補の小塩(稲付)らを破り初優勝を飾った。

 大藤はこの日の初戦となった3回戦で、白山(明徳義塾)にマッチポイントを5回も奪われながらも、しのぎ切った。この難関突破を機に肩の力が抜けたか、4回戦からは本来の持ち味であるサービスからの威力のある両ハンド、ラリーから1発で抜くフォアハンドドライブが決まり、尻上がりに調子を上げてきた。
 決勝を戦った小塩とは昨年の全日本選手権大会カデットの部(13歳以下)の決勝でも当たっており、このときは大藤が3対1で勝利している。今回もカット主戦型に対して苦手意識はないという大藤が序盤からスタートダッシュ。サービスエース2本を皮切りに、緩急のあるカット打ちに、ストップを混ぜた前後の揺さぶり、ミドル狙いを交え一気に7-0と突き放した。
 小塩は固い守備に加え、横回転を強く入れたカットなど、中学生ではなかなか対応できないような変化に富んだボールで勝ち上がってきたが、この試合では、的確に変化に対応し、常に先手を取ってくる大藤に対してなす術がなかった。

 
●大藤沙月のコメント
「苦しい試合もありましたが、それに勝てて優勝できてよかったです。
小塩さんには一番対策をしてきていて、カット打ちは毎日やってきたので、試合でその成果を出すことができてよかったです。準決勝の菅澤さんとは最近よく練習し合いをしていましたが、分がよかったので自信はありました。
(3回戦は負けそうになりましたが)いっぱい練習してきたので、それを信じて、負けていても『ここから挽回できる』と思って頑張りました。
いろいろプレッシャーはありましたが、勝てて少し自信になりました。次は全日本ジュニアで優勝します!」
 
 
●2位 小塩遙菜(稲付)
 
カットのセンスは抜群の小塩だが決勝は完敗
 

 2位のJOCエリートアカデミー入校1年目の小塩は将来を嘱望されるセンスを発揮し、決勝まで勝ち上がってきた。まだ小柄ながら、守備範囲は広くボールを相手コートに返すセンスは抜群だ。さらに、バック面の粒高ラバーで強烈な横回転をかけたカットなど独特のボールに対しては、ほとんどの選手が返すだけで精一杯だった。しかし、決勝の大藤だけはこうした変化にも完璧に対応されてしまったが、これは大藤を褒めるべきだろう。小塩は今後パワーがついて、攻撃の頻度や威力が増せば、それだけでもトップで活躍できる選手になることが期待できる。



●3位 菅澤柚花里(四天王寺)
 
優勝候補の菅澤は2年連続の3位に終わった

 3位の菅澤は第1シードらしい、優勝しか見えていないとでもいうような気迫のこもったプレーで勝ち上がったが、準決勝で大藤にサービス、レシーブから崩され、あえなくストレート負け。多くの対戦相手を苦しめてきた打球点の早いバックハンドやノータッチの山を気づいてきたフォアストレートも息を潜めたままだったのは悔やまれる。


 

●3位 中森帆南(四天王寺)
 
中森はミスの少ない大人びたプレーで表彰台
 
 もう一方の3位には、四天王寺の主力の1人、中森が入った。バック面表ラバーの中森は、凡ミスが少なく、チャンスボールを見逃さずに得点に結びつける強さで、昨年のベスト8からワンランクアップ。準決勝の小塩戦では、バック面での短く止めるボールなどをうまく使って1ゲームを奪ったが、決め手に欠けて勝利にはいたらなかった。
 女子シングルスの表彰台は、女子団体で優勝を果たした四天王寺の主力3人が占めるという順当な結果になった。



●女子シングルスベスト8
 
泉田和抄(和光第三)はカットの大久保(札幌大谷)を破り8強入り

山下菜々美(浜松修学舎)はフラットなボールを武器にベスト8入り

赤江夏星(貝塚第二)はラリー戦での強さが光った

買手日菜(札幌大谷)はコースの厳しいフォアハンドで横井(四天王寺)を撃破
  3回戦で大藤を最も苦しめた白山亜美(明徳義塾)も今後が楽しみな選手だ
 
 
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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
第49回全国中学校卓球大会/広島大会:http://zenchu-hiroshima-takkyu.jp/

(写真/文=佐藤孝弘)
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