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ジャパンオープン札幌大会 男子シングルスは日本勢がベスト8に残れず

 LION卓球ジャパンオープン荻村杯札幌大会が北海道札幌市の北海きたえーる(北海道立総合体育センター)で開催。
 3日目は男子シングルスの1~2回戦が行われ、ベスト8が決定した。

林昀儒が林高遠との林林高速対決を制す!

水谷は勝利ペースだったが競り合いを物にできず、無念の逆転負け

ゲームオールで辛勝した馬龍。ほっとした表情を見せた

豪打でフィルスのカットを打ち砕いたカルデラーノ

張本を下した孫聞は、李尚洙も撃破

張本は孫聞の回転量の多いパワフルな両ハンドに屈す


●男子シングルス2回戦の結果
樊振東(中国) 2,7,6,11 吉村和弘
馬龍(中国) 9,-7,9,-9,-9,10,5 鄭榮植(韓国)
張禹珍(韓国) 7,8,9,7 オフチャロフ(ドイツ)
許昕(中国) 6,7,15,4 荘智淵(中華台北)
孫聞(中国) 3,-8,8,8,7 李尚洙(韓国)
梁靖崑(中国) -3,-9,8,14,10,5 水谷隼
カルデラーノ(ブラジル) -5,5,-9,7,-9,5,3 フィルス(ドイツ)
林昀儒(中華台北) -9,-9,19,8,7,9 林高遠(中国)

 男子シングルス2回戦のトピックスは、林昀儒(中華台北)対林高遠(中国)の「林林高速対決」だろう。
 試合は、先の香港オープンに続きワールドツアー連覇を狙う林高遠が2ゲームを連取する。しかし、第3ゲームを21−19という壮絶なスコアで林昀儒がもぎ取ると、3ゲームを連取し逆転勝利。ベスト8へ駒を進めた。
 高速の打ち合いになっても、まるでボールにリモコンでもつけたかのようにミスが出ない林昀儒のプレーを見ていると、あまり安易には使いたくないが、天才という言葉しか思い浮かばない。

 1回戦で及川瑞基との同士討ちを制した水谷隼は、梁靖崑(中国)と対戦。フォア前への縦回転系サービスを中心に緩急をつけたプレーで2ゲームを連取するが、第4ゲームの競り合いを落ちしたのが尾を引き、無念の逆転負け。ベスト8入りはならなかった。

 このところ無敵を強さを誇っていた馬龍(中国)だが、鄭榮植(韓国)に大苦戦。鄭榮植十八番のブロックにつかまり、ゲームカウント2対3と追い込まれたが、第6ゲームをジュースで奪うと、最終ゲームは鄭榮植にブロックさせない展開に持ち込み、逃げ切った。敗戦寸前まで追い込まれ、強攻突破したい場面だが、強打に頼らず、コースやスピードの変化で相手の得意パターンをかわせるのが馬龍のすごさだろう。

 カルデラーノ(ブラジル)対フィルス(ドイツ)はゲームオールまでもつれる接戦になったが、終盤、カルデラーノがフィルスのカットを豪打でねじ込み、ベスト8入り。明日、カルデラーノはベスト4をかけて林昀儒と対戦するが、「パワー対速さ」と構図がはっきりした見応えのある試合になりそうだ。

 1回戦で張本智和を勝った孫聞(中国)は2回戦で李尚洙(韓国)と対戦。張本を倒した回転量の多いパワフルなドライブは健在で、李尚洙を4対1で退け、ベスト8に勝ち残った。

 一方、張本は、孫聞の豪打に飲み込まれた。前回北九州大会に続くジャパンオープン連覇はならなかったが、試合後、「相手が向かってきても勝ち切るだけの力をこれからしっかりつけたい」と前を向いた。

卓レポ.comツイッター:https://www.twitter.com/takurepo/

なお、詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com/tournament/5005/2019/2019-ittf-world-tour-japan-open/

(写真=佐藤孝弘、文=猪瀬健治)

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