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第50回全国高校選抜卓球大会 〜男子学校対抗は野田学園が8年ぶりの優勝〜

 第50回全国高等学校選抜大会が3月24~27日、スカイホール豊田(愛知県豊田市)で開催。
 選抜大会は新学期を間近に控えた1・2年生による学校対抗の団体戦と、過去に選抜大会やインターハイ、全日本選手権大会などへの出場経験がない選手による男女シングルスが行われる大会だ。

 大会最終日は、男子学校対抗の準決勝、決勝が行われ、野田学園(山口)が2013年以来、8年ぶりとなる3度目の優勝を果たした。

男子学校対抗優勝 野田学園(山口)

大激戦を制し、2013年以来の選抜制覇!

強烈なバックハンドで勝ち点を重ねた三木

三木(左)/木方のサウスポーペアは決勝まで全勝の活躍

鋭い両ハンドを見せた木方。決勝5番で坂井に勝利

キャプテンの芝はしびれる試合を耐え抜いた

逆転に次ぐ逆転で芝が激戦に終止符

涙の芝を迎えるベンチ

●男子学校対抗 決勝
 野田学園 3-2 愛工大名電
 岩井田雄斗 -4,-6,11,-6 萩原啓至○
○三木隼 9,-8,10,6 加山雅基
 三木隼/木方圭介 -5,-9,9,-14 中村煌和/萩原啓至○
○芝拓人 -6,9,10,-10,11 中村煌和
○木方圭介 -9,8,9,7 坂井雄飛

 優勝候補同士のカードになった決勝は、トップで全日本ジュニア王者の萩原が勝利し、愛工大名電が先制点を挙げる。岩井田も負けはしたが、「岩井田の粘りが三木の勝利につながった」と野田学園の橋津文彦監督が称えるように1ゲームを奪う健闘を見せた。
 
 2番は野田学園エース格の三木が加山の思い切った両ハンドに押される場面も見られたが、橋津監督の言葉通り、隣のコートで奮戦する岩井田に触発されたのか、気持ちを切らさずに得意のバックハンドを最後まで振り抜いて勝利し、野田学園がタイに追いつく。

 試合の流れを決める3番ダブルスは、全員が左利きというめったに見られないカードになった。
 両ペアともチキータを得点源としているため、試合はサービスの変化や長さに工夫を凝らして相手ペアのチキータ封じに苦心する展開で進んだが、チキータ以外のレシーブでもコツコツと得点を重ねた中村/萩原が三木/木方を退け、愛工大名電が王手をかける。

 4番、5番は2台進行で行われ、先に5番の木方がチキータからの鋭い両ハンドを連発して坂井を下し、勝敗は4番の芝対中村に委ねられた。
 第1ゲームは中村が自慢の快足を生かして強烈なフォアハンドを叩き込み、先制。しかし、中村のボールに慣れてきた芝が持ち前のラリー戦の強さを発揮し、第2、第3ゲームを連取する。第4ゲームも芝が10-9とチャンピオンシップポイントを握ったが、芝に打ちミスが出て、その隙を逃さなかった中村が逆転し、勝負は最終の第5ゲームへ。
 序盤は、窮地から脱した勢いで中村が4-0とスタートダッシュをかける。しかし、選抜制覇に向けて簡単に引き下がれない芝もジリジリと詰め寄ると、中村が決めにきた強烈な回り込みフォアハンドをブロックで抜き返すスーパープレーも飛び出して10-7と逆転でチャンピオンシップポイントを握る。
 これで野田学園が8年ぶりの優勝だと会場の空気がゆるんだ瞬間、今度は中村が脅威の猛攻でジュースに追い付くと、逆にチャンピオンシップポイントを握り返してしまう。これが愛工大名電の底力かと驚嘆していると、またしても芝が奮起。このピンチを中陣から強烈なフォアハンドドライブでしのいで11-11に追い付くと、気迫で相手コートへボールをねじ込んで2本連取し、勝敗が二転三転した激戦にピリオド。
 喜びと解放感で涙に濡れた芝を橋津監督をはじめベンチ全員が抱擁し、野田学園が8年ぶり3度目の選抜優勝を果たした。

●野田学園・橋津文彦監督のコメント
ーー優勝おめでとうございます。ご感想をお聞かせください。
 お待たせしました。8年ぶり、長かったですね。実力の差もわずかのところまで来ているのかなと思っていたんですよね。でもやっぱり名電さんの方がそれぞれ見たときにちょっとずつ強かったり、チャンピオンチームなんでその辺の差をどう埋めるかということで、大会前からかなり練習してきました。聖也(岸川聖也)や真晴(吉村真晴)、和弘(吉村和弘)、有延(有延大夢)などOBが来てくれて左左の対策までしっかりして臨みました。

ーー決勝のオーダーはいかがでしたか?
 本当は三木と萩原で勝負を狙いました。4番、5番は相性が良くない同士でした。でもあまり関係ないですね。ダブルス終わって1対2でしたが、2対1でもどちらにもなるという想定を選手には話していました。
 それと、準々決勝まではオーダーは自分が決めていましたが、準決勝、決勝のオーダーは選手たちが決めて、その通りのオーダーを出しました。

ーーそれは思い切りましたね。理由をお聞かせください。
 今まで(自分のオーダーが)うまくいってないからです(笑)

ーー書いて大丈夫でしょうか(汗)
 いいですいいです、全然大丈夫です。その方がうちらしいので(笑)

ーー実質上のラストになった芝選手の試合を振り返っていただけますか?
 新チームで1番頑張っているのが芝。細かな戦術は言わず、信じるだけでした。
 振り返れば1番の岩井田の粘りも良かった。萩原に簡単に負けなかったので三木が粘り強く試合できました。このあたりは2台進行の戦術ですよね。とにかく岩井田には「粘れ粘れ」とアドバイスして、それを実行してくれました。

ーー夏に向けて一言お願いします。
 夏(インターハイ)勝って本物なので。先に(昨日中学選抜で優勝した)中学生にプレッシャーをかけられたので良かったです(笑)

男子学校対抗2位 愛工大名電(愛知)

地元開催で惜しくも8連覇ならず

エースの萩原は堂々たるプレーで単複全勝

中村は芝とのキャプテン対決で奮闘したがわずかに届かず


 地元開催で8連覇を目指した愛工大名電は、あと一歩というところで野田学園に振り切られた。優勝はならなかったが、エースの萩原は全日本ジュニアを制したことが糧になったのかちょっとやそっとでは負けそうにない風格が出てきており、キャプテン中村の見る者の胸を打つラストでの奮闘も素晴らしかった。
 夏のインターハイでは必ずや雪辱を期してくるはずだ。

男子学校対抗3位 出雲北陵(島根)

昨年のインターハイに続いて表彰台

新チームを引っ張った1年生の小野

男子学校対抗3位 明徳義塾(高知)

粘り強い選手をそろえ、昨年に続いて表彰台

愛工大名電との準決勝トップで勝利した横部

 3位には、昨年のインターハイ3位の出雲北陵と、粘り強い選手をそろえた全国大会上位常連の明徳義塾が入った。

(取材=卓球レポート)

詳しい記録は全国高体連卓球専門部ホームページに掲載されています。
全国高体連卓球専門部外部リンク:
https://score.labolive.com/game/ZFG2izzeCrRgqwvf4QzyHj/match

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