2023年8月11～13日、小学生チームの日本一を決める「ロート製薬杯 第41回全国ホープス卓球大会」が東京体育館で開催された。
大会最終日の8月13日は男子決勝トーナメントの準々決勝から決勝までが行われ、ファースト卓球スクール（東京）が初出場で優勝という快挙を達成した。
男子団体、ファースト卓球スクール（東京）が初出場で初優勝の快挙！
男子団体決勝は前回準優勝の宇土クラブ（大分）と、初出場ながら決勝に駒を進めたファースト卓球スクール（東京）が対戦した。
試合は前半で両チームのエースが点を取り合う展開。1番は宇土クラブの中野が見事な前陣攻守で濱野に攻め勝って先制点を挙げるが、2番はファースト卓球スクールの長本がしっかり動いてフォアハンドを決めて、1対1と互角の展開。
後半に中野と神原を配する宇土クラブに対して、ファースト卓球スクールはダブルスを勝って有利に進めたいところ。その期待に応えて濱野／中司が先手を取ってからの連係攻撃を見せ、丸岡／神原にストレート勝ちし、ファースト卓球スクールが初優勝に王手をかけた。
注目の4番はエース対決。昨年の決勝で2点取りした中野が目の覚めるような速攻プレーで2対1と長本を追い込んだが、ここから長本が息を吹き返す。長本はガッツあふれるプレーで中野のミスを誘って第4ゲームを奪い取ると、最終ゲームも立ち上がりからポイントを連取してリードを広げた。結局、長本が中野に大逆転勝利を収め、ファースト卓球スクールが3対1で宇土クラブを下し、初出場にして初優勝という偉業を成し遂げた。
■ファースト卓球スクール、大矢英俊監督の優勝コメント
選手一人ひとりが日本一になりたいという思いで、大会に向けてに2カ月ぐらい前から強化練習をたくさんやった成果が出て、本当にうれしいです。決勝は3対1で勝つというオーダーを組んで、エースの長本、強化してきた濱野と中司のダブルスで勝ち、思惑通りに進みました。今大会は東京都予選で礼武道場に敗れていて、一人ひとりと面談して課題を克服していこうというところで、みんなが踏ん張ってくれたと思います。監督としての日本一、選手での経験とはまったく違い、勝つとみんな喜んでくれるので、その気持ちに答えられたことがとてもうれしいです。私も選手としてこの大会に出場（第18回2000年）して決勝で敗れてしまったので、当時指導者として戦ってくれた父にもいい報告ができます。そして会社や卓球場を含めた"ファースト・チーム"が支えてくれて、それに応えることができました。
宇土クラブが3年連続準優勝。3位はばらの町卓球場とDream卓球クラブ
一昨年と昨年の決勝で、あと一歩の所で涙をのんだ宇土クラブ (大分)。今大会は、昨年の主力である中野と神原が残り、丸岡を加えた3選手で挑んだ。エースの中野が鋭い前陣攻守でポイントをゲットし、サウスポーの神原がラストに控える展開で勝ち進んだが、決勝では頼みの中野が4番で逆転負けしてラストにつなげず。しかし、敗れはしたが3年連続での準優勝は見事。
3位にはばらの町卓球場（広島）とDream卓球クラブ（大阪）が入賞。
ばらの町卓球場は三宅兄弟と石倉の3選手で勝ち上がった。兄の三宅脩斗は準決勝のファースト卓球スクール戦で2点取りする奮闘を見せた
Dream卓球クラブは前回3位のSTライトニング（富山）に快勝。5年生エースの丹波の動きが良く、6年生の大川と前田がダブルスも活躍した
男子決勝トーナメント準々決勝の結果
ばらの町卓球場 (広島) 3-1 天王山卓球場 (京都)
ファースト卓球スクール (東京) 3-0 グランスター (愛知)
Dream卓球クラブ (大阪) 3-0 STライトニング (富山)
宇土クラブ (大分) 3-1 フェニックス卓球クラブ (福井)
男子決勝トーナメント準決勝の結果
ファースト卓球スクール (東京) 3-2 ばらの町卓球場 (広島)
宇土クラブ (大分) 3-1 Dream卓球クラブ (大阪)
男子決勝トーナメント決勝の結果
ファースト卓球スクール (東京) 3-1 宇土クラブ (大分)
濱野 -9,5,-8,-7 中野○
○長本 7,6,4 丸岡
○濱野／中司 12,6,5 丸岡／神原
○長本 -7,4,-9,6,7 中野
なお、大会の記録などの情報は、日本卓球協会のホームページをご覧ください。
（まとめ＝卓球レポート）
