2024年（令和5年度）全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）が1月22日から28日まで東京体育館で開催される。
大会3日目の1月24日はジュニア女子準々決勝〜決勝が行われ、張本美和（木下アカデミー）が制し、昨年に続いて連覇を達成した。
【ジュニア女子優勝】
張本美和（木下アカデミー）
▼ジュニア女子準々決勝
張本美和（木下アカデミー） 6,4,7 遊佐美月（愛み大瑞穂高）
上澤杏音（香ヶ丘リベルテ高） 9,-5,11,-6,7 高森愛央（ミキハウスJSC）
面手凛（山陽学園高） -12,4,5,2 萩原怜奈（四天王寺高）
兼吉優花（四天王寺高） 7,-7,6,9 竹谷美涼（貝塚第二中）
▼ジュニア女子準決勝
張本美和（木下アカデミー） -6,5,3,7 上澤杏音（香ヶ丘リベルテ高）
面手凛（山陽学園高） 3,1,-7,2 兼吉優花（四天王寺高）
▼ジュニア女子決勝
張本美和（木下アカデミー） 3,5,9 面手凛（山陽学園高）
ジュニア女子は前評判通り、中学3年生の張本美和（木下アカデミー）が優勝し、昨年に続いて連覇を達成した。
張本は準々決勝で遊佐美月（愛み大瑞穂高）をストレートで退けると、準決勝では上澤杏音（香ヶ丘リベルテ高）の思い切った攻めに第1ゲームを奪われ、今大会初めてゲームを落としたが、動じずに3ゲームを連取して決勝進出。
決勝では、切れ味鋭い両ハンドで勝ち上がってきた面手凛（山陽学園高）に対し、台から少し距離を取ってどっしりと構え、威力のある両ハンドで打ち返す盤石のプレーで快勝し、連覇を果たした。
「不安や緊張でいっぱいだった」と振り返る張本だが、対戦相手全員が打倒・張本を掲げ、リスクを負って向かってくる中、余力すら感じさせるプレーで跳ね返したプレーは圧倒的で、この後の女子シングルスでもどこまで勝ち上がるか要注目だ。
■張本美和選手のコメント
昨年に続き2連覇を達成することができて本当にうれしいですし、不安な気持ちもありながらの大会でしたが、最後までやりきることができたのが本当に大きかったです。決勝戦になってようやく右利きの選手との対戦になって、やっぱり自分は左利きの選手より右利きの選手の方が得意なので、自分らしいプレーを最初から最後までできましたし、準備してきたものをしっかり出すことができたのでよかったです。
今日も本当に１試合目からすごく緊張して、逆に緊張しなかった試合はなかったし、久しぶりにこんなに緊張した試合をたくさんしたので、ちょっと疲れもあるんですけど、結果的に勝つことができたので、いい経験になりました。
（連覇について）期待していただけることを考えると、不安や緊張でいっぱいで「優勝できなかったらどうしよう」と考えてしまう時期もありましたけど、やっぱり試合になったら不安が消えて、良い結果を出せたことはうれしいです。
ジュニアは優勝することができたので、今日はしっかり喜んで、明日から一般のシングルスが始まり、対戦相手も変わると思うので、しっかり準備をして自分の良いパフォーマンスを出したいです。
【ジュニア女子2位】
面手凛（山陽学園高）
【ジュニア女子3位】
上澤杏音（香ヶ丘リベルテ高）
【ジュニア女子3位】
兼吉優花（四天王寺高）
2位の面手は、準決勝で今大会台風の目になっていた兼吉優花（四天王寺高）のカットを、ドライブの回転量に変化をつけて粘り、機を見たスマッシュで決める完璧なカット打ちで攻略し、決勝進出。決勝では張本のスケールの大きな両ハンドの前に勝機を見出せなかったが、長いリーチから繰り出す切れ味鋭い両ハンドは威力十分で、将来性を大いに感じさせるプレーを見せた。
3位の上澤は、左腕から繰り出す思い切りのよい回り込みフォアハンドで表彰台。表ソフトラバーでのバックハンド強打もよく決まり、準々決勝で高森愛央（ミキハウスJSC）との打撃戦を切り抜けると、準決勝では張本から今大会唯一ゲームを奪って存在感を放った。
もう一方の3位、兼吉は、打球点が高く変化の激しいカットでノーシードから破竹の勢いで勝ち上がったが、面手の巧みなカット打ちの前に涙をのんだ。
【ジュニア女子ベスト8】
遊佐美月（愛み大瑞穂高）
萩原怜奈（四天王寺高）
高森愛央（ミキハウスJSC）
竹谷美涼（貝塚第二中）
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詳しい試合の結果は日本卓球協会大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球：https://www.japantabletennis.com/AJ/result2023/
（取材／まとめ＝卓球レポート）
