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ノジマTリーグ2023-2024プレーオフ 女子ファイナル
日本生命レッドエルフが木下アビエル神奈川を下して王座奪還

プロ卓球 Tリーグ2023-2024 女子ファイナル 木下アビエル神奈川 対 日本生命レッドエルフ
 2024年3月24日、ノジマTリーグ2023-2024シーズンのプレーオフ最終日は女子のシーズン王者を決める最終戦。
 前回王者でレギュラーシーズン1位の木下アビエル神奈川に、レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが挑んだ。両チームの対戦は3勝1敗と木下が勝ち越しているが、直近に行われた2月の試合では日本生命が競り勝っており、試合の行方が注目された。

1番ダブルス 日本生命の笹尾/麻生が全日本王者の木原/長﨑に競り勝ち先勝
 両チームともダブルスのオプションが豊富な中、木下は全日本チャンピオンの木原美悠/長﨑美柚を選択。一方の日本生命は直近のリーグ戦で木原/長﨑に快勝している笹尾明日香/麻生麗名が登場。
 序盤は全日本王者ペアが実力を発揮。3対3で長﨑がフォアハンドで決めると、木下ペアが攻め始めのボールを厳しく送って圧倒し、第1ゲームを先取した。
 あっさり先行を許した日本生命ペア。村上総監督は試合後の談話で「木原/張本だと思って準備していた・・・」と話すも、「日本生命で一番ダブルスの練習をしている」という二人がベンチの起用に応えて奮闘。第2ゲームは広角に揺さぶってくる木下ペアにパワーと連係プレーで応戦し、ジュースの競り合いを踏ん張ってこのゲームを取り返す。
 3ゲームスマッチのダブルス。最終ゲームは6オールからのスタートで、木下ペアに焦りの攻めミスが続いて6対8。このまま日本生命ペアが7対9、8対10とリードを保って全日本優勝ペアを押し切り、日本生命が貴重な先制点を挙げた。

ダブルスの練習をやり込んだ日本生命の笹尾/麻生が奮闘した

木下の木原/長﨑は幸先良く第1ゲームを先行したが・・・

日本生命ペアが木下の全日本優勝ペアに競り勝って、歓喜の抱擁。


2番 日本生命・孫銘陽、攻守のパターンがさえて張本美和に快勝
 2番からシングルスとなるTリーグ。木下はレギュラーシーズンのMVPを獲得した15歳の張本美和。対する日本生命は2月の対戦で張本から2勝を挙げた孫銘陽を当ててきた。
立ち上がりから張本は孫銘陽のバック面の表ソフトに攻めミスが続き、0対5とリードされる。速いテンポで打ち込むと苦しい張本は、孫銘陽のバックサイドにループを集めて7対7に追い付くも、孫銘陽はバックハンドで強めにはね返して再び引き離し、第1ゲームを先行した。続くゲームも孫銘陽のバックストレートへの速くて低い送球に張本が付いて行けない。孫銘陽はバックサイドはライジング、フォアに来れば巻き込みドライブとハーフスイングのストレート打ちというパターンで6対9とリードする。張本が必死の両ハンドでなんとか9対10に持ち込むが、張本が勝負をかけた攻めたバックドライブがネットにかかって、孫銘陽が勝利に王手をかけた。
 いきなり追い込まれた張本だが、孫銘陽の必勝パターンから抜け出せずに1対4と先行される。ここでフォアハンドのループドライブを混ぜて孫銘陽の距離感を崩して8対6と逆転すると、孫銘陽がレシーブミスを重ね、張本がなんとか1ゲームを取り返した。
 第4ゲームは一進一退の展開で4対4。ここでフォアを突いた張本のチキータを孫銘陽が狙い打って4対6とするが、張本はフォアとミドルに打ち返して6対6と譲らない。ここで高速で左右に打ち合うラリーで孫銘陽がバックサイドに決めると、落ち着きを取り戻した孫銘陽が堅実な変化ブロックで一気に押し切った。これで孫銘陽がリーグ戦に続いて張本に勝利を収め、日本生命が早くもリベンジに王手をかけた。

日本生命・孫銘陽はバックブロックとフォアカウンターのパターンで押し通した

張本美和、孫銘陽の攻守に勝機をつかめず・・・


3番 同級生のエース対決で早田ひなが平野美宇を下し、日本生命がリベンジV達成
 3番は両チームの勝点差によるハンディーで、対戦前に日本生命の3番に早田ひなが出場することがが開示された。木下はそこに平野美宇をぶつけ、代々木第二に集まった2,624人という満員の観客が待ち望んだエース対決が実現した。
 注目の立ち上がりは早田のサービスエースからスタート。先日のWTTシンガポールスマッシュでは平野が早田に完封勝利しているが、今日は早田の攻めが厳しく、押し込まれても粘ってもし返す。中盤に4本連取で3対7と引き離して第1ゲームを先行する。第2ゲームは早田の落ち着いた攻守に対して平野が攻め急いでミスが出て2対。ボールを散らすと広角に返されてきつい平野は、バックサイドに送球してからの展開に活路を開き、5本連取して7対6とひっくり返す。平野は早田のバックとミドルにボールを集めて10対8とするが、早田が懸命に踏ん張ってジュースに戻すと、11対11で木下がタイムアウト。相手のタイムで一息付けた早田、チキータをミドルに決めてゲームポイントを握ると、サービスからの連続攻撃を決め、栄光に王手をかけた。
 あっというまに追い詰められた平野、もう行くしかないと目を見開いて、猛然と両クロスに速攻を決めて8対1と引き離し、ようやく1ゲームを奪い返した。
 まだまだ後がない平野は第4ゲームも攻勢をかけて5対3とするが、このペースを許す訳には行かない早田がエンジンをかけ直し、一気に6本連取して流れを取り戻して6対9。流れを掴み直した早田がスパートして6対11で押し切り、日本生命レッドエルフが木下アビエル神奈川に3対0で勝利。昨シーズンのファイナルで敗れた借りを返し、見事に王座奪還を果たした。


女子ファイナル
日本生命レッドエルフ 3-0 木下アビエル神奈川

笹尾明日香/麻生麗名 2(-5,12,8)1 木原美悠/長﨑美柚
孫銘陽 3(7,9,-7,7)1 張本美和
早田ひな 3(8,11,-3,6)1 平野美宇
范思琦 - 張瑞


日本生命のエース・早田ひなが動きの良さで平野を圧倒

木下のエース・平野美宇は厳しい展開を打開しようと攻めたが・・・

日本生命レッドエルフが木下アビエル神奈川にリベンジを果たし、見事に王座奪還



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