世界卓球2025ドーハ(個人戦)が5月17日〜25日までカタールのドーハで開催される。ドーハでの開催は2004年以来2度目で、個人戦は今回が初開催。
大会7日目の5月23日(金)は混合ダブルス準決勝が行われ、吉村真晴/大藤沙月が黄鎮廷/杜凱琹(香港)を下して決勝進出を果たした。
※写真は吉村真晴/大藤沙月
吉村真晴/大藤沙月(日本)
8,1,-4,2
黄鎮廷/杜凱琹(香港)
王楚欽/孫穎莎(中国)
10,6,14
林鐘勳/申裕斌(韓国)
吉村真晴/大藤沙月は決勝進出を懸けて、世界卓球混合ダブルスでメダル常連の黄鎮廷/杜凱琹(香港)と対戦。第1ゲームは互いが探り合う静かな立ち上がりで競り合うが、終盤の勝負どころで大藤が強烈なチキータを決めて先制すると、第2ゲームは吉村が杜凱琹のボールを狙い打って圧倒し、あっという間に決勝進出へ王手をかける。
第3ゲームは中盤にミスが出て香港ペアに返されるが、第4ゲームは再び吉村が杜凱琹のボールを狙い打ち、大藤も黄鎮廷のボールをカウンターして圧倒し、快勝で決勝進出を決めた。
この勝利で、日本は混合ダブルスで2015年蘇州大会から5大会連続で決勝進出。吉村は、自身4回目の決勝の舞台に立つ。
「黄鎮廷/杜凱琹と対戦すると僕がいつも黄鎮廷のボールに苦戦するんですが、大藤さんが素晴らしい対応力を見せてくれました。男子のボールに大藤さんが対応できるのが『大吉ペア』の強みだと思います。本当に助けてもらっています。
これまでいろんなことがあり、僕自身、どうしていくべきか悩んだ時もありました。それでも自分がやるべきことは卓球だと思ったし、卓球を通していろいろな人に『吉村真晴らしいプレーを届ける』のが仕事だし、それしかない。それを通して、こうやって大藤さんと一緒に力を合わせて決勝の舞台まで来ることができて、日の丸を背負わせていただけることには感謝しかありません。明日が決勝なので、応援してくださる方々の思いを背負って金メダルをしっかり獲って、みんなで一緒に君が代を聞けたらと思っています/吉村」
世界卓球混合ダブルス決勝を知り尽くした吉村は、稀代のエスコート力を発揮して大藤と力を合わせ、自身2度目の金メダルを目指す。
もう一方の準決勝は、パリ五輪を制し、この世界卓球でも2021年ヒューストン、2023年ダーバンに続いて三連覇を目指す王楚欽/孫穎莎(中国)が、パリ五輪銅メダルの林鐘勳/申裕斌(韓国)に勝利して決勝進出。
スコアこそ中国ペアのストレート勝ちだが、2つのジュースが物語るように試合内容は激しかった。全力を引き出して向かってくる韓国ペアに押される場面もあった王楚欽/孫穎莎だが、勝負どころで得点を許さない地力を見せて勝ち切り、決勝進出を果たした。
卓レポX(旧ツイッター)では大会の速報をお届けします。
詳細な記録は下記サイトでご確認ください。
WTT:https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=3108
(取材/まとめ=卓球レポート)




