高校生たちの祭典、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の卓球競技が7月31~8月4日に山口県下関市のJ:COMアリーナ下関(下関市総合体育館)で開催される。
競技2日目の本日8月1日は男子学校対抗3回戦〜準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。
※写真は3回戦、愛工大名電と新潟産大附のフィニッシュ
【ベスト4】
愛工大名電(愛知)
育英(兵庫)
野田学園(山口)
遊学館(石川)
【ベスト8】
実践学園(東京)
希望が丘(福岡)
白子(三重)
鶴岡東(山形)
▼男子学校対抗3回戦の結果
愛工大名電(愛知) 3-2 新潟産大附(新潟)
実践学園(東京) 3-1 明豊(大分)
育英(兵庫) 3-1 専大北上(岩手)
希望が丘(福岡) 3-0 上宮(大阪)
野田学園(山口) 3-0 青藍泰斗(栃木)
白子(三重) 3-1 福井商業(福井)
鶴岡東(山形) 3-0 樹徳(群馬)
遊学館(石川) 3-0 北科大(北海道)
▼男子学校対抗準々決勝の結果
愛工大名電(愛知) 3-0 実践学園(東京)
育英(兵庫) 3-1 希望が丘(福岡)
野田学園(山口) 3-1 白子(三重)
遊学館(石川) 3-1 鶴岡東(山形)
前人未到の9連覇に挑む愛工大名電(愛知)は今日の第1試合で行われた3回戦、北信越大会優勝の新潟産大附(新潟)との対戦で肝を冷やした。新潟産大附は全日本ジュニアベスト8のルーキー・吉田蒼が加入して選手層がアップしており、戦前から好試合が期待された。
試合は2番でエースの面田が吉田蒼に打ち勝つなど、愛工大名電が2対0として勝負あったかと思われたが、新潟産大附がダブルスの山岸/吉田蒼と4番の高橋が連取してまさかの2対2となった。ラストは愛工大名電の持田が新潟産大附の山岸との打ち合いでゲームオールに持ち込まれたが、最終ゲームで強気のフォアハンドドライブを打ち込んで、辛くも愛工大名電が新潟産大附属に勝利を収め、9連覇への夢をつないだ。
続く準々決勝第1試合、前回の準々決勝の再戦で関東王者の実践学園(東京)と対戦した。木方、並木といったかつて全国を沸かせたOBの二世選手を擁する実践学園に対して、愛工大名電は郡司、面田という不動のオーダーで立ちはだかる。トップの郡司が木方との前陣での高速ラリーを制して先行すると、2番の面田がパワードライブで圧倒。3番ダブルスは3回戦で苦杯をなめた面田/持田が引き締め直して強敵の木方/並木に競り勝って、愛工大名電が実践学園にストレート勝ちして4強入りを決めた。
準々決勝第2試合は春の選抜3位の希望が丘(福岡)に近畿大会優勝の育英(兵庫)が挑んだ。1番はラリーに強い大貫が育英のルーキー・松島翔空の前陣ブロックを攻略するが、2番の育英・谷本が希望が丘・森駿の独特のリズムに苦戦しながらも最後はどっしり打ち切って1対1に。
ダブルスは近畿チャンピオンの谷本・西面が九州王者の森眞/森駿をシャットアウトして流れをつかむと、4番で育英の三木がフォアハンドの連打で希望が丘・森眞を完封し、育英が表彰台を確定させた。
準々決勝第3試合に地元・山口の野田学園が登場。相手は選抜ベスト8の強豪・白子(三重)だ。試合はエース岩井田と元気者の木村を前半に並べた野田学園が連勝し、早くもベスト4に王手をかけた。ここで登場するのは 全日本ダブルス2位の岩井田/中野だが、前回インターハイ2位の北村/大畑が待ったをかけた。左右に広角から攻める岩井田/中野に対して、多彩な台上で先手を取る北村/大畑が互角の展開でゲームオールジュースとなるが、北村/大畑が打ち勝って白子が絶対的エースペアから1点をもぎ取った。
しかし、選手層が厚いのが今大会の野田学園。4番で中野が白子のエース北村との打ち合いをゲームオールで振り切って、野田学園が見事に準決勝に駒を進めた。
準々決勝第4試合は前回2位の遊学館(石川)vs前回ベスト8の鶴岡東(山形)というファイトあふれるチーム同士の対戦。この試合の鍵は2番だった。トップで遊学館のエース・馬渕が快勝すると、2番の遊学館・太田と鶴岡東・石塚の試合は大激戦。前陣で切れのよい攻守の太田と丁寧なフォアハンドで動いて攻める石塚が互角の展開でゲームオールジュースにもつれるが、最後は太田が我慢のプレーで粘り勝ち。ダブルスは鶴岡東の阿部/石塚が一矢報いるが、4番で遊学館のサウスポー柴田がフォアハンドを生かしたラリーで快勝し、遊学館が2年連続でのベスト4入り。
明日8月2日(土)の9時00分から行われる男子学校対抗準決勝のカードは以下の通り。
▼男子学校対抗準決勝の組み合わせ
愛工大名電(愛知) - 育英(兵庫)
野田学園(山口) - 遊学館(石川)
卓レポXで下関インターハイの熱戦を速報中。ぜひご覧ください!
詳しい記録は下記大会公式ページの競技記録結果(外部サイト)まで
https://kirokukensaku.net/0IH25/discipline_060_20250801.html
(取材=卓球レポート)




