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全日学2025 男子シングルスは男子は濵田一輝(早稲田大)が初優勝

 令和7年10月21~24日、大浜だいしんアリーナ(大阪府堺市)で第91回全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)が開催された。
 大会最終日は男女シングルス5回戦〜決勝が行われ、男子は濵田一輝(早稲田大)が優勝した。

【男子シングルス】男子は濵田一輝(早稲田大)が初優勝

「決勝は応援のおかげで足が動いた」という濵田。躍動感あふれるプレーを見せた

悲願のタイトルを決め、吠えた

「団体戦のようだった」という観客席の応援にもこたえた

濵田の4年間をベンチから支えた阿部監督

前出は決勝までの快進撃で高いポテンシャルを発揮した

▼男子シングルス5回戦
前出陸杜(中央大) 9,5,9,4 徳田幹太(早稲田大)
加山雅基(日本大) 5,-4,11,-9,4,-6,7 三浦裕大(筑波大)
谷垣佑真(愛知工業大) -7,6,8,5,10,1 道廣晴貴(中央大)
伊藤礼博(日本大) 9,3,5,-6,-9,-6,2 芝拓人(明治大)
濵田一輝(早稲田大) 10,6,3,-2,7 田中京太郎(専修大)
鈴木笙(筑波大) -12,3,11,-6,5,-12,13 鈴木颯(愛知工業大)
萩原啓至(愛知工業大) 12,4,-8,8,-9,8 小野泰和(中央大)
岡野俊介(朝日大) 6,14,-10,7,-5,6 木方圭介(明治大)

▼男子シングルス準々決勝
前出陸杜(中央大) 5,-9,-11,1,2,3 加山雅基(日本大)
伊藤礼博(日本大) 11,-9,-3,-10,9,8,8 谷垣佑真(愛知工業大)
濵田一輝(早稲田大) -11,10,-7,8,7,8 鈴木笙(筑波大)
萩原啓至(愛知工業大) -10,-6,-8,10,8,7,7 岡野俊介(朝日大)

▼男子シングルス準決勝
前出陸杜(中央大) 6,8,8,5 伊藤礼博(日本大)
濵田一輝(早稲田大) 6,9,8,3 萩原啓至(愛知工業大)

▼男子シングルス決勝
濵田一輝(早稲田大) 8,4,1,7 前出陸杜(中央大)

 5回戦で第1シードの徳田(早稲田大)をストレートで退け、準々決勝では加山(日本大)に攻撃卓球を貫いて快勝。準決勝では谷垣(愛知工業大)を破った伊藤(日本大)をストレートで寄せ付けずに破竹の勢いで決勝進出を果たした前出(中央大)。
 対するは、4年間大学卓球を代表する選手の1人として活躍を続けながらも、大学日本一のタイトルには届いていなかった濵田一輝(早稲田大)。濵田は準々決勝で鈴木(筑波大)との激戦を制すると、準決勝では高校の後輩の萩原(愛知工業大)を退け、初の決勝進出。
 決勝は、高い攻撃力で決勝まで勝ち上がった前出をサービス・レシーブからの展開で制した濵田に軍配が挙がった。前出のこの大会にかけてきた意気込みを感じさせる両ハンドの息をもつかせぬ連続攻撃もすさまじかったが、それをラリーの早い段階で封じた濵田の経験が上回った好勝負となった。
 濵田は最後の全日学で単複二冠を達成。男子シングルスは昨年の徳田に続き、早稲田大が連覇。濵田は最後のチャンスをしっかりものにし、名実ともに大学ナンバーワンの称号を手に入れた。

■濵田一輝選手のコメント
「団体戦のように早稲田の仲間たちが応援してくれて。本当にその思いが最後、僕の足に宿ってくれて、非常に足が軽くて動き回れてよかったと思います。
 今日の最初の田中選手(専修大)との試合はなかなか難しいゲームだったんですけど。そこをなんとか 試合中に修正しながら、4対1で勝ち切れたのは、非常に大きかったかなと思います。
 その次の 鈴木選手(筑波大)の試合は、ずっと相手に主導権を握られているようなイメージで試合をやってたんですけど、戦術を徹底するとところは徹底して、最後粘り強く勝ち切れて少し心が楽になったというか、あの試合乗り越えたから、あの準決決勝というふうにいいプレーができたかなと思っています。
 決勝は徳田が(前出選手に)やられていて、その話も聞いていて、とにかく先手を取っていこうということで、相手を台からなるべく下げさせて、僕が前で(プレーする)という構図を作りたかったので、レシーブから積極的にフリックとかチキータで押していってで、こちらもサービスをうまく全面に散らしながら、的を絞らせないようにして、先に攻めるという戦術で入ったんですけど、それがまさに出足からはまったと思っています。
 大学に入ってタイトルを取ることがずっとできてなくて、本当に最後のこの全日学にかける思いは強かったので、そこをしっかりと二冠で勝ち切れて、負けなしで今大会を終われたというのは、非常に自信になります。
 この全日学の優勝で世界選手権の選考会出る確定したので、そこで代表枠1枠を優勝して勝ち取って、世界選手権の団体戦に出場したいと思っています」

伊藤は谷垣との接戦を制して4強入り

萩原は岡野に大逆転勝ちで初の表彰台

 3位には伊藤礼博(日本大)と萩原啓至(愛知工業大)が入った。
 4年生の伊藤は最後の全日学にかける心意気を感じさせる迫力のプレーで準々決勝で優勝候補の谷垣(愛知工業大)を破りベスト4入りを決めた。
 萩原は準々決勝で先輩で2年連続ファイナリストの岡野(朝日大)に0対3から大逆転勝利を収め、全日本ジュニア王者の意地を見せた。

 ベスト8は以下の通り。

加山雅基(日本大)

谷垣佑真(愛知工業大)

鈴木笙(筑波大)

岡野俊介(朝日大)

日本学生卓球連盟:http://www.jsttf-takkyu.com/
関西学生卓球連盟:https://www.kansai-sttf.net/

(取材=佐藤孝弘)

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