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ようこそ卓球 川上流星&卓球レポート
基礎知識編①ラケットについて

 卓球の世界へ、ようこそ!
 この特別企画では、これから卓球を始める人や卓球を始めようと考えている人たちに向けて、押さえておきたい卓球の基本的な知識と技術を紹介していきます。
 初心者必見のこの特別企画を、卓球が上達するための、そして卓球をより楽しむための土台づくりに役立ててください。
 初回は、ラケットについて学びましょう。

<今回のもくじ>
・ラケットには「シェークハンド」と「ペンホルダー」がある
・シェークハンドラケットを知ろう!
・ペンホルダーラケットを知ろう!
・板(ブレード)の構成パターンを知ろう!

ラケットには「シェークハンド」と「ペンホルダー」がある

 卓球は、木材の「ラケット」に、ゴムでできた「ラバー」を貼り合わせて相手とボールを打ち合います。
 一口にラケットやラバーといっても、その形状や性能はさまざまです。はじめに、ラケットの種類から学んでいきましょう。
 ラケットは大きく分けると「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類があります。

シェークハンドラケット

握手(shake hand)するようにラケットを握ることが名前の由来

ペンホルダーラケット

ペンを持つようにラケットを握る(pen holder)ことが名前の由来

シェークハンドラケットを知ろう!

シェークハンドラケットの種類

 シェークハンドラケット(シェーク)は、フォア面とバック面の両面にラバーを貼って使うラケットです。
 主に「攻撃用シェーク」と「カット用シェーク」の2つの種類のラケットがあります。

攻撃用シェーク

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ドライブ(ボールをこするように打つ攻撃技術)やスマッシュ(ボールを強くたたくように打つ攻撃技術)を使った攻撃的なプレーをする選手に適したラケット
お勧めラケット:メイス アドバンス

カット用シェーク

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相手の攻撃に対するカット(台から距離を取って下回転をかける技術)がしやすいように、反発力を抑え、ブレード(ラケットの面)が大きめに設計されたラケット
お勧めラケット:ダイオードV

グリップ選びが重要

 ラケットの柄の部分(手で握る部分)を「グリップ」と呼び、シェークハンドラケットのグリップには主として3つのタイプがあります。ここでは、3つのグリップ形状と、その特徴を紹介します。
 卓球は、グリップが自分の手にしっくりくるかどうかが、プレーに大きく影響します。3つのグリップの特徴をよく押さえて、自分の手に合うグリップ選びの参考にしてください。



FL(フレア) 中央が細く、緩やかな裾広がり。手のひらになじみやすい
ST(ストレート) 同じ幅で直線的な形。打法によって握り方を変えやすい
AN(アナトミック) 波形で手のひら全体になじみ、安定感がある

ペンホルダーラケットを知ろう!

ペンホルダーラケットの種類

 ペンホルダーラケット(ペン)には「中国式ペン」「反転用ペン」「日本式ペン(ドライブ向き)」「日本式ペン(速攻向き)」の4種類があります。
 中国式ペンは、丸い形状が特徴で、表面だけでなく、裏面にもラバーを貼って表面と裏面の両面を使うのが一般的です。
 反転用ペンは、表面と裏面の両面にラバーを貼ることを前提にしたペンホルダーラケットです。
 日本式ペンは、基本的には表面にのみラバーを貼って使います。

中国式ペン

丸いブレードが特徴。ラケットの操作性がよく、台上や前陣でのプレーがやりやすい。裏面にラバーを貼りやすいのも特徴
お勧めラケット:SK7クラシック - CS

反転用ペン

ラケットの両面にラバーを貼ることを前提とした軽量設計。両面から攻撃したい選手のほか、表面と裏面とで性質の異なるラバーを貼りたい選手にお勧め
お勧めラケット:ハッドロウ リボルバー

日本式ペン(ドライブ向き)

ドライブを武器にする選手用のラケット。フォアハンドドライブをしたときに威力を出しやすいよう、ブレードが細長く角張っているのが特徴
お勧めラケット:ハッドロウJPV - S

日本式ペン(速攻向き)

丸みを帯びたブレードが特徴。ラケットの操作性に優れており、初級者にお勧め。攻守の切り替えがしやすく、台の近くでプレーする選手に適している
お勧めラケット:ハッドロウJPV - R

指が当たる部分を削ろう!

 ペンホルダーは人さし指や親指が当たる部分を削ると持ちやすくなります。カッターや紙やすりなどを使って削るとよいでしょう。

カッターや紙やすりを使って削ろう

人さし指と親指が当たるところを削るのが一般的です(写真は右利き用の削り方)

板の構成パターンを知ろう!

 ラケットは主に板(木材)でつくられており、その構成パターンは大きく3つです。板の構成パターンによってそれぞれ特徴があり、その特徴を知ることは自分に合うラケットを選ぶ上で欠かせません。
 ここでは、板の構成パターンに関する知識を深めましょう。


合板ラケット



 複数の板を貼り合わせてつくられたラケット。枚数は、3枚・5枚・7枚の3パターンがあり、基本的に、枚数が多くなるほど反発力が高くなり、重量も重くなる。初めてラケットを選ぶなら、合板で構成されたラケットがお勧め。上のイラストは5枚合板

特殊素材入り合板ラケット



 合板の性能を向上させる目的で、板と板の間に「カーボン」や「ZLファイバー」などの特殊素材の繊維を編んだシートを搭載したラケット。使われる特殊素材によって「反発力が高い」「球持ちがよい」など性能が異なる。トップ選手の多くが愛用。上のイラストは5枚合板に特殊素材を2枚使用したもの

単板ラケット



 1枚の板でできているラケットで、独特の柔らかい打球感が特徴。板の厚さが厚くなるほど重量が重くなるが、その分、反発力も増す。単板は、日本式ペンのドライブ向きラケットに多い

 今回は、卓球のラケットの基礎知識をお届けしました。次回は、ラバーの基礎知識をお届けします。お楽しみに。

↓動画はこちら

モデル=川上流星(星槎中学校)
まとめ=卓球レポート編集部

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