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強化のフロントライン13 ホープス男子の評価、松島輝空選手のこれから

2018miyazaki01.jpg〜宮﨑強化本部長に聞く日本の強化策〜


日本の最前線ではどのような強化が行われているのか。そのさまざまな方策について、日本卓球界の強化の長である宮﨑義仁強化本部長に聞く本企画。今回は、全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部を視察した宮﨑強化本部長が、ホープス男子の部についての評価を話してくれた。


●将来の日本代表候補・松島輝空選手
メンタル面の強化でさらなる飛躍に期待

 
frontline13-01.jpg小学1年生から負けなしの5連覇を達成した松島輝空(木下グループ)


 今回は、全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部を視察した上でのホープス(小学6年生以下)男子の部の評価について述べたいと思います。
 ホープス男子の部は予想通り、小学5年生の松島輝空選手(木下グループ)が優勝しました。この大会で小学1年生のときから4連覇している松島選手の力からすれば、当然の結果といえるでしょう。しかし、試合前は松島選手が圧勝するかと予想を立てていましたが、今大会では苦戦する場面が何試合か見られました。
 
 私が見る限り、松島選手は同世代の選手の中で技術的に2段階くらい上を進んでいます。松島選手が技術的に大きなアドバンテージがありながら苦戦を強いられたのは、ほかの選手がレベルアップしたという要因ももちろんありますが、メンタル的な(精神的な)要因も大きいでしょう。
 一般論として、カテゴリーが上の選手や格上の選手と対戦した場合は失うものがありませんから、思い切ってプレーすることができます。挑戦者として向かっていくときの松島選手も素晴らしいポテンシャルを見せてくれています。しかし、今大会における松島選手は、同世代の選手に対して「負けられない」というプレッシャーからか、プレーのスケールが小さくなってしまったように見受けられました。

 ライバルに負けたくないという一心でプレーが受け身になるケースは、松島選手に限らず多くの選手に当てはまることです。そうしたプレッシャーを受けながら、年上の小学6年生を抑えて勝ち切った松島選手はさすがでしたが、その一方で、彼には圧倒的なプレーを見せてほしかったというのが正直なところです。
 今回で5連覇という成績からも明らかなように、松島選手の力は今のホープス世代では抜きん出ており、将来、彼に日本を代表する選手に成長してほしいと期待しています。期待が大きいからこそ、要求も厳しくなります。
 
 プレッシャーから苦戦が多かったとはいうものの、松島選手はまだ小学5年生ですからメンタル的に未熟な部分があるのは当たり前ですし、これから多感な時期を迎えればメンタルのアップダウンが大きくなることもあるでしょう。
 このことを踏まえ、松島選手に対し、技術面はもちろんのこと、メンタル面での成長を促せるようなサポートもしっかり行っていきたいと思います。

(取材=猪瀬健治)

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