1. 卓球レポート Top
  2. その他
  3. 卓球レポートアーカイブ
  4. 「わたしの練習」
  5. わたしの練習139内野文 世界で勝てる選手に

わたしの練習139内野文 世界で勝てる選手に

 ~卓球との出会い~

 私が初めてラケットを握ったのは、王子小学校(和歌山・新宮)6年生になってまもなくの頃でした。友だちに「卓球やろう」と誘われたのがキッカケです。しかしその当時は、まだ自分としてはそれほど卓球に興味がなく、遊び半分の気持ちだったと思います。練習にも時たま参加する程度でした。
 それでも、どういうわけか、城南中学校(新宮)に入学してすぐ卓球部に入部しました。おそらく中学も、王子小学校の水口先生が指導しておられたからかもしれません。
 と言っても、1年生の時は、チームで私が一番弱く、たまに先輩たちの練習相手をさせてもらえるぐらいで、ボール拾いをしたり、素振りが主な練習でした。意識も小学生当時となんら変わらなかったように感じます。
 「本格的に卓球をやろう」と思って取り組み始めたのは、中学2年生になってからです。レギュラー6人のメンバーに加えられたからです。それからは毎日2時間、フォアハンド、ツッツキ、ハーフボレー、フットワークなどの基本練習を真剣に練習するようになりました。
 高校は、2年後に"わかとり国体"を控えていた鳥取女子高に進学しました。高校に入ってからは、毎日必死でした。中学時代より練習時間も長くなりましたが、"国体"という目標があったので練習自体はそれほど苦になりませんでした。目標を持つことがいかに大切かということを身をもって感じたものです。また、たびたび遠征に行かせてもらうなど、大変貴重な体験をすることができました。
 その結果、2年生の時の国体で3位、3年生の時のインターハイでは、団体3位、シングルスベスト16、ダブルスベスト8の成績をおさめることができました。卓球を始めた頃の私からすれば、できすぎの成績だったと思います。と同時に、いくらか自信らしきものがわいてきたのも確かです。

 ~現在の重点練習内容~

 大学は、数多くの大選手が輩出している専修大学に進みました。高校を卒業したら就職する気でいたのですが、高校2年の"わかとり国体"前に、県のアドバイザーだった現専大男子監督の福島さんに声をかけられて、心が動かされました。それに、城南中の先輩である田中淳子さん(現ヤマハ)が専大だったことが「自分も専大で卓球をやろう」という気持ちを強くさせました。
 専修大学は、環境に恵まれています。能城部長、小野監督はじめ、諸先輩方の応援に気が引き締まる思いです。
 現在、特に力を入れて取り組んでいる練習内容は、

1.サービス
 いままで、バックハンドサービスだけだったので、いまフォアハンドサービスを練習しています

2.フットワーク
 ㋑フォア、バック交互に一本ずつ打ってもらっての左右動、および前後動
 ㋺コートの3分の2ぐらいに不規則に打ってもらい、オールフォアで動く
 ㋩ワンコースに不規則に打ってもらい、バック系技術だけで動く
 ㋥フォア前レシーブからのオール
 フットワーク練習では、打球点をさげないように気をつけています。打球点が遅れると、どうしても肘が上がって、相手打球におされてしまうからです。

3.ツッツキ打ち
 ツッツキ打ちは、フォアハンドだけでなく、特にバックハンドで打てるように取り組んでいます。
 練習方法は、下回転系のサービスを出したのをバックサイドに小さく(ツーバウンドでコートから出る程度)ツッツいてもらい、それを台上で打ちます。
 気をつけていることは、ストレートに打つ場合と、クロスに打つ場合のタイミングです。ストレートに打つ時は打球ポイントをワンテンポおくらせて、ボールの内側をとらえて打球します。クロスに打つ時は、ボールの外側をとらえて打球します。また、振りが大きくなりすぎないこと、5球目の備えが素早くできるように心がけています。

4.ドライブ処理
 バック前にサービスを出してもらい、フォアサイドにツッツいてレシーブしたのを両サイドにドライブをかけてもらって、それを処理します。
 フォアサイドにドライブをかけてもらった時は、クロスにブロック、バックサイドにかけてもらった時は両サイドに返します。台上バックハンド(ツッツキ打ち)の時と同じように、ストレートに返す時は打球タイミングをおくらせてボールが外側に流れるように、クロスに返す時は打球タイミングを早くして、サイドを切るように心がけています。

 ~今後の抱負と課題~

 幸い、5月に行われるアジア選手権大会の日本代表に選ばれました。日本代表になることが一つの目標でしたので、これをキッカケにして、世界で勝てる選手になれるよう一層努力していきたいと思っています。
 昨年の11月、ブルガリアで行われた世界大学選手権大会に参加しましたが、下位の選手には勝てても、上位の選手にはまったく通じませんでした。パワー不足が原因です。爆発的な力を発揮できるように、何か一つ、とび抜けた技術を身につけなければいけない、と痛感しています。
 世界で通用するためには、まだまだやらなければいけないことばかりですが、まず、パワーをつけることが今後の課題です。高校時代は体力トレーニングが少なかったのでよく故障しましたが、現在は毎日体力トレーニングをしているせいか、体を痛めることもなく、徐々にではありますが、いくらかパワーアップしつつあるように感じています。
 現在行っている体力トレーニングの内容は、
①ランニング(毎朝20~30分)
②腕立てふせ(30回)
③腹筋、背筋
④サーキット
⑤スクワット(15kgのバーベルを使って100回)
⑥手首の強化(カールを使って)
⑦雲梯(はしごを水平に設けた体育施設を使って)
...などです。
 私がこれまで卓球をやってこられたのは、指導者に恵まれたからです。卓球を初めて教えてくださった王子小学校の水口先生、鳥取女子高の部長の西村教頭先生、中村先生、それに三原高の山田先生をはじめ、数多くの先生方にご指導いただき、ご面倒をおかけいたしました。その先生方に報いることができるように、常に新鮮な気持ちを持ち、精いっぱい励んでいきたいと思います。

うちの あや 専修大学
'87全日本単ベスト8


(1988年6月号掲載)

Recommendおすすめ記事

■その他の新着記事

■その他のカテゴリ一覧

Rankingランキング

■その他の人気記事

Page Top