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「自分が変わらなければ勝てない」新チャンピオン・伊藤美誠が歩んだ1年

18aj22-01.jpg苦しい時期を乗り越えて伊藤が女王の座を射止めた


 平成29年度全日本選手権大会は昨日、全日程が終了し、男女シングルスのチャンピオンが決定した。女子シングルスでは伊藤美誠(スターツSC)が、女子ダブルス、混合ダブルスに続いて頂点に立ち、2年前の石川佳純(全農)に続く3冠達成を成し遂げた。伊藤は3冠達成について「本当にうれしいですし、出るからには優勝したいと思っていましたが、一戦一戦頑張るということを心がけていたので、それが3冠につながったのかなと思います。今大会は大会を通して高い集中力を保つことができたと思います。シングルスで優勝した瞬間は実感が湧きませんでしたが、メダルをかけてあらためて優勝したんだなと思いました。日ごろ練習をしてくださった方々の気持ちもこもったメダルなのでものすごく重いです。そうした方々に恩返しができたかなと思います」と話した。

 3冠達成という快挙を成し遂げた伊藤だが、昨年の全日本では上位進出が期待されながらも女子シングルス5回戦で安藤みなみ(専修大)に敗れランク入りを逃すという悔しい結果に終わった。それから1年、伊藤は大きな成長を遂げて女王の座を射止めたが、昨年の全日本での敗戦が自分のプレーを変える大きな転機になったことを明かした。

 「リオオリンピック後の1年間、特に昨年の全日本で負けて以降は、プレッシャーをどこかで感じていて、試合をするのが恐かった時期がありました。ワールドツアーに出ても1回戦負けという時期もありました。でもその時期があったことで、自分が変わらなければ勝てないと感じさせてくれました。自分が良くなかった頃のことに感謝しています。 
 もっと足を動かしてプレーしないといけないと感じたのも昨年の全日本で負けたころでした。もともと私は省エネ卓球でしたが、もっと動くことができれば、対戦相手によって戦術も変えられますし、実際に今大会も相手に振り回されることがあったので、フットワーク練習に取り組んできてよかったと思うことがたくさんありました。練習はとてもきつかったのですが、試合に勝てることを想像したら、毎日が楽しくて全日本前はものすごく楽しく練習をしていました。
 また、ラリー戦で勝てるようにしないといけないと思ってラリーの練習もするようになりました。崩れない体や崩れたとしても立て直せる体をつくりたいと思ってトレーニングも頑張りました。今回はラリー戦では誰にも負けていないと思います。もともと良かったサービス・レシーブからの展開とラリー戦でも戦えるようになったのですごく自信になりました」

 昨年の全日本での敗戦以降、苦しい時期が続いた伊藤。昨年のジャパンオープンでは準々決勝で王曼昱(中国)に敗れ、涙を流す場面もあったがそうした苦境を残り越え、進化したプレーで全日本のタイトルを手にした。伊藤は4月29日〜5月6日に開催される世界卓球2018ハルムスタッドの日本代表の団体戦メンバーに内定しており、3カ月後に迫った世界卓球について問われると「チームに貢献できるように皆で金メダルを勝ち取りたいです。世界卓球は本当に楽しみですし、日本で結果を残してきた中で海外選手にどのくらい通用するのか楽しみです。特に中国選手は勝たないといけない存在だと思うので世界卓球で勝ってオリンピックにつなげていきたいです」と語った。

 伊藤は蘇州大会でシングルスベスト8、クアラルンプール大会で日本の銀メダル獲得を決める決勝点を挙げるなど、これまで世界卓球で衝撃を残してきたが、ハルムスタッド大会ではどんなプレーを見せてくれるのか。全日本チャンピオンという新たな肩書きを手にした伊藤が世界の舞台で大きな足跡を残してくれることに期待したい。


詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。

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