1. 卓球レポート Top
  2. その他
  3. 卓球レポートアーカイブ
  4. 名勝負セレクション
  5. 卓レポ名勝負セレクション Rising Zhang Jike! 張継科 Select.10

卓レポ名勝負セレクション 
Rising Zhang Jike! 張継科 Select.10

 卓球レポートは国内外のさまざまな大会へ足を運び、およそ半世紀にわたり、あまたの熱戦を映像に収め続けてきた。その膨大な映像ストックの中から、語り継がれるべき名勝負を厳選して紹介する「卓レポ名勝負セレクション」。
 今シリーズは、「RISING Zhang Jike!」と題し、チキータを武器に世界の頂点へと駆け上がった張継科(中国)の名勝負の数々をお届けしている。
 シリーズ最終回は、王皓(中国)との2013年世界卓球選手権(以下、世界卓球)パリ大会男子シングルス決勝を紹介しよう。

■ 観戦ガイド
世界一をかけて、王皓と3度目の決勝に臨んだ張継科
芸術的ともいえる総合力の高いプレーは圧巻

 男子シングルス3回戦で注目の樊振東(中国)を圧倒し、いわゆるゾーンに入った張継科は、4回戦ガルドシュ(オーストリア)、準々決勝でバウム(ドイツ)、準決勝ではライバルの許昕(中国)にも完勝する。
 2012年ロンドンオリンピック男子シングルスで金メダルを獲得して以降の張継科は、多忙や故障で不振が続いていたが、このパリ大会では、その不振が嘘のように圧倒的な強さで決勝へと勝ち上がった。

 決勝の相手は、王皓だ。張継科と王皓は、前回の2011年世界卓球ロッテルダム大会男子シングルス決勝、2012年ロンドンオリンピック男子シングルス決勝と、ビッグマッチを二度戦っており、いずれも張継科が勝利している。
 試合が始まると、王皓の裏面ドライブを苦にしない張継科が、分のよさを見せて先行する。しかし、世界一を争う場で3度も負けるわけにはいかない王皓も、三度目の正直を狙って意地を見せる。

 さすが世界卓球の決勝というべき、質の高いボールのみが行き交うハイレベルな攻防が繰り広げられるが、中盤から張継科がじわじわと王皓を引き離していく。 「張継科のプレーを見ていて強く思ったのは、ほかの中国選手や他国のトップ選手に比べて『派手さがない』という点だ。(中略)例えば、一流のプロ野球選手の場合、アマチュアの選手であれば大きく動いたり体勢を崩したりしても取れないような難しい打球を、いとも簡単にさばく。これと同じことが張継科のプレーにもいえるのだ。(中略)すなわち、張継科の派手さのないプレーは、彼の『予測能力やフィジカル、技術力の高さの裏返し』なのだ(卓球レポート2013年7月号より抜粋)」とは、元全日本王者の渋谷浩が当時の卓球レポートに寄せた張継科評だ。
 この評の通り、派手さや無駄がなく総合力の高い張継科のプレーは、芸術の域に達していると言える。

 舞台が大きいほど集中が増す類まれな精神力に、チキータという最新技術をひっさげ、世界の頂点へと瞬く間に駆け昇った張継科。そのハイライトともいえる試合を堪能してほしい。
(文中敬称略)

(文/動画=卓球レポート)

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■その他の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■その他の新着記事