「ちょい足し！」は、誰もが気軽に実践できる技術向上のためのちょっとしたコツを、トップ選手たちが先生になってピンポイントで教えてくれる企画です。
定番料理がどこにでもある食材や調味料をほんの少し足すことでぐんとおいしくなるように、卓球もちょい足しポイントを実践すればレベルアップ間違いなし！？
今回は、パワフルな攻撃が持ち味の町飛鳥選手（ファースト）が、フォアハンドドライブに威力を出すちょい足しポイントを紹介してくれます。
※本文の技術解説は右利きプレーヤー同士の対戦を想定しています
フォアハンドドライブは「攻撃の柱」
卓球で攻撃の柱になるのが、フォアハンドドライブです。フォアハンドドライブで得点できるかどうかは勝敗に大きくかかわるため、「フォアハンドドライブの威力をもっと高めたい」と願っている選手は多いのではないでしょうか。
そこで、フォアハンドドライブの威力を高めるちょい足しポイントを町選手に聞きました。
「フォアハンドドライブの威力を出すためのちょい足しポイントは、『腰を回転させる力を利用する』ことです。フォアハンドドライブに威力を出すためには、足や腕の力をインパクト（打球の瞬間）に100パーセントぶつけることが重要です。いわば、全集中です。そのためには、腰を回転させることが重要なのです。
具体的には、右腰あたりに力をためることを意識してバックスイングしたら、腰を左にしっかり回しきるようにスイングしてください。そうすると、下半身と上半身の力、つまり全身の力をボールに伝えられるので、打球に威力が出ると思います。
僕は、腰の回転をよくするために『両手にダンベルなどの重りを持って立ち、両腕を左右に振りながら腰をひねる』というトレーニングをよく行います。このトレーニングを行うと、腰を回転させる力が強くなると思うので、ぜひ取り入れてみてください」
「腰を使って打ちなさい」とは練習の場でよく聞かれるアドバイスだと思いますが、具体的にどういうことなのか、ピンとこない選手は多いのではないでしょうか。
腰は、言うなれば「下半身と上半身をつなぐパイプ」です。全身の力をより強く、よりスムーズにボールへと伝えるためには、腰の回転が欠かせません。
「バックスイングで右腰に力をためてから回しきる」という町選手が教えてくれた具体的なちょい足しポイントを参考にして、フォアハンドドライブの威力を磨いてください。
ロングボールに対するフォアハンドドライブ
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（取材／まとめ＝卓球レポート）
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