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【特別企画】オフチャロフのバックハンドサービス 
ロングサービスに見せかけたショートサービス

 東京オリンピック男子シングルス銅メダルを筆頭に輝かしい成績を収め、今なお世界のトップで活躍するオフチャロフ(ドイツ)。オフチャロフといえば個性的なサービスの数々が印象的だが、中でも低すぎる構えから繰り出すバックハンドサービスは彼の代名詞だ。
 この特別企画では、オフチャロフが自身のバックハンドサービスについて詳しく説明してくれる。
 第4回は、ロングサービスに見せかけたショートサービスのポイントを解説してくれた。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています

肩のボディーランゲージを使って
相手にロングサービスを印象づける

 私と対戦経験のある(右利きの)選手は、私のバックハンドサービスのバックスイングの様子からバック側にロングサービスが来ることを予測して、回り込んでフォアハンドで狙い打とうとしてくることがあります。そのときに使うのが、ロングサービスと見せかけてからフォア前に出すショートサービスです。
 ポイントは、まずバックスイングで肩を勢いよく動かすことです。このボディーランゲージ(体の動き)で、相手に「ロングサービスが来そうだ」と思わせることができます。
 肩を勢いよく動かしたバックスイングで相手にロングサービスを印象づけてから、一転して小さめにスイングしてサービスをフォア前にコントロールします。スイングのポイントは、体を左側に少し動かしながら打球すること。このボディーランゲージでも、相手の判断を惑わすことができます。
 体を左側に動かしながら打球したら、重心を左足に乗せるようにフィニッシュします。そうすると、体のバランスを崩すことなく、大きめのバックスイングからフォア前にサービスをコントロールすることができます。

良いサービスの条件は「相手に良いタイミングでレシーブをさせない」こと

 今回紹介したサービスに限らず、どのようなサービスを出す場合でも、大切なのは「相手に良いタイミングでレシーブをさせない」ことです。相手が良いタイミングでレシーブできたら、多くのことができてしまいます。
 ですから、同じような動作からさまざまな回転を出したり、今回紹介したサービスのようにボディーランゲージを使って相手をだましたりする工夫が必要です。そうして、相手のレシーブのタイミングを少しでも狂わせることが、有効なサービスの条件です。

ロングサービスに見せかけたフォア前へのショートサービス(横から)

ロングサービスに見せかけたフォア前へのショートサービス(前から)


 今回紹介しているサービスと、前回紹介した横回転ロングサービスの一連の動作を下に並べたが、双方の打球前の右腕やフリーハンド(左腕)の位置、前傾の角度などを見比べてもほとんど同じで見分けがつかない。この体勢から長短を自在にコントロールできるのはもちろんのこと、今回紹介してくれたように、相手がロングサービスを待つよう強めに誘導するテクニックもオフチャロフのバックハンドサービスの大きな強みだ。
 今回オフチャロフが紹介してくれたサービスの目的は、レシーバーにサービスの長さの判断を誤らせる、あるいは遅らせること。この前提を踏まえ、ロングサービスと見せかけたフォア前へのショートサービスを身に付けたいと考えている選手は、回転をかけることにこだわらず、相手を欺くような動作からフォア前へショートサービスを出すことに注力して練習に取り組もう。

ロングサービスに見せかけたフォア前へのショートサービス(写真左)とバック側への横回転ロングサービス(写真右)

↓動画はこちら

(取材/まとめ=卓球レポート)

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