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日本肢体不自由者卓球協会 
パラリンピックに向けて代表選手が会見

 一般社団法人日本肢体不自由者卓球協会は7月19日、東京パラリンピック代表選手の記者会見を行った。会見には日本肢体不自由者卓球協会特命監督(パラリンピックではコーチ登録)の伊藤誠氏、岩渕幸洋選手(クラス9)、八木克勝選手(クラス7)、井上全悠選手(クラス7)、皆見信博選手(クラス2)、竹内望選手(クラス10)、友野有理選手(クラス8)が参加した。

 伊藤誠特命監督からは、大会の目標と強化ポイントが語られた。目標は「メダル獲得!」ということで、アテネパラリンピックから途絶えているメダル獲得を目指す。男子も女子も個人、団体、全てにおいてメダル獲得を目指し、そのためには、「メンタルの強化」と「完璧な準備」を重視するそうだ。メンタルの強化としては、メダルを獲る覚悟を決め、メダルを獲るイメージを持ち、メダルと獲ると公言することで、逃げずに覚悟を決める。「自信満々、堂々とした態度で試合に臨んでほしい」と伊藤特命監督。また、徹底したデータ分析を行い、数値化して傾向と対策を練って、試合に臨むという。

 リオに続いての出場となる岩渕幸洋選手(クラス9)は、目標を「金メダル以上」と述べる。岩渕選手が見てきたパラ卓球の素晴らしさ、すごさを伝えたいとのこと。なお、岩渕選手は日本選手団の旗手に選ばれたという。

 八木克勝選手(クラス7)は内定から1年がたち、あらためて「始まるんだな」という思いを感じているそうだ。「楽しく、スマイルで、縦横無尽にコートを駆け巡り、その先に個人戦、団体戦ともメダルが獲れたら」と意欲を燃やす。この1年、徹底して強化してきたというフットワークと、ツブ高ラバーを生かしたプレーに注目したい。

 東京パラリンピックを目標としてきたという井上全悠選手(クラス7)は、バイパルタイト推薦枠で出場権を得て、「ここが自分のスタート」だと、メダル獲得を目指す。井上選手は八木選手とともに団体戦にも出場する。2人は4年ほどペアを組んできたということで、団体戦にも大いに期待がかかる。

 シドニー、アテネと2度のパラリンピックを経験している皆見信博選手(クラス2)は、「自分の経験をすべて生かして、万全な準備をし、夢である金メダルを強く意識しながら大会に臨みたい」と語った。

 竹内望選手(クラス10)は、恩師の死という悲しみを乗り越えて大会に臨む。最後まで竹内選手を気にかけてくれたという恩師のためにも、この機会をむだにしないようにしようと、覚悟を決めたという。「今までと比べものにならないくらいの緊張感だと思うが、その状況をできるだけ楽しむ」と前を向く。

 団体戦枠で選出された友野有理選手(クラス8)は、出場できなかった選手の思いも背負って、がんばりたいと述べる。約30種類あるというサービスからの攻撃に注目だ。

 パラリンピック卓球競技は2021年8月25日から9月3日にかけて行われる。

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