ブラジル代表として世界卓球などで活躍したウビラシ・ロドリゲス・ダ・コスタさん(愛称:ビリーバさん)が9月25日に逝去された。80歳だった。
(写真は卓球レポート1958年9月号から)
ビリーバさんは右ペンホルダーの攻撃選手。オールラウンドプレーヤーが全盛の時代にあって、早めに仕掛ける攻撃重視の戦法を得意とし、若くしてブラジル代表として活躍した。
ビリーバさんが13歳の時、日本からブラジルへの移民50周年を祝う行事で、 世界チャンピオン経験者の二人(荻村伊智朗さんと田中利明さん)がブラジルを訪れた際、親善試合で両者に勝利を収め、当時の卓球レポート(1958年9月号)で"南米の天才少年"として表紙で紹介された。
また、1961年に北京で行われた世界卓球の男子シングルスで、前回王者の容国団(中国)を下してベスト16入りし、世界の卓球界を驚かせた。
また、ビリーバという愛称は1961年にバタフライから発売されたラバー貼りラケットの商品名となり、日本をはじめとする世界各地で数多くの卓球ファンに愛用され、その名を広く知られる存在となった。
謹んで故人のご冥福をお祈りします。




