5月25日、ドイツ・ブンデスリーガではリーグ王者を決めるプレーオフの決勝が行われた。昨年に続き、デュッセルドルフとマーベルツェルが頂点をかけて戦った一戦はデュッセルドルフが勝利して、2年連続のチャンピオンに輝いた。
マーベルツェルは1番で今シーズン限りでの引退を表明しているズュース(ドイツ)を起用。対するデュッセルドルフはフランチスカ(ドイツ)がトップで登場した。プレーオフ準決勝では第1、2戦ともに3番で出場し、敗れていたズュースだが1番での起用に応え、フランチスカを圧倒。マーベルツェルが先制点を挙げた。
2番ではマーベルツェルが王熹(中国)、デュッセルドルフがボル(ドイツ)を起用。チームをけん引し続ける両エースによる対戦は、ボルが王熹のカットを打ち破り、勝敗を1対1のタイに戻した。
勝敗を左右する3番はマーベルツェルがフィルス(ドイツ)、デュッセルドルフがジオニス(ギリシャ)とカット主戦型同士による対決となった。攻撃力も兼ね備えている二人による戦いは、フィルスが第1ゲームを先取するものの、第2ゲーム以降はジオニスが試合を優位に運び、3対1で勝利。
優勝に王手がかかったデュッセルドルフは4番でボルが再び登場。対するマーベルツェルはかつてボルとダブルスを組み、2005年の世界卓球の男子ダブルスで銀メダルを獲得した経験もあるズュースが登場。自身にとって最後の試合になるズュースは勝負どころで得点を決めるなど勝利への強い思いを見せて2ゲームを連取。このままラストゲームを勝利で飾るかと思われたが、第3ゲームから、ボルが地力を見せて3対2で勝利。デュッセルドルフが劇的な形でリーグチャンピオンの座を手にした。
これで今シーズンのブンデスリーガの全日程が終了した。今シーズンは吉田雅己(愛知工業大)がチームの主軸として活躍し、リーグでの経験を生かして世界卓球にも出場するなど、大きな成長を遂げた。来シーズンも異国の地で戦う日本選手たちから目が離せないことになるだろう。世界のトップ選手たちと戦う選手たちのプレーにぜひ、注目してほしい。
■プレーオフ決勝
☆2015.5.24
ボルシア・デュッセルドルフ 3―1 TTC RSフルダ・マーベルツェル
フランチスカ -4、-8、-7 ズュース○
○ボル 5、9、4 王熹
○ジオニス -10、6、5、6 フィルス
○ボル -10、-9、2、7、5 ズュース
フランチスカ ― 王熹
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ブンデスリーガ2014-15チーム・選手紹介(PDF・日本語)
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