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高校選抜 野田学園と四天王寺が優勝 ~福島・郡山総合体育館で開催~

 3月26日~28日まで、福島・郡山総合体育館で第37回全国高等学校選抜大会が開催された。
 男子は野田学園(山口)が初優勝。女子は四天王寺が通算10度目の優勝を飾った。


男子学校対抗、野田学園(山口)が初出場・初優勝!

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野田学園が初出場で初優勝

 男子決勝戦は、12連覇中の青森山田(青森)と選抜初出場の野田学園(山口)が対戦した。
 オーダーは両校とも真っ向勝負。トップのエース対決は、急成長を遂げる平野と野邑との一戦。野田学園のエース・平野は持ち前のガッツを全面に出しながらもクレバーな戦術で野邑を下した。平野のプレーは野田学園の勢いをつけた。
 2番は鹿屋と神原。青森山田の神原が2-0とリードしたが、鹿屋が粘りのプレーを見せて3、4ゲームを取り返す。最終ゲームは10-8と神原リードで迎えたが鹿屋が冷静なプレーでジュースに追いつく粘りを見せて13-11で逆転勝利。これで野田学園が2−0と青森山田をリードする展開。
 ダブルスは青森山田の神・野邑が意地を見せて猛攻をかけるが、いずれもゲームも終盤の強さが光る野田学園が逆転する。最後は激しいラリーの末、ネットイン......野田学園が初出場・初優勝という偉大な記録を打ち立てた。
 優勝した野田学園の橋津監督は「優勝できてうれしいです。選手たちは本当にがんばりました。ここまで練習場所や時間など環境が整っていない時期もあり、苦しい1年間でした。また選抜大会に向けて約20日間遠征や合宿を行いやり込みました。そう言ったことが報われて良かったです。学校側にも配慮していただきましたので感謝の気持ちです。」と喜びを語った。

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野田学園の平野がエース対決を制す
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ダブルスも競り合いの強さを見せて栄冠

 惜しくも連覇はならなかった青森山田。神・野邑とも健闘したが、決勝は硬かった。吉田監督も「今回はうちの選手にスキがあった。野田学園の選手たちはやりこんでいるのがわかる。まとまっていたね。」と完敗のコメント。夏に向けてリベンジを目指す。
 3位には愛工大名電(愛知)と東山(京都)が入った。名門高校らしいガッツとチームワークで入賞した。


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青森山田は13連覇ならず・・・

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愛工大名電は野田学園に競り負けた
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東山が昨年に続いて3位に


女子学校対抗、四天王寺が接戦を制し3連覇

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通算10度目の優勝を飾った四天王寺

 決勝は、3連覇を狙う四天王寺(大阪)と、青森山田を下して決勝進出を果たした明徳義塾(高知)の対戦となった。
 試合は1番と2番を明徳義塾が先制する予想外の展開。中でも土田は試合中に足をくじいたが、中断後に見事な逆転勝利を収めた。ダブルスも明徳義塾が優位に進めていたが、ここで四天王寺の大エース石川が奮闘。苦しい状況を打破する会心のプレーで高橋をフォローした。
 石川は続く4番に登場。貫禄を見せて快勝して勝負をラストに持ち込んだ...。
 5番は四天王寺・俵と明徳義塾・森の対戦。両者とも死力をつくした対戦は、最後まで懸命に両ハンド攻撃を打ち切った俵が勝利を掴んだ。
 大島監督も「しびれました。石川は国際大会の遠征もあって調整が難しかった。他の選手たちは苦しい場面を頑張ってくれましたね。」と選手をねぎらった。


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四天王寺はダブルスで息を吹き返した
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ラストで俵が競り勝った

 惜しくも準優勝となった明徳義塾。土田、天野、森と留学生の4人が力を発揮した。佐藤利香監督は「選手たちはここ数年インターハイに出場できず、全国の大きな舞台での経験をしていないし、させてあげたかった。その中で今回決勝に進出し四天王寺の石川選手と対戦できたことは良い経験になりました。」とコメント。
 3位には青森山田(青森)と土佐女子(高知)が入賞。青森山田はエース森薗を擁して優勝を目指したが、明徳義塾に接戦の末敗れた。土佐女子は同県の明徳義塾に成績を越された。夏のインターハイ代表争いに注目だ。


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明徳義塾はあと一歩まで追い込んだが・・・

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青森山田は明徳義塾に競り負けた
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高知の土佐女子が4強入り


シングルス優勝は山口(岐阜・県立岐阜商業)と秋葉(千葉・和洋女子)

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男子シングルス優勝の山口(県立岐阜商業)
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女子シングルス優勝の秋葉(和洋女子)

 男子シングルスは、山口(県立岐阜商業)が粘り強いフォアハンドドライブで吉田(鹿児島工業)を振り切って優勝。
 女子シングルスは、秋葉(和洋女子)がブロックからの展開で逆転勝ちし、千葉県勢が2連覇。2位は中本(広島商業)が入った。


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吉田は一歩及ばず
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広島商業の中本が2位


本大会の模様は・・・ ~卓球レポート5月号に掲載~

 今大会の記録は、全国高体連卓球専門部のホームページに掲載されています。
 全国高体連卓球専門部 公式HP:http://www.koutairen-ttf.net/

 なお、本大会の模様は 5月号(4/20発売予定)に掲載予定。
 現地取材班:小畑賢二(卓球レポート編集部)

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