男子団体のグループCで韓国と中華台北が激突。大方の予想に反して中華台北が1、2番を取って韓国に大手をかける。
3番で柳承敏が江宏傑に勝って韓国が1点返すと、迎えた4番は呉尚垠対荘智淵のエース対決。拮抗した内容とスコアで試合が進み、最後は呉尚垠がゲームオール14対12で勝ち、ラストにつないだ。
5番は韓国が朱世で中華台北が陳建安。この1年で体つきがよくなり、筋力がついてきた陳建安は、1番で呉尚垠を倒していたが、カット打ちは未知数。試合前は実力、経験でまさる朱世爀が大きくリードしていると予想していた。
しかし、陳建安はこれまでとは別人のような力強いドライブを放ち、2ゲームを連取した。流れは陳建安にあったが、そこは百戦錬磨の朱世爀。ツッツキとカットをフォア側に集める戦術転換を見せて陳建安のスピードドライブを封じ、3、4ゲームを取り返した。5ゲーム目でも9対5とリードした朱世爀だったが、ここから陳建安が信じられないようなドライブを連打して5連続得点し、マッチポイントを握った。
だが、この場面でも慌てない朱世爀は3球目ドライブを決めてジュースに追いつくと、そのまま一気に試合を決めた。
4番と5番がともにゲームオールジュースという激戦は、韓国が辛くも勝利。中華台北にとっては悔やみきれない逆転負けとなったが、その健闘に拍手をおくりたい。