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第81回インターハイ長野大会5日目:8月4日(4)

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 男子学校対抗決勝は昨年と同じ青森山田と野田学園で争われた。青森山田は丹羽という大エースを欠く中、吉田、町、森薗という昨年と変わらぬ十分な戦力で決勝まで順当に勝ち上がってきた。対する野田学園は吉村真晴というエースが卒業したものの、真晴の弟・吉村和弘と平野という新戦力を加えて、初のインターハイ制覇に臨んだ。


 第1試合は森薗と吉村の対戦。このカードは直前に行われたシングルスの5回戦と同じという因縁の対決となった。シングルスでは森薗が4-1で1年生の吉村を退けている。しかし、第1ゲーム、そんな気配を微塵も感じさせない吉村のアグレッシブな切れのある両ハンドで吉村が先制。続く2ゲームは森薗が持ち前のボールに食らいつく粘りを見せて2-1と逆転。しかし、あきらめない吉村は野田学園スピリットとも言えるリスキーなプレーで攻撃の手を休めずに2-2に追いつく。第5ゲームは序盤でミスが出た吉村を森薗が引き離しそのまま逃げ切る形で青森山田が先制点を挙げた。

 

 2番は吉田と平野の対戦。安定力とパワーで上回る吉田が、平野の鋭いバックハンドを発揮させずに第1ゲームを取り、流れは吉田かに思われたが、第2ゲーム、平野のサービスが効いて1-1と取り返すと第3ゲームは競り合いに。台上で先手を取りたい吉田に平野は果敢にフリック、台上ドライブで攻め込み、最後は吉田の台からでたサービスをドライブし、平野がリード。ベンチで吉田監督に檄を飛ばされた吉田は第4ゲーム6-0とスパート。平野が追い上げるも、大きなラリーで吉田が決めて2-2に。ラストも10-8と吉田がリードする展開から平野が追いついてジュースに。予想外の苦戦を強いられた吉田だが、最後は勝利への執念を見せて勝ち切った。

 

 ここで終わらせたい青森山田とここでは終わらせられない野田学園のダブルスは吉田・町と有延・吉村の対戦。有延と吉村の迷いのないフルスイングに押された吉田・町が序盤大量リードを許すが、総合力で勝る青森山田がきっちりと追いついてジュースで先取。2ゲーム目も競り合いをものにして早くも青森山田がリーチ。ここで固くなった青森山田に対して、攻撃の手を緩めない野田学園がラリーで強さを発揮し11-9。第4ゲームは勢いに乗った野田学園が台上バックハンドレシーブでエースを連発し、11-3で野田学園が取りかえし、勝負は最終ゲームへ。4-0とスパートをかける青森山田だが、野田学園がすさまじーカウンタープレーを見せ、ここから5点連取で逆転。一進一退の攻防が続き8-8となるがここから吉村が2連続台上レシーブエース。最後は吉田のバックハンドドライブがネットインして野田学園は後半に望みをつないだ。

 

 4番は町対有延。このカードは昨年のインターハイの決勝の4番と同じという因縁の対決。このときも青森山田の2-1だったが、有延が町を下し5番につないだ。粗さが目立つ有延だが、町も打ち合いで応戦。好ラリーが繰り広げられたが安定性で勝る町が2-0とリード。後がない有延の思い切った攻めで1ゲームを取り返すが、第4ゲームは町がスタートダッシュを決めて4-0とするがココから有延がまさかの7点連取で逆転。しかし、5-8から今度は町の猛攻で10-8と王手。ここで吉田監督が万全のタイムアウト。ラストは有延のミスで町がベンチに向かって両手を大きく掲げた。

 

 吉田監督はインタビューで次のように語った。「丹羽がいないということに不安はなかったが、選手が遠征などでそろわなくて、準備期間が10日程度と短かった。今年は他校にずば抜けた実力の選手がいないから勝てるとは思っていた」その言葉は8連覇15回目の学校対抗優勝という偉業を達成したとは思えない余裕すら感じさせるものだった。

 

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2012北信越かがやき総体 長野県実行委員会
 :http://nagano24soutai.sakura.ne.jp/htdocs/?page_id=98
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/

今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載。

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