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第81回インターハイ長野大会最終目:8月5日(2)

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 男子シングルスの決勝は吉田(青森山田)と森薗(青森山田)という3年前の全中と同じ同士打ち対決となった。3年前は先輩の吉田に軍配が上がり、初のシングルス全国制覇を成し遂げている。吉田は準決勝で大坂(愛工大名電)、森薗は町を下しての決勝進出。
 試合は、ラリーを長引かせずに決めたい吉田と、ラリーで粘り強く崩したい森薗という対立を軸に進んだ。序盤、その表情からただならぬ意気込みと集中力の高さを感じさせる吉田が、固さの見られる森薗に対して、台上、両ハンドドライブともキレを見せ8-4とリード。そのままリードを生かして大事な第1ゲームを吉田が先取。
 第2ゲームは動きのよくなってきた森薗が吉田の強打によく反応しカウンターを決め6-1とリード。吉田は2点差にまで詰め寄るが森薗が逃げ切って1−1とタイに。
 第3ゲーム、両者のボールが合い始めラリー展開に。先に仕掛ける吉田に森薗も必死で食らいつくが、吉田のパワーとスピードが森薗の動きを凌駕し8-3と大きくリード。そのまま11-8と第3ゲームは吉田に。
 勝負の分かれ目となる第4ゲーム。台上バックハンドレシーブで先手を取る吉田がリードする展開で7-3と大きくリード。しかし、ここから吉田のミスが出て9-9に。ここからラリーをパワーで押し切った吉田が2点連取し11-9。ゲームカウント3−1と優勝に王手をかけた。
 第5ゲーム、森薗が大きなフットワークでフォアハンドで攻め込み、3-0とリード。ラッキーなネットとラリーでコースを突いて森薗を台から下げた吉田が6-5と逆転。強引な攻めでミスが出た森薗が5-7でタイムアウト。ここで吉田の連続ミスで森薗が8-7と逆転。森薗がチキータで吉田のフォア側を攻め10-8とリード。しかし吉田もレシーブからバックハンドをフルスイングしエースをとるが、最後まで動いて吉田のバック側を攻めた森薗がこのゲームを取り返した。
 第6ゲーム、森薗の台から出たサービスを攻めた吉田が2-0とリード。吉田がこの2点リードを生かしたまま5-3に。ここから吉田が回り込みで豪快なドライブを決め、前陣のラリーでも早い打球点でバックハンドでミドルを攻め7-3と大きくリード。弱気になった森薗の連続ミスで流れは一気に吉田へ。高速ラリーからも大きく回り込んでバッククロスにフォらドライブを決めた吉田がチャンピオンシップポイントで大きくガッツポーズ。最後は、森薗の3球目バックハンド強打がオーバーすると吉田は雄叫びをあげながら仰向けに倒れ込み天井を仰ぎ見た。
 中学校3年生と高校3年生で、きっちりと全国タイトルを獲った吉田。最後のインターハイに臨むその心意気を誰よりも強く感じさせた吉田が優勝を決めたのは当然の結果とも言えることかもしれない。

■吉田雅己インタビュー
「優勝を目標にしてきたのでほっとしています。去年のインターハイで情けないことにランク落ちしてから、今回は絶対に優勝してやろうと思っていました。
 決勝は町君と森薗君のどちらが上がってきても自分の最大限のプレーをすることだけを考えていました。丹羽君以外の選手には負けられないと考えているので、絶対に勝つという気持ちでやりました。6ゲーム目の出だしが勝負だと思ってたので、そこでリードできたのがよかったです。
 もし丹羽君が出てたら丹羽君が優勝してたと思うので、丹羽君の分まで頑張ろうという気持ちでやりました。これからは世界で勝てるように頑張ります」

 

 

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 準決勝は、後藤(尚志学園)を4−0と圧倒した町(青森山田)が森薗と対決。フィジカルで大きく勝る町には随所にチャンスはあったものの、気持ちの強さで勝る森薗が勝負所をものにして決勝進出。

 準々決勝で松下との愛工大名電対決を制した大坂は、サウスポーから繰り出すパワフルなフォアハンドドライブでベスト4入り。吉田の威力のある両ハンドに屈したがベスト4は立派な成績だと言える。

<写真は上から町、大坂>

 

2012北信越かがやき総体 長野県実行委員会
 :http://nagano24soutai.sakura.ne.jp/htdocs/?page_id=98
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/

今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載。

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