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渋谷浩が見た東京大会<14>日本の前に立ちはだかったドイツのエース・ボル

■男子団体決勝トーナメント準決勝 日本対ドイツ
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 1番の丹羽対ボルは、アウエーの環境にナーバスになったボルにミスが目立ち、丹羽が先取しましたが、第2ゲーム以降は大事な場面で得点を決めたボルの勝負強さが光りました。特にループドライブを軸にした攻撃は低い弾道で回転量が多いため、カウンターを狙った丹羽のミスを誘いました。敗戦はしましたが、切り込み隊長としてのびのびとよいプレーをしていたと思います。


 2番の水谷対オフチャロフは、簡単に得点することができない試合展開になりました。試合途中に両者とも楽に点をとりたい気持ちがプレーに影響しましたが、お互い持ち直して、最後の最後まで粘り強く戦いました。

 最後は水谷の気力勝ちだったと思います。オフチャロフとしては、ボールを粘り強く拾う水谷に対して高い打球点で、厳しいコースを狙いましたが、そこでミスが出てしまいました。打ち合いになるケースも多く、見応えの多い試合でしたが、最後のところで水谷の勝利への執念が上回りました。


 3番の松平は、フランチスカの台上技術にミスが多かったため、台上から崩すことに重点を置いた戦術を実行しました。しかし、配球やコースばかりを気にしすぎたため、気持ちもプレーもスケールの小さい卓球になってしまいました。肝心の台から出たボールに対するミスが続き、失点を重ね、精神的にも余裕がありませんでした。


 4番の水谷はボルの安定感のある卓球を打ち破ることができず、なかなか得点することができませんでした。厳しいコースに早い打球点でボールを打っても、体勢を崩すことなくしっかりと回転をかけ返されました。丹羽戦同様、ループドライブに対して、カウンターを仕掛けることができずミスが出てしまいました。

 ボルとしてはカウンターをされても、次のボールにしっかりと対応できる自信があるからこそ、ループドライブを、自信を持って打球することができたと思います。

 

 

 地元での開催で、精神的な部分にさまざまな影響があったと思いますが、メダル獲得という最低限の目標点は達成できたと思うのでよかったと思います。

 各選手にとっては悔しさの残る結果になりましたが、その悔しさを今後に、忘れずにつなげていくことが大切です。そのためにもそれぞれが新たに成長してほしいと思います。日本は他国にはない、動きの早さで体格の差を埋めるなど、細かな部分の技術のレベルが非常に高いので、日本独特のプレースタイルをさらに生かしていけば、今後の大会でも上位に食い込むことができるようになるでしょう。


渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト


今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)・7月号(6月20日)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会/公式サイト:http://www.2014wtttc.com
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2014東京:
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2278&category=WTTC

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