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世界卓球2014東京大会最終日③ 【女子団体】中国が2連覇、日本は銀メダル

JA全農世界卓球東京2014東京大会(4月28日~5月5日)最終日の5月5日は男女団体の決勝戦2試合が行われる。男子決勝に次いで行われた女子決勝では、中国が31年ぶりに決勝に進出した日本をストレートで破り、2年連続、19回目の優勝を飾った。
 
中国女子が開催国日本を撃破し2連覇
 
丁寧は落ち着いたカット攻略で先制点

李暁霞は石川に貫禄のストレート勝ち
 
石川もラリー戦では互角の戦いを見せた

劉詩雯は平野を圧倒し決勝点を挙げた

<女子団体決勝>
 中国 3−0 日本

○丁寧 5,-8,2,5 石垣
○李暁霞 8,7,7 石川
○劉詩雯 4,2,5 平野
 丁寧 - 石川
 李暁霞 - 石垣

エースの石川、オランダ戦でリ・ジエとのカット対決を制し、日本の準決勝進出の立役者となった石垣が2点起用、3番が平野というオーダーとなった。中国は李暁霞、丁寧という2人の世界チャンピオンに、世界選手権大会の決勝に2度残った劉詩雯という最強のメンバーで日本戦に臨んだ。
トップは石垣と3人の中では最もカット打ちがうまくないサウスポーの丁寧。第1ゲームはワイドに攻めた丁寧が先行するが、2ゲーム目は粘った石垣が取り返し、プレーにも慌てた様子が見えた丁寧に対して攻略の糸口が見えたかと思ったが、第3ゲームは変化の少ない石垣のバック側にボールを集められ、丁寧は落ち着いて攻略。第4ゲームも石垣の攻撃に対して慌てず対処し、石垣のミスを誘った丁寧が落ち着いたプレーで日本から先制点を奪った。

2番は石川が世界チャンピオンにしてオリンピックチャンピオンである李暁霞に挑んだ。石川は高速ラリーでは先にバックハンドで広角に攻めるなどして李暁霞と互角の力を見せるが、それ以外のところでは、ちょっとでも甘さを見せると李暁霞が強打で遅いかかる。バックハンドでもバッククロスへの3球目、回り込んでのフォアハンドなど、李暁霞には1発で仕留めるボールがあるが、石川にはそうしたチャンスが非常に少なかった。だが、ストレートで敗れはしたものの、内容的には善戦と言えるだろう。日本はエース対決にも敗れ0対2と後がなくなった。

3番は平野対劉詩雯。前陣で早い打球点で威力のある両ハンドドライブをワイドに決めてくる劉詩雯に対して、平野は自分から攻めることができずに後手後手になる展開。うかつにバック対バックからフォア側を攻めると厳しいカウンターを食らうことになる。平野が先にフォアハンドで仕掛けても、持ち上げたボールに対して上からカウンタードライブで逆襲され、平野は打開策を見いだせないままストレート負けを喫した。2010年のモスクワ大会決勝で2失点した苦い経験を持つ劉詩雯だが、この試合では終始どっしりと構え、精神的にもまったくすきを見せずに成長を感じさせた。

2大会前に9連覇をシンガポールに阻止された中国女子は、それ以降、実力で劣る相手に対しても決して甘さを見せることはなくなった。まして、苦しい戦いを会場の応援を背に強靱な精神力で戦い抜いてきた開催国チームが相手とあればなおさら油断を見せる必要はない。決勝では若手の朱雨玲と陳夢が控えに回ったが、5人のうち誰が何番で出ても優勝していたと思わせるだけの強さが今大会の中国にはあった。それだけ他国との差は大きいと感じた。同時に、日本がその差を縮めていくことのできる数少ない国の1つであることも確信できる大会となった。
 


日本女子は2位の快挙

今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)・7月号(6月20日)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会/公式サイト:http://www.2014wtttc.com
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2014東京:
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2278&category=WTTC

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