1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国内大会
  4. 全日本卓球(一般・ジュニア)
  5. 平成26年度
  6. 全日本卓球2015 ~渋谷浩の眼⑨ 若手選手がベスト8に名乗りを挙げた女子シングルス~

全日本卓球2015 ~渋谷浩の眼⑨ 若手選手がベスト8に名乗りを挙げた女子シングルス~

1月12~18日まで東京体育館で開催されている平成26年度全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)。大会5日目が終わり、ベスト8が出そろった女子シングルスについて、平成11年度全日本チャンピオンの渋谷浩が振り返った。


 女子シングルスは昨年の王者である石川(全農)のほか、中学生の平野美宇(JOCエリートアカデミー)、伊藤(スターツSC)が勝ち上がるなどジュニア世代が上位に進出する結果となりました。

 第1シードの石川は安定したプレーでベスト8へと歩みを進めました。6回戦の加藤美優(JOCエリートアカデミー)との一戦では苦戦を強いられる場面もありましたが、リードされても動じない王者らしいプレーを見せて逆転勝ちを収めました。特にラリー戦になったときにはほとんどミスがないため、明日の戦いでは、今日のようにラリー戦でしっかりと得点をすることが勝ち上がるための一つのポイントになるでしょう。

 中学生ながらベスト8に進出した平野、伊藤の2人は高い技術力だけではなく、試合の中で相手に応じたプレーをする対応力の高さも見せました。これまでの全日本選手権を振り返ると、中学生2人がベスト8に進出するということは驚きの結果です。明日の準々決勝は厳しい戦いになるかもしれませんが、勝ち上がる力も十分に秘めているので、自分の持ち味を発揮してほしいと思います。

 平野、伊藤のほかにも前田(希望が丘高)、佐藤瞳(札幌大谷高)といった高校生もベスト8に進出しているので、若い世代の選手のプレーにもそれぞれ注目が集まります。

 また、例年同様に多くの波乱が起きています。昨年ベスト4に進出した選手のうち、ベスト8に勝ち残っているのは石川のみであり、今日の結果を踏まえて全日本で継続して上位に進出することがいかに難しいかということがよくわかると思います。

 その一方でこれまで上位に進出したことがない選手も勝ち上がっているので、明日は新鮮味のある戦いが見られるでしょう。また、カット主戦型の選手が2人残っているなど、さまざまな戦型の選手がいるため、観戦する方に取って見どころの多い準々決勝になると思います。各選手のそれぞれのプレーの特長にも注目して試合を観戦していただければと思います。

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2015/
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2014/

卓レポ.comでは、連日の熱戦の模様をウェブサイトとツイッター(http://twitter.com/takurepo)で配信します。
全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事