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総社インターハイ5日目② 女子学校対抗は四天王寺が4連覇!!

女子学校対抗決勝は四天王寺(大阪)が明徳義塾(高知)を3対0で破り、4年連続21回目の栄冠を手にした。

 

四天王寺が4年連続21回目の王座獲得!
 
トップの梅村は快勝でチームに勢いをもたらした
 
橋本がエース対決を制して優勝に王手をかけた
 
梅村(左)/塩見真希のダブルスが4連覇を決めた
 
明徳義塾はエース熊中が粘りを見せるも力及ばず
 

 四天王寺 3-0 明徳義塾
○梅村 3,3,8 三村
○橋本 6,-11,7,5 熊中
○梅村/塩見真希 7,13,1 熊中/小脇
 塩見真希 - 井
 木村 ー 小脇

 高校女子卓球界の王者として君臨する四天王寺が今大会でもその強さを発揮した。準決勝の希望が丘(福岡)戦では2失点したものの、総合力の高さで決勝へと駒を進めた。その王者に対するは平成22年度以来、6年ぶりの優勝を狙う明徳義塾。明徳義塾は熊中、小脇らを中心に準々決勝で愛み大瑞穂(愛知)、準決勝で昨年2位の山陽女子(岡山)を破って決勝に進出した。両校は春の選抜でも対戦しており、そのときは3対1で四天王寺が勝利を収めている。
 リベンジを狙う明徳義塾はトップで2年生の三村を起用。四天王寺は梅村が迎え撃つ。明徳義塾としては1番で流れをつかみたいところだったが、ゲームの主導権を握ったのは梅村だった。第1ゲームの序盤でスタートダッシュに成功して11-3で先制点を奪うと、第2、第3ゲームも勢いを持続して3対0で勝利。梅村は回転量の多いツッツキを軸に、三村の攻撃を封じると、サービスからの展開でも強打を決めるなど、試合のペースを完全に支配し、チームに良い流れをもたらした。敗れた三村は勝機を見いだしたいところだったが、最後まで梅村の厳しいツッツキに苦しんだ。
 2番は四天王寺・橋本、明徳義塾・熊中のエース対決。第1ゲームは橋本が精度の高いカットで熊中のミスを誘って先制したが、第2ゲームは熊中が粘りのカット打ちで橋本に対抗した。鋭いドライブと軌道が高い山なりのループドライブで必死につなぎ続けると、橋本のカットにもミスが出始めて、13-11でゲームを取り返した。第3ゲームも熊中がドライブで橋本のミスを誘いリードを広げたが、熊中の甘いボールを強打するなど、カットに加えて攻撃も織り交ぜた橋本がゲームの流れを引き戻す。橋本の攻撃を警戒した熊中にドライブミスが増え、11-7で橋本が第3ゲームを奪った。第4ゲームも橋本が流れを維持して11-5で勝利。明徳義塾はエース熊中で1点を奪いたいところだったが、一歩及ばなかった。
 四天王寺が4連覇へ王手をかけて迎えたダブルスでは、四天王寺・梅村/塩見真希と明徳義塾・熊中/小脇が対戦。梅村/塩見真希は打球点の早い前陣での攻撃を徹底し、第1ゲームを先取した。続く第2ゲームは、明徳義塾ペアが熊中がしっかりとつなぎ、小脇が決めるというパターンで四天王寺ペアに迫った。ジュースまでもつれる接戦となったが、ここが勝負どころと見た四天王寺ベンチが13-12とリードした場面でタイムアウトを要求。その後、13-13と追いつかれたものの前陣で相手の攻撃を受け切る形で明徳義塾ペアのミスを誘い、このゲームを15-13で奪った。第3ゲームは四天王寺ペアが完全に流れをつかんだ。スタートから連続得点を重ねると、11-1で明徳義塾ペアをシャットアウト。チームの4年連続21回目の優勝を決めた。
 昨年のシングルスでベスト8に入った三條がベンチにひかえ、昨年以上に選手層に厚みが増した四天王寺。1年生の塩見真希も主力として活躍するなど、来年も多くの戦力が残ることを考えると今後も、高校女子卓球界を引っ張る存在になるであろう。明徳義塾は6年ぶりの優勝には届かなかったが、昨年ベスト8で敗れた悔しさを知る選手たちが、インターハイの舞台で雪辱を果たし、2位に入賞した。

■四天王寺村田監督のコメント
「優勝できてほっとしました。(明徳義塾とは)春の選抜で対戦したときは3対1でしたが、塩見真希が加わったことで一つ層が厚くなったかなと思います。決勝は、2番の橋本が勝利したことがポイントだと思います。梅村がトップでいいスタートを切ってくれて、2番のエース対決で橋本が勝ち切ってくれたことで流れをつかむことができました。ダブルスの梅村/塩見真希は、昨日の女子ダブルスの決勝で負けていることもあり、どのようなプレーになるかなと思っていましたが、最後を決めてくれました。今大会では準決勝の希望が丘戦が一つのヤマでした。そこをきっちり勝てたことが優勝の大きな要因だと思います。
ベンチでは昨年主力として活躍した三條がいつでも出場できる準備をしてくれていて、誰かが調子が悪くなったらすぐに三條と入れ替わるようにしていました。三條がベンチにいてくれることで、試合に出場する選手たちがより危機感や緊張感を持ってプレーすることができていたと思います。昨年から芝田が抜けて塩見真希が入ってきて、去年と変わらない戦力で戦えたと思います。ダブルスも梅村/塩見真希で固定することができたのは大きかったです」



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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
平成28年度全国高等学校総合体育大会:http://www.koukousoutai.com/2016soutai/
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/
今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載予定です。
 

 

 

 

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