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インターハイ三冠王渋谷浩が見た総社大会<5> 女子学校対抗決勝

【女子学校対抗決勝】

■四天王寺(大阪) 3-0 明徳義塾(高知)

 1番の梅村対三村は、三村が梅村の厳しいツッツキに苦しみ、得意の速攻ができず完全に梅村のペースで試合が進みました。三村は梅村の切れたツッツキに対して打ちミスが多くなったことで3球目で積極的に攻撃することができず、守勢に回るケースが多くなってしまいました。明徳義塾としては1番で良い流れをつくりたかったところですが、梅村の前に勝機を見いだすことができませんでした。
 2番のカット主戦型の橋本とサウスポーの熊中の対戦は、熊中が橋本のフォア側に丁寧にドライブをつないでいたと思います。左利きの選手がカット主戦型のボールをフォア側にドライブするときは、ボールを巻き込むようにして打球するのですが、カット主戦型のフォアカットは左利きの巻き込むドライブとは逆の回転で返ってくるため、打つのが非常に難しいとされています。しかし、熊中は軌道の高いドライブで粘り強くつないでいました。第3ゲームの途中までは熊中がリードをしましたが、6-3の場面で熊中が打った軌道の高いドライブを橋本がバックハンドスマッシュで得点したところから試合の様相が変わりました。このラリー以降、熊中は橋本の強打を警戒して、軌道の高いドライブを打つことができなくなりました。橋本はそれまで熊中の粘りのプレーに焦れるような場面もありましたが、バックハンドスマッシュが決まってからは熊中が打ち急いでミスをすることが多くなりました。橋本としては相手の心理を突く作戦が成功したといえるでしょう。「いつ打たれるかわからない」というプレッシャーをかけた状態でプレーさせることで相手のミスを誘いました。橋本のうまさが光った試合でした。
 ダブルスは第1、第2ゲームで競り合いになりましたが、四天王寺ペアが前陣で速いプレーをすることを心がけて常に相手にプレッシャーをかけたことが勝利の要因といえるでしょう。梅村、塩見真希の異質ラバーを駆使したプレーに対して、明徳義塾ペアが打球点を落として返球したところを上からたたくというようなプレーも良かったと思います。
 現在の高校女子卓球界において四天王寺は絶対王者といえるでしょう。決勝はディフェンディングチャンピオンということもあり、受け身になりがちですが、それを感じさせないプレー内容でした。ベンチも含めて浮き足立つ場面がなく、落ち着いた戦いぶりは素晴らしいの一言です。来年以降も四天王寺が中心となるのではないでしょうか。四天王寺を脅かすようなチームが現れると、高校女子のレベルが上がるでしょう。

 

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渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
第52回インターハイ名古屋大会(1983年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス2位、男子ダブルス優勝
第53回インターハイ横手大会(1984年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
第54回インターハイ鶴来・野々市大会(1985年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
 

 


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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
平成28年度全国高等学校総合体育大会:http://www.koukousoutai.com/2016soutai/
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/

今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載。

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