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インターハイ三冠王渋谷浩が見た総社大会<7> 女子シングルス決勝

<女子シングルス決勝>
早田ひな(希望が丘) -3,7,11,6,9 橋本帆乃香(四天王寺)


 決勝は早田、橋本ともに国際大会で活躍するなど、実力者同士の戦いということもあり、非常にハイレベルなラリーが繰り広げられました。その中で早田は粘り強いラリー戦を展開し、チャンスボールを確実に仕留め、返球されたら、再びしっかりとつなぐという作戦で試合を組み立てました。橋本の攻撃に対してはしっかりと防御体勢をとり、慌てずにプレーしていました。
 早田は、橋本のカットをうまく攻略しましたが、攻略できた要因はいくつかあります。一つは回転量の多いドライブをかけることができること、もう一つは相手の回転を見抜く力が優れていること、さらに、切れた下回転のボールに対してドライブミスが少ないということです。これらに加えてボールが浮いた場合はフォアハンドスマッシュを広角に打てるということも、橋本のカットを攻略できた要因だといえます。早田は橋本がさまざまな工夫をする中で、崩れることがありませんでした。
 橋本の場合はカットだけでは勝てないため、後ろに下がりすぎずに早田を振り回し、十分な体勢で打球せずにループドライブさせたところをフォアハンドで強打するという戦術が目立ちました。とにかくスタートから単調にならないような工夫をしていました。対戦成績で分が悪い橋本は、早田にフルスイングをさせないように低く深いカットを厳しいコースに突いていました。その後の展開では早田がツッツキをした場合はバックハンド、ループドライブの場合はフォアハンド強打をするという形が多かったです。良い形でゲームを進めましたが、結果的に第3ゲームのジュースを取れなかったのが痛かったですね。
 早田は準決勝で苦手にしている梅村との対戦もありましたが、梅村からの返球に対してバックハンドで対応するシーンが多かったのが印象的でした。今年1月の全日本ジュニアの準決勝で敗れたときはフォア側への短いボールに対してフォアハンドのミスが多かったのですが、今日の試合ではフォア側へのボールに対してバックハンドで対応し、うまくつないでいました。バック側に回り込む場面がほとんどなく、バックハンドで相手をうまく追い込みました。
 橋本は昨年以上に攻守のバランスがよくなりました。守備型の選手は攻撃の回数が増えると、プレーのバランスが崩れやすいのですが、それがあまり見られなくなり、非常に安定したプレーが光りました。
 今大会の女子シングルスを見て感じたことは異質攻撃型の選手の多くが上位に勝ち進んだことです。フォア面とバック面で異なるラバーを使い、プレーに変化をつけていた選手が多く、これはプラスチックボールになったことも影響しているのかなと思います。特にバック面に表ソフトラバーを貼って、ナックル性のボールを生かして戦う選手が多かったように感じました。表ソフトラバーのナックル性のボールは相手からすると球質が重く感じるので返球しにくいという利点があります。今後は、このように変化をつけたプレーをする選手が増えるのではないでしょうか。

 

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渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
第52回インターハイ名古屋大会(1983年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス2位、男子ダブルス優勝
第53回インターハイ横手大会(1984年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
第54回インターハイ鶴来・野々市大会(1985年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
 

 


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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
平成28年度全国高等学校総合体育大会:http://www.koukousoutai.com/2016soutai/
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/

今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載。

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