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インターハイ三冠王渋谷浩が見た総社大会<6> 男子シングルス決勝

<男子シングルス決勝>
木造勇人(愛工大名電) 4,5,-9,8,5 髙見真己(愛工大名電)

 木造は最初から集中力の高いプレーで、サービス、レシーブを含む台上からチャンスをつくって、そこから連続攻撃で髙見を引き離しました。3ゲーム目は集中力が落ちたかなという印象を受けましたが、4ゲーム目、5ゲーム目はまた序盤と同じような連続攻撃ができていました。髙見の方は受け身に回ってしまって、消極的な「後の先」というか、攻められてからの展開しかありませんでした。そこで攻撃してもやはりミスが出てしまいまいました。
 髙見は決勝の雰囲気に飲まれたというところもあったでしょう。だから、本人の中では完全燃焼しきれていないのではないでしょうか。やり残したことがあるという感じでしょうね。
 木造は気持ちが前に前に向かっていました。木造は調子ということに限って言えば去年の方が当たっていたように感じました。あくまで印象ですが、去年は直線的なボールばかりでしたが、今年は難しいボールはしっかりつないで体勢を立て直すという堅実さが出てきました。動きは年々よくなっていると思います。元々バックハンドで相手をいなすようなプレーが得意な選手ですが、それに加えてフォアハンドの力強さが増してきていると思います。
 髙見は後ろから盛り返す技術のレベルが高いですね。ただ、決勝は安全策を取ってしまったことが悔やまれます。お互いに手の内を知っているとはいえ、少し消極的すぎました。これをバネにして頑張ってほしいですね。
 男子はチキータレシーブをカウンターする技術が必須になっています。一方で、チキータだけではやっていけないと思う選手もいるのでしょう。ストップ技術のレベルもまた上がってきています。
 男子のベスト4を独占した愛工大名電は「負けにくい卓球」をしています。つなぐべきところをしっかりつないで攻めるところはしっかり攻めるというプレースタイルです。さらに、中陣での打ち合いの中でも前に出るなど、リズムを変える、意外性のあるプレーが加わればさらにレベルアップできるでしょう。
 シングルスではよい結果を出せませんでしたが、野田学園のようにリスクを負って攻めるプレーをする選手は、安全なプレーを目指すのではなく、長所を伸ばしつつ、プレー全体のレベルを上げるのがよいと思います。
 1990年代にフランスのガシアンという世界チャンピオンがいました。徹底したハイリスクハイリターンの両ハンドカウンターを主軸とした前陣速攻の選手ですが、ジュニア時代は荒っぽさが目立っていて「これはものにならないだろう」という評価がほとんどでしたが、プレースタイルはそのままに円熟してきたときに世界チャンピオンになったという例もあります。どちらかというと日本は小さいときから結果を出して、強くなったら後付けで意外性を身につけていくというやり方が多いと思いますが、ガシアンのように初期設定の段階で意外性のあるプレーをして、成熟していくというやり方もあると思います。だから、小中高で結果が出なくてもやり続けるというような選手の育て方もあるということは覚えておいてほしいですね。
 

 

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渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
第52回インターハイ名古屋大会(1983年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス2位、男子ダブルス優勝
第53回インターハイ横手大会(1984年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
第54回インターハイ鶴来・野々市大会(1985年)
学校対抗優勝(熊谷商業)、男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝
 

 


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平成25年度全国高等学校総合体育大会:http://www.fukuoka-koutairen.com/2013ih/
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今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載。

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