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世界卓球2017デュッセルドルフ6日目④ 平野が丁寧に敗れ、決勝進出ならず

女子シングルス準決勝では、平野が前回王者の丁寧(中国)と対戦するもゲームカウント1対4で敗れ、決勝進出とはならなかった。
 

平野は丁寧に敗れ、決勝進出とはならなかった

丁寧の厳しいプレーの前に主導権を握ることができなかった

丁寧は気迫のプレーで平野にリベンジ


<女子シングルス準決勝>

丁寧(中国) 4,8,5,-5,5 平野

 

 アジア選手権大会の準々決勝で平野が勝利してから1カ月。今度は世界卓球の準決勝の舞台で2人が相見えた。
 試合は第1ゲームから丁寧がリード。アジア選手権大会のときにはサービス・レシーブに苦しんでいた印象があった丁寧だが、この試合では、平野のサービスに対して、ストップを中心に厳しいレシーブでチャンスをつくらせない展開が目立った。平野は丁寧の厳しいレシーブの前にチャンスをつくれず第1ゲームを4-11で落とした。
 第2ゲームも丁寧が主導権を握る展開が続いた。ラリーの中でも平野がドライブをミスするケースが多い。ゲーム終盤には平野が丁寧に迫ったが、7-9から平野が出したバック側のロングサービスに対して丁寧が回り込んでフォアハンドドライブを打ち抜くなど、厳しいプレーの前に2ゲームを連取される形となった。第3ゲームも集中力の高い丁寧を崩すことができず、丁寧は終始声を出すなど、気合いの入ったプレーを続けて平野をリード。4-4からは6連続得点で平野を引き離して3ゲームを連取した。
 なんとか状況を打開したい平野は第4ゲーム丁寧のミドル、バックを攻め立てるドライブでリード。ここまで丁寧のボールにタイミングがあっていない感が見られたが、ラリーの中で打ち抜くケースが見られるなど、リードを広げ、11-5でこのゲームを奪った。
 この流れをキープしたいところだったが、第5ゲームは気持ちを引き締め直した丁寧にリードを許す展開が続く。回転量の多いしゃがみ込みサービスに対してレシーブミスをするなど、ラリーの早い段階でミスをするケースが続き5-11で敗戦。
 アジア選手権大会に続く勝利を狙った平野だが、今回は勝利ならず。一方、丁寧は、サービス・レシーブを中心に平野対策を十分に重ねてきた様子がうかがえた。ゲーム序盤から声を出して戦うなど、「2度は負けられない」という気迫が伝わってくるプレーで決勝進出を決めた。

■平野美宇のコメント
「中国選手に負けたことは悔しいです。力を出せなかった訳ではないのですが、相手が私の力を引き出させないようなプレーをしてきたので、実力のすべてが出し切れたわけではありませんでした。
前回までの対戦では自分のことを対策していなかったと思いますが、4人も自分のコピー選手をつくって対策を立ててきていて、相手の対策に対して対応できずに負けてしまったのは実力不足だと思います。今日はサービスが前よりも効かないという印象で、相手のサービスの質も上がってきていました。自分をビデオで見て対策してきたんだなと感じました。ラリーになったら良い勝負になるのですが、その前の段階でまけてしまいました。
以前よりは丁寧選手との実力差は縮まったと思いますが、自分が勝っているとは思いません。今大会はメダルを狙えると言われていて、プレッシャーはありましたが、それを気にせずにメダルを獲れたことは良かったと思います」
 


今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/

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